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トンガ王国の魅力を、今だからこそ伝えたい。おたがいを大切に思い合う乾杯ビール「トンガってる?」が完成!

今回発売される「トンガってる?」は、学生時代に青年海外協力隊の活動で行ったトンガ王国でのできごとが忘れられないという、玉腰純(たまこし・じゅん)さんの人生ストーリーがもとになって誕生しました。

(※本商品は、通常のビールと同様に麦芽比率50%以上の商品ですが、原料の一部にココナッツなどを使用しているため、日本の酒税法上は発泡酒に区分されます。)

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トンガ王国の特産物であるココナッツを使用した、甘く優しくエキゾチックな味わいがあるこのビール。トンガ王国の雄大な自然の象徴であるクジラのラベルや、海辺の夕暮れを思わせる琥珀色のビールも特徴的です。

玉腰さんは、どうして今回「トンガ王国」をテーマにビールをつくろうと思ったのでしょうか? 玉腰さんにお話を伺いました。

トンガ王国と出会い、その「豊かさ」に驚いた

──まずはじめに、玉腰さんとトンガ王国との出会いを教えてください。

玉腰さん:学生時代に国際協力や人類学を学んでいて、所属していた研究室の教授から「トンガ王国で青年海外協力隊の案件があるんだけど行ってみない?」と声をかけていただいたのがきっかけです。正直な話、それまでトンガ王国という国の存在自体まったく知らなかったんです。

行ってみると、自然が豊かで国全体がおおらかな雰囲気に包まれていて、すぐに大好きになりました。青年海外協力隊のボランティアが必要な国というと「貧困」といったイメージがついて回ると思いますが、そういった要素は全然感じませんでしたね。

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──いい意味でのギャップもあったんですね。

玉腰さん:そうですね。トンガ王国って、食べるものが豊富にあって、飢餓がほとんどない国なんです。僕が調べた文献では、女性の平均体重が95キロというデータもあったんですよ。本当にみんな体が大きくて、初めて女性に抱っこをされる経験をしました(笑)。僕は決して細身な方ではないのに……。

一番の魅力は「人同士が関心を持ち合って生きている」こと

──すごいですね(笑)。玉腰さんは、具体的にトンガ王国のどんな部分を好きになったんですか?

玉腰さん:豊かな自然ももちろんですが、人同士が関心を持ち合って生活しているところが、一番魅力的に感じた部分でした。

たとえば僕が自転車で通勤していると、通学中の学生に「ハイ、ジュン!」と声をかけられるんです。僕はその子たちのことをまったく知らないんですよ(笑)。でも、みんなは僕のことを知っている。情報が共有されているんです。

人に関心があるからこそ、トンガ王国では「相互扶助」の姿勢が自然と生まれていました。たとえば日曜日に、伝統的なウムという家庭料理を作る習慣があるんですね。すると「この家庭は事情があって作れないから」とか「あの家の方は高齢だから」と言って、作れない家庭には当たり前のようにおすそわけするんです。

自分だけがいいのではなく、他の人たちと一緒に幸せになろう、という姿勢が随所から伝わってきて、そんな温かさがとても好きでした。

おたがいを尊重しながら、乾杯できるビールをつくりたい!

──東京など日本の都心に住んでいると、人への無関心を感じる瞬間もたくさんあるので、そういったつながりが素敵だと思いました。

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玉腰さん:そうですよね。さらに今、新型コロナウイルスが世界的に大流行して、閉塞感のある不安定な世の中になってしまった中で、トンガ王国の人々が持つ考え方や生き方はすごく参考になるなと思っています。そういった部分を伝えていけたらいいなと思い、このビールを企画しました。

──「トンガってる?」というネーミングに込められた思いについても教えてください。

玉腰さん:このネーミングには、僕が実際に触れたトンガ王国の人々の生き方をヒントに、「尖らなくてもいい。気負わず、気張らず、楽しく生きるためのビールをみんなと飲みたい」という、僕なりの答えを用意した問いかけの形にしています。

「尖らなくていい」というのは、考え方を丸くしようという意味ではなくて、「おたがいを尊重できるような心がまえを持つ」といったニュアンスに近いです。一人ひとりの考え方は個性があって尖っている部分もあっていいと思っているのですが、それをぶつからせるのではなく、認め合って生きていけるといいなと思います。

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トンガの魅力を伝えるために、味やデザインに込めた思い

──そのコンセプトは、きっと味やデザインにも反映されていると思います。つくる上で工夫したポイントはありますか?

