好きを仕事にする、について。
好きを仕事にする、とはなかなかたいへんなものだ。
たとえば、ぼくがメガネ屋だったとき。就職のきっかけは、「この人見知りをどうにかするには、接客業をやったほうがいいだろう」「接客業のなかでいちばんラク(ひま)なのはメガネ屋だろう」くらいのものでしかなく、当時は視力も2・0で、メガネと無縁の生活を送っていたのだけど、それでもまじめに仕事をしていると、おもしろいと思える瞬間は何度もあった。
メガネという道具のことを知り、メガネと一緒に生きているひとたちのことを知り、検眼やレンズ