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中小企業のお金の話し


みなさん、こんにちは。

河井議員の新聞記事を読んで、いまだにこんなことが(昭和っか!)と驚いている経営コンサルタントの堀口隆広です。

前回まで2回にわたって事業承継問題の本質の話をしました。

そう、お金と感情です。

今回は、大胆にもお金の問題に踏み込みます。河井議員の問題も結局はお金でしたからね。

お金の問題はシンプルなのですが、実はわかりにくい。

筆者は、いままでに300社以上の比較的業歴の長い中小企業経営者とお話をしてきました。その中で、真剣にお金に向き合い、利益を追求する経営者は決して多くなかったと感じています。

ある程度業歴の長い中小企業経営者の方々は、自社の売上と資金繰りは常に関心があるのですが、利益にはそれほど関心がありません。

どうして? 

一緒に、考えてみましょう。

該当する経営者の方はあまり見たくないかも知れませんが、筆者の考える理由は以下のとおりです。

⑴ 毎月の試算表(月次決算書)を自社内で迅速に作成できておらず、自社の利益がどれだけあるのかが即座に把握できていない(言い換えれば、資金繰りさえ廻れば良しとしている)。

⑵ 売上さえ上がればなんとかなると思っている(確かに、昔むかしの昭和の時代はそうでした・・・)。

だんだんと核心にせまってきました・・・

⑶ 少々の利益は良いが、たくさん利益をあげると、当然税金をたくさん払わないといけない。とにかく、税金は払いたくないと思っている。

そして・・・

⑷ 他者と比べて、自社だけがお金をたくさん稼ぐことは、世間体的にも業界的にも良くない。金儲け主義に走るのは下品。金儲けははどこかで、汚く、良くないものだと思っている

当然、全ての経営者が上記のとおりとは言いません(怒られます)。ただ、このように考える経営者が相当数いらっしゃるのでは、と推測します。

これでは、なかなか利益体質になるのが難しくなります。また、このことで後継者との軋轢をうんでいるケースも少なくありません。

本内容が、皆様にとって少しでもお役に立ちましたら幸いです。

可能性は無限大

堀口隆広

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