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劇場を支えるための、2つのクラウドファンディングについて

今日も結局、家から出なかった。最近は、仕事が無いと家を出ない。

私は生で観る演劇やお笑いが大好きで、毎週のようにどこかの劇場に足を運んでいた。劇場が閉鎖されて足を運ぶ場所が無くなって、自然と外に出なくなった。これまで私の生活が、どれだけ「劇場」に支えられていたかってことが分かる。今の家を選んだのも演劇の聖地・下北沢へのアクセスが良いことが1番の理由だったし。

劇場の内側で行われているお芝居やライブが好きなのはもちろんだけど、大前提として私は「劇場」という場所が好きだ。狭くて暗い小屋の中、舞台の上だけが明るくて、見知らぬ他人と一緒に同じコンテンツを観て笑ったり泣いたりする。家で演劇やお笑いの配信を観てもそりゃ楽しいけど、劇場で感じられる臨場感や非日常感は得られないよ。私は早く、劇場に行きたい。

個人が劇場を支援できる手段はたくさんあって、私も愛する場所を守るためなら協力したい!と思う。だけど現実はとても厳しくて、私自身裕福な暮らしをしているわけではなく、今後コロナの影響で困窮する可能性が大いにある。そんな状態でやみくもにお金を出すこともできなくて、どうしたもんかとヤキモキしている。

そんな中見つけたのが、2つのクラウドファンディング。いずれも劇場ごとではなく、支援を必要とする劇場がネットワークをつくって寄付を募っている。これなら、1回の支援で複数を見渡すことができる。個別の劇場に支援すると「他にも支援したい劇場があるのに、金銭的に厳しくてできない……」と逆に罪悪感に襲われてしまうけど、これならたくさんの劇場に1度に支援できる気がしてこちらとしても助かる。自分ができる支援は数千円という本当に本当にわずかなものだけど、「劇場に残ってほしい!」という意思表明の意味でも心が軽い。


①新型コロナウイルスに、心の豊かさまで奪われたくない!日本全国の小劇場演劇を守りたい!!
「小劇場エイド基金」

閉館の危機にさらされている全国の小劇場を守るために立ち上げられたプロジェクト。

集まった金額は、手数料など諸経費を差し引き、参画している小劇場に均等分配されるということ。

支援先一覧には全国52の劇場が掲載されている。私はこのうち、16の劇場に行ったことがあった。ひとつひとつの劇場に思い出があって、名前を見るだけで当時の感情が浮かび上がる。公演の思い出は、いつだって劇場とセットなんだ。

このプロジェクトを立ち上げたステージチャンネルさんのnoteがこちら。

寄付の締め切りは、6月5日。
5月24日のタイミングでは、4000万の目標に対し1942人の人が支援し、1400万の寄付が集まっている。(5月24日21時44分現在)

②【地域と共に歩む文化拠点】全国の小劇場の「再開」にご支援を

5月時点で19都道府県・36の民間小劇場が参加している、全国小劇場ネットワークが立ち上げたクラウドファンディング。

全国小劇場ネットワークは、「地域に根ざした、クリエイティブな劇場」を目指す全国の民間小劇場が、先進事例や実践を共有したり、互いに援助したりすることを目的に発足した、ゆるやかなつながりです。
(プロジェクトページより抜粋)

集まった寄付は、ネットワークに参加している劇場が運営再開する際に資金として使われるそう。早急な支援を必要とする劇場が優先となり、実情に応じた支援が行われる。

※このクラウドファンディングは、税控除を受けることができるらしい。ありがたい。(参照:https://readyfor.jp/projects/shogekijo-network#zeiseimerit

寄付の締め切りは7月31日。
5月24日時点で、1000万の目標に対し409人が支援し、寄付総額は501万円。(5月24日21時52分現在)

———

小劇場エイド基金のプロジェクトページに、賛同人の声として俳優や演出家、作家等からのメッセージが掲載されている。

俳優の成河さんからのコメントが印象的だったので、一部抜粋。

小劇場は、いつか大劇場やテレビに出るためのステップの場ではありません。芸術性を詰め込んだニッチな趣味の世界ではありません。生活の中で見落としてしまった「本来の自分自身」と最も純粋な形で出会い直す事が出来る場所です。逃げ場があると、人間は無意識で逃げます。小劇場には逃げ場がなく、だから直視せざるを得ない。この力は何よりも強いものです。小劇場での作品創りは、そのことと徹底的に向き合うことでしか果たされません。
プロジェクトページより)

【生活の中で見落としてしまった「本来の自分自身」と最も純粋な形で出会い直す事が出来る場所です。逃げ場があると、人間は無意識で逃げます。小劇場には逃げ場がなく、だから直視せざるを得ない。】

本当にそう。小劇場って、自分自身と向き合う場。

劇場にいるとき、私はいろんなことを考える。もちろんお芝居やライブ自体も楽しんでいるけれど、脳内に別の回路が生まれて激しく思考が動き出す。

日常の中、2時間弱じっと座っていることはなかなか無い。家で動画コンテンツを観ていても、集中が途切れてついついお手洗いに行ったりスマホをいじってしまったりする。食事やテレビや生理現象が、長時間の集中を妨げる。

だけど、劇場という場所では、強制的に集中する。
演劇を観ていると、役者が発したひとつのセリフによって悩みがカラッと晴れたりする。日常の不条理な出来事も、あれってこういうことだったんだな、と飲み下すことができたりする。心を覆っていた悩みも、笑い飛ばせるようになったりする。

劇場を出る前と出た後の自分は、精神状態が違う。劇場は、そんな魔法みたいな力を持っている。一生足を踏み入れることがないという人もいるかもしれないけど、私のように劇場に救われている人間がたくさんいる。

私個人ができる支援は本当に本当に小さいけれど、そんな小さなパワーが集まれば劇場の未来が変わるかもしれない。劇場の未来が良い方に変わることは、私の未来が良い方に変わるということと同じ意味を持っている。

これらのクラウドファンディングが成功しても、個々の劇場に振り分けられる資金はそんなに多くないだろう。この資金があったから救われる、という簡単な問題ではないと思う。だけどたくさんの人による「劇場が好きだ」という意思表明は、少なからず劇場関係者さんの心を救うんじゃないかと思っている。(願っている)

劇場に救われた経験がある人も、いつか救われるかもしれない人も、プロジェクトページを覗いてみてほしい。小劇場エイド基金は500円から、全国小劇場ネットワークは1000円から支援可能です。

プロジェクトページ
・小劇場エイド基金:https://motion-gallery.net/projects/shogekijo-aid
・全国小劇場ネットワーク:https://readyfor.jp/projects/shogekijo-network


コロナが落ち着いたら、劇場を目的地にした旅がしたい。

以前、演劇を観ることを目的に名古屋に行ったことがある。
演劇ついでにご当地料理を食べ、名物スポットに遊びに行き、初めての街を歩き回った。

はじめての街を訪れる目的が劇場って、とてもおしゃれで楽しい。

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