玉腰さん:まず味については、トンガ王国の特産物でもあるココナッツを取り入れました。トンガ王国ではココナッツを毎日食べるんです。生活に欠かせない食べもので、これもまたシェアし合うんですね。おいしいですし、相互扶助のストーリーにも関係するし、トンガの魅力を伝えられる味だと思いました。

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ラベルのデザインに関しては、トンガ王国の自然を一目で感じてもらいたいなと思いました。そこで最初に思いついたのがクジラです。トンガではクジラと一緒に泳ぐことができるんですが、実際に泳いでみたら、とても神秘的だったんです。その体験が忘れられなくて、一番目立つ部分に大きなクジラを入れてもらいました。

──裏面に書かれている、「‘Ofa atu(オファ・アトゥ)」という言葉も印象的です。

玉腰さん:「‘Ofa atu」は、トンガ王国で「愛している」という意味を持つ言葉で、日常的によく使われるんですよ。失敗して落ち込んでいるときに「‘Ofa atu」と言ってもらえるとすごく心が軽くなって、「あなたはここにいてもいいんだよ」と認めてもらえている感じがしました。

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「乾杯」という意味でも使うので、ビールとも相性がいいと思い、この言葉はパッケージのどこかに絶対入れようと思っていました。

──玉腰さんのさまざまな思いが込められた「トンガってる?」。このビールは、どんな方に、どんなシーンで飲んでほしいですか?

玉腰さん:トンガに関わりのある方々はもちろん、トンガを知らない方にも飲んでほしいです。仕事が終わったときなどに、オンラインでもいいので誰かと一緒に飲んでもらえると理想ですね。「今日もおつかれさま」とか、些細な会話でいいんですけど、「‘Ofa atu」という言葉を使いながら、おたがいを認め、労って、少しでもポジティブな感じで1日を終えてもらえるとうれしいです。

火山噴火で被災したトンガ王国。できることはすべてやりたい

──最後に、1月15日に起きたトンガ王国での噴火について、ニュースを知ったときのお気持ちや、今後予定しているアクションなどがあれば教えてください。

玉腰さん:噴火のニュースを見たときは、大変なことが起きてしまったと思い、Facebookでつながっているトンガに関係する人たちにとにかくメッセージしました。数日、連絡が取れなくなって、具体的な状況は知りようがないし、何もできなくて本当にもどかしかったです。

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でも、偶然にもこのタイミングでこのビールをつくっていたので、「トンガってる?」がトンガ王国の役に立つようにアクションしていきたいです。売り上げの一部を寄付したり、トンガの情報発信のきっかけにするなど、直接的な支援もできればと思っていますし、他にもいろいろと画策中です。

みなさんが無事であってほしいですし、何か困っていることがあれば、なんでも力になりたい。トンガ王国での経験があって今僕はこうして楽しく生きられているので、噴火については引き続き情報を集めていって、苦しいことや困っていることがあれば、そこに積極的にアプローチしていきたいと思っています。

あとがき

人と人とが、無理することなく自然に助け合って生きる国。思わず涙するほどの美しい自然に恵まれている国──。そんな「トンガ王国」との出会いに人生を変えられたという玉腰さんのストーリーから「トンガってる?」は生まれました。みなさんも、友人や家族、同僚など、身近な人たちと一緒にこのビールを飲んで、おたがいをより大事に思い合うきっかけにしてみては? その際はぜひ、「‘Ofa atu」という言葉とともに。

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HOPPIN' GARAGE(ホッピンガレージ)は、お客様との共創によるビールづくりを展開するサッポロビールの新しいブランドです。魅力的な人々の人生ストーリーをもとに多様性あふれるビールを生み出し、そのストーリーを味わいながら飲むという、これまでにないビールの楽しみ方をお届けします。新作ビールを2カ月に1回お届けする定期便サービスも展開中です。