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インド泡!ビアスパイスを作ろう♪その2

前回、note公式にとりあげてもらいました。ありがとうございます。(といってもシステムがまだわかっていないんですけどね笑)

で、ビアスパイスを作るにあたって、ビール注ぐ人も必要だなということで「ビールを注ぐ専門家」にもジーラビールを飲んでもらいました。

この方はビールの注ぎで有名なビアアーティストの通称茶坊主さん。顔が強面ですが、中身はやさしい北関東の人です。私のわがままで来てもらいました。ビールの注ぎ方などでビールの味が変わる茶坊主注ぎを携えて、さまざまなビール等の講演や指導をされています。

■分けて注ぐ泡はどうなるか?

 注ぐことでできるビールの泡には大きく分けて2種類あるそうです。「立て泡」「押し泡」。ずばり味や香りが異なります。

 前者の泡は有名で、ビールを注ぐことで立つ泡のこと。いわゆる「3度注ぎ」ってやつで作られます。

 キリンビールの研究結果(上図)によれば、泡を立てる(立て泡)ことによってビールの苦味成分(イソα酸)が泡の方へ移行して苦味が液から泡に移行し、液はまろやかな味わいになる結果となっています。最終的には苦味が液に戻りどんどん苦くなることに。この場合、炭酸も抜けますので、刺激が少なくなるためにマイルドな口当たりになります。
 

 それに対して「押し泡」はビールサーバーのタップを押すことで出てくるきめ細かい泡で、ビール液を直接泡化しています。つまりビール液から苦味の成分が抜けておらず、立て泡と比べればビールの味に近いものになっているでしょう。

 さて、どちらがおいしいか?おいしさは人それぞれ。泡があることで際立つ香気成分もあることから何がベストかはヒトや料理、体調、気分など合わせて飲むのが正解になってくるでしょう。「おいしい」って表現は難しいですね。

 その点、「茶坊主注ぎ」というのは何も手を加えていない、「泡なしのビール」です。もっと言えば「中身をそのままグラスに移した状態のビール」です。ここをベースに泡を立てるべきか否か、グラスを変えたらどうなるだろう?…など泡の存在意義や提供の仕方も考えることができます。

■茶坊主さんにジーラビールを飲ませてみる

1口目:茶「あ、うわ、きつ。」

2口目:茶「あー(リンゴのにおいとか)わかる。」

3口目:茶「あー俺クミンとか臭いのだめw」

そうなんですよね。なんか今回のすごいクミン臭が強かったんですよ。

で、

茶「このスパイスだけもらえる?」

高橋「え」

店員さん「ドウゾー」

茶・高「くれるんだw」

高橋「じゃあジーラビールおかわりください」

店員さん「なくなっちゃったからちょっと作ってくるね」

茶・高「えっ」

数分後…

店員さん「ドウゾー。新しいの。」

茶・高「さっきと色違うw」

高「ちょっと焦…あ、でもこれビールの麦芽香と焦げ臭がマッチしていいですね。クミンのクセのあるにおいも少ないです。」

茶「あ、ホントだ」

高「店員さん、これまさかクミンだけ?」

店員さん「そ」

茶・高「www」

…ということでなんかキャラウェイとか入ってんじゃないかなとかいろいろ偉そうなことを言っていましたがゴメンナサイ…。

 しかしながらクミン1種でここまでビールが変わるとは思いませんでした。しかも焙煎加減でも変わるのは大発見でした!(←前向き)。ブレンドスパイスとかにしたら無限大ですね。あとは注ぎも変えたらもっと楽しそうです。どうなることやら。

 ということで、今度いろいろスパイスを混ぜて体験してみようということになっています。(つづく)

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