3.人生

 あまりまとまっていない文章だけど読んでほしい。私のおじいちゃんは、小学校の時、癌で入院することになった。私は家族と共に、病院へ向かった。おじいちゃんは、家族一人一人に話をした。みんな泣いていた。私は泣けなかった。混乱してしていただけなのかもしれない。私は,おばあちゃんと目を合わせた際、とても安心した。安心したからなのか、笑ってしまった。それをみた家族は当然、「なんで笑っていられるの?」と言った。目の前の事実から逃げたかったのかもしれない。笑ったらなんとかなると思っていたのかもしれない。私は,未だに家族に説明できないままでいる。もし今の私がこの時と同じ状況に置かれた際、今度こそ泣けるだろうか。それとも、また目の前の人の死について逃げるのだろうか。

私は,大学生になるまでずっと死にたかった。定期的に病んでいたし,学校も何回もサボった。その度に友だちは、「寂しかったよ。来てくれて嬉しい。」なんて言う。「また病んだの?私が悩みを聞くよ」と言ってくれた時は、心の中で大泣きした。何故この面倒な私に付き合ってくれるのか、面白くもない私の過去と向き合おうとしてくれているのか,私には分からなかった。もう少しポジティブに生きることができれば,こんな定期的に病まなかったのだろうと思う。私は,一度大学に行くことを諦めていた。行く意味もわからなかったし、通信でもよくないか?なんて思っていた。私は,自分が長生きするとは思えなかったし、大学に行っても、若いうちに死んでしまうのだろうと勝手に思っていた。特に,悪いところはない。アレルギーもないし,虚弱体質でもない。しかし,自分はすぐ死にそうな人間だと思った。これは,今も思っていることだ。高校時代は特に生きている意味がわからなかった。みんなの輪に入ってるはずなのに、どうしても自分は素直に喜べなくて,自分が楽しいから笑う、と言うよりもみんなが楽しそうで笑っているから私も笑っていた。これは無意識でしていたことだから当時の自分は気づかなかった。しかし、ある時、私の前にヒーローが現れた。弟と家の近くの公園に遊びに行った日。私は、いつものように、弟と同じ精神年齢になって遊んでいた。しばらくして私は,疲れてベンチに座り身体を休ませた。そこにヒーローは現れた。弟の友だちがきたのだ。私は,弟と弟の友だちとの会話を横で黙って聞いてみた。そして、当然私が何者なのかと聞いてきた。弟がすぐ返答し、一気に私についての話にもっていかれた。どうしよう。あまり深掘りはしないでくれ。そんな良い人間じゃないから。
しかし、子どもの好奇心は、私のそんな気持ちを無視する。弟の友だちはどんどん深掘りしてきた。最初は良かったが、しばらくすると私のつまらない人生に口出ししてくるようになった。子どもというのは、素直で感情が分かりやすいから面白い。私は、いつものように笑って流していた。しかし、今回は上手くいかなかった。「なんでひどいことを言われているのに笑ってるの?」と聞かれた。その瞬間、私は自分を恥じた。小学生に言われたことがとても悔しかった。そして,同時に、何故私は笑っているのだ、いつから私は無理して笑ってたのだろうと疑問に思った。私は、しばらく思考停止した。その間、弟が上手く会話をそらしてくれていた。コミュ力が高い弟で助かった。私は、弟に感謝しつつ、自分の問いについて考えてみた。そして、つまらない人生を過ごしてしまった理由は、無理して相手に同調していたからだと気づくことが出来た。何故こんな簡単なことが分からなかったんだろう。よく考えてみると,同調するようになってから、私の人生はつまらなくなってしまっていた。私は、無意識のうちに逃げ、簡単な道を進んでいたのである。自分の都合の悪い話には耳を潰して、都合のいい話には耳を傾ける。いや、言語化してみると相当性格の悪い人間だな。でもそれはもう、過去のお話。私は、弟の友だち(ヒーロー)によって、考えが変わったのである。今は,どんなに辛い話でも、逃げずに聞くし,自分の気持ちに正直になっている。そして、その瞬間から人生が楽しくなったような気がした。大袈裟だが、私は弟の友だちに、大切なことに気づくきっかけをもらったのだった。無意識に言った言葉だからこそ私の心に響いたのである。私は、もう会えないと思うが、その弟の友だちに感謝し、忘れないようにしようと思う。

私の言葉では、少し理解が難しいかもしれない。だけど、まぁ私の独り言なので時間を返せとか言わないでね☺︎読んでくれてありがとう。

それでは次回もよろしく

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