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TikTok(ショート動画アプリ)は、なぜ中高生に人気なのか?

10代の女の子や男の子に人気である15秒のショートムービーアプリTikTok(ティックトック)について解説していきたいと思います。多くの中高生にヒアリングしてきて、アプリの人気の理由を自分なりの考察で書いていければと思います。

目次
1.TikTokとは
2.投稿されているコンテンツは4種類
3.投稿ハードルが低い2つの理由
4.TikTokの投稿で求められるのは「テクニック」と「コンテンツ」
5.エンゲージメントが高く承認欲求を満たせる
6.まとめ


1.TikTokとは

TikTokとは、15秒のリップシンク(口パク)動画SNSです。音楽に合わせて口パクしたり加工やフィルターを通して自分を可愛くしたり、かっこよくしたり面白くしたりして楽しむショートビデオコミュニティです。


2.投稿されているコンテンツは4種類

まずTikTokで投稿されているコンテンツの種類として、大きく分けると4つあります。ここはもっと細かくカテゴライズできるのですが、次回できればと思います。

(1)美男美女系
(2)ダンス系
(3)ネタ系(お笑い)
(4)テクニック系(トランジション)

美男美女系で投稿している子は、MixChannelで投稿している層が多いです。いわゆる「カワイイ」と思われたいリア充層になります。TikTokには他にも洋楽に合わせて披露するダンス系、クスッと笑ってしまうようなvineに近いネタ系、トランジションと言われる(カットとカットの間に挿入する切り替え効果のこと)思わずすごいと言ってしまうようなテクニック系のコンテンツが多く投稿されています。

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3.投稿ハードルが低い2つの理由

TikTokの魅力は何と言っても投稿ハードルが低い点にあると思います。理由は2点。

・ネタに困らない
・作りこむ必要がない

1つ目のネタに困らない。中高生に人気である理由の1つに投稿のネタに困らないことではないかと思います。これはどういうことかと言うと、TikTokは模倣文化で成り立っているので、全くのオリジナルコンテンツを自分で考えて投稿するというよりもすでに出来上がっているコンテンツを真似して口パク動画を投稿する人がほとんどです。当たり前なのですが、口パク動画なので基本的に自分の身体と顔があれば投稿できます。例えば、インスタグラムの場合、投稿されているコンテンツのほどんどが消費を伴った趣味情報になるので趣味コンテンツがあって初めて投稿することが可能になります。

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なので投稿するために「〇〇へ行こう!」「〇〇を消費しよう!」となるわけですが、TikTokはどこでもスマホがあればできます。

つまり、

自分の好きなコトや得意なコトを用意しなくても気軽に発信ができる

ということです。消費を必要としていないので、経済的にも余裕がない中高生にとってはこの点がハードルを下げているのではないかと思います。

また、誰でも楽しめるということに実はとても重要な要素があって、共通言語があります。インスタはファッションが好き!コスメが好き!旅が好き!など趣味で繋がるコミュニティですが、TikTokには趣味単位の境界線がなく、男女国籍関係なく交流ができるのでハードルがグッと下がります。学校で目立つ面白い奴はインスタでは目立たないけど、TikTokではその面白さが際立ちます。

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2つ目の作りこむ必要がない。TikTokの動画は「インスタのストーリー+SNOW」に近いイメージです。ストーリーと同じで15秒の動画で且つSNOWみたいに顔認証で加工フィルターやクールな音楽で盛ることができるので作り込まなくてもそれなりにかっこいい動画が作れてしまいます。この点がYoutubeみたいに編集に時間をかける必要がないので、参加ハードルをかなり下げてるのではないかと思います。過去にインタビューした男子高生のTikTokerは1つ投稿するために10分はかからず作れるので、Youtubeはやらないけど、TikTokなら投稿できますと言っていました。


4.TikTokの投稿で求められるのは「テクニック」と「コンテンツ」

実際にTikTokで投稿しようとすると必要になってくるのが「テクニック」と「コンテンツ」です。

「テクニック」=撮影の仕方
「コンテンツ」=撮影する内容

テクニックとはいわゆる、撮影の仕方で、カメラワークを指します。基本的にスマホ1台を片手で動かして撮影をするので、その動かし方が肝になります。撮影動画と撮影風景にギャップがありますが、このように撮影されています。あくまでも一例です。

コンテンツは撮影する内容で、ネタを指します。テクニックを使ってどのようなネタを15秒で撮影するか。企画力とも言えるかもしれません。

初心者がいきなり、このテクニックとコンテンツを考えるのはかなりハードルが高いので、テクニックに関してはアプリ内にチュートリアルが用意されていたり、コンテンツは既存に投稿されている他の人のマネをして模倣する文化が浸透しています。

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だんだん慣れ始めて来るとそれまで積み上げてきたテクニックやコンテンツを融合させてオリジナルでレベルの高い投稿をしている人が多く出てきています。このオリジナル投稿に中高生のクリエイティブは毎回すごいなと感心してしまいます。

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5.エンゲージメントが高く承認欲求を満たせる

やはりSNSの要素で一番強いのがフォロワー数やいいね数が増えることでモチベーションになることです。TikTokでは有名になりたいというハッシュタグなんかもあります。

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TikTokは他のSNSと違ってかなりエンゲージメントが高いです。また、フォロワー数も一気に伸びます。なぜこんなにエンゲージメントが高いのか確証がないのですが、TikTokにもいわゆるバズることがあります。バズるとフォロワー数やいいね数が数千ほど1日で増えることがあります。

仮説としては、いいねをすることで保存できる機能があるため後で見返すことができる。すなわち模倣文化なので投稿者にとってはいいねがネタの倉庫になるので、撮ってみたいコンテンツというのはいいねがつきやすくなるのではないかと思います。それ以外の理由についてはわかり次第更新します。


まとめ

TikTokで言えることは、他のSNSと違って投稿するハードルがかなり低く、承認欲求が得られるということです。ここに中高生ならではの相性があるのではないかと思います。もちろん10代以外で投稿している人もいますが、20歳を超えてくるとどうしても恥ずかしさがあって投稿するには躊躇してしまいます。ただ、最近は口パク以外の風景だけをいじってかっこよくしたインスタのストーリーの進化系みたいな投稿も出てきているのでコンテンツの種類には今後幅を利かせてくるのではないかと思います。


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