星野廉

好きな言葉は「人それぞれ」。※体調が悪いのでログインする時間を制限しています。https://twitter.com/renhoshino

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     時系列ではなく、全体ビュー(全期間)の多い順に並べてあります。抜粋付きです。 ■*敬体小説を求めて   文体を考える場合には敬体と常体という分け方よりも、口語体と文語体というくくり方のほうが適切ではないかと思えてきます。つまり話し言葉っぽい文章と書き言葉っぽい文章ということですね。 *透明な言葉、透明な文章   味気ないのではないでしょうか。誰もが文章と意識しないような文章。あってもないようにしか感じられない文章。透明な文章とはそんなものをいう気がします。たしかに綺

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      • 抽象を体感する、体感を抽象する(更新:2022/09/30)

        第一部たったひとつのものが並ぶ 力フ力、力フ力、力フ力、力フ力、力フ力、力フ力、力フ力、力フ力、力フ力、力フ力、力フ力、力フ力、力フ力、力フ力、力フ力、力フ力、力フ力、力フ力、力フ力、力フ力、力フ力、力フ力、力フ力、力フ力、力フ力、力フ力、力フ力、力フ力、力フ力、力フ力、力フ力、力フ力、力フ力、力フ力、力フ力、力フ力  不気味なものを感じます。こんなことをしている自分にです。それはさておき、上の文字列を見ていて、なぜ背中がぞくぞくするのかと考えてみると、固有名詞だからかもし

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        • すくえないことで、すくわれる(更新:2022/09/30)

          第一部意味は言葉として「ある」  意味、意味あい、あじ、味わい、うまみ、おもむき、内容、意、味、義、含み、ニュアンス、中身、実体、本質、意義、語義、メッセージ、コノテーション、デノテーション  意味とは言葉です。意味という言葉が指すものを言葉にすることは難しそうですが、意味について語るさいには言葉をもちいるしか方法がありません。その意味で意味は言葉なのです。だから私たちは意味について知りたいときには、言葉を聞いたり見たり読んだりすることが圧倒的に多いのです。  以心伝心は

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          • 伝わるもの、伝わらないもの

            伝わるもの、伝わらないもの  つたえる。つたわる。伝える。伝わる。  熱を伝える。熱が伝わる。熱を移す。熱が移る。  熱を通じさせる。熱が通じる。熱を届ける。熱が届く。  熱を移動させる。熱が移動する。 *  熱、波、声、音、思い、心、気持ち、魂。  どれもが見えないものです。  何かから何かへ。誰かから誰かへ。何かから誰かへ。誰かから何かへ。  いまからいつかへ。いつかからいまへ。ここからかなたへ。かなたからここへ。  いま、ここ、いつか、かなた、どこか。

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            【小説】反・少女

            「ここ、よく来るの?」  店から出ると、横で男の声がした。真琴は立ち止まった。男が笑みを浮かべて、今真琴が出てきた店を顎で指している。男の顔は平均以下だが、歯並びが妙にきれいだ。年は二十歳前後だろうか。ダークグリーンのコーチジャケットの下に、薄手の淡い草色のフリースジャケットを重ねて着ている。フリースのファスナーは首まで引き上げられている。  外は寒い。真琴は身震いしそうになるのを堪える。 「何か用ですか?」  補導員だろうか? 繁華街を見回っているPTAの役員にしては若い。

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            【童話】ねえ、傘、貸して

             物語が始まる前に、みなさんにお願いがあります。このお話を読み終えたときに、タイトルの「ねえ、傘、貸して」を大きな声で言ってみてください。どうしてなのかは、お話のおわりに書きます。         *  あいちゃんは、八歳で小学校の二年生。長女で、その下に、まいちゃん五歳、みいちゃん四歳の二人の妹がいます。  あいちゃんのお父さんは、大工さんをしています。からだがとても大きくて、授業参観日に教室のうしろで、クラスメートのお母さんやお父さんたちと並ぶと、目立ちます。 「

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            言葉とうつつのあいだを行き来する

             四方を山に囲まれた町で生まれ育ったのに、私は山について知りません。自分のまわりの人たちは、遙か彼方に見える山々の名前をよく知っています。登山口の近くにある観光地で、登山もさかんな土地なので、本格的な登山の経験はなくても、日帰りで近場の山や高原にドライブに出かけるのが当たり前になっているほどです。  幼いころから山には興味がありませんでしたが、交際がきょくたんに薄い人生を送ってきたことも、私が山に詳しくない原因のひとつだといえそうです。そんな私がいまになって山に興味が出てき

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            「似ている」の魅惑

            「ワンパターン」は褒め言葉  語弊はありますが「ワンパターン」は褒め言葉だと思います。いま頭にあるのは、水戸黄門や笑点ではありません。  ユーミン、みゆき、サザン、陽水、小室の楽曲は聞いて何となく分かるとか、スティーヴン・キング 、みゆき、漱石、龍 、春樹の小説には同じような場面や人物が繰り返し出てくるとか、ニナガワ演出のお芝居は見てすぐに分かったとか、スピルバーグ節とかヒッチコック調とか、マイコーの踊りはワンパターンだったとかいう言葉をよく見聞きします。  これらは最高

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            【小説】レトリックだけでなりたっているような文章

            タイトルを決める  動くものを手なずける  昨日に投稿した記事のタイトルです。私の記事には動詞が目立つと言われたことがありますが、それは意識してやっていることなのです。  動きを懐柔する。運動をとらえる。運動を固定する。運動を固定化する。動きを記述する。 「動くものを手なずける」の代わりに、こんなタイトルでもよかったと言えますが、あえてそうはしませんでした。「動く」と「手なずける」をどうしても使いたかったのです。  動くを手なずける。「動く」を手なずける。「動く」を記

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            「AとB」での主役は「と」なのです

            「AとB」と書いてあると、AとBのあいだに何らかの関係を見てしまいます。さもなければ、「と」で結ばれているはずがない気がするからでしょう。  ロミオとジュリエット、ピンクとグレー、『男と女』(Un homme et une femme)、女と男、Ebony and Ivory、存在と無、存在と時間、ハリー・ポッターと賢者の石、蜜蜂と遠雷、北風と太陽、点と線、美女と野獣、老人と海、スクラップ・アンド・ビルド、トムとジェリー  どこかで見聞きしたペアだと、そのペアが何であった

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            【小説】動くものを手なずける

             動詞は、揺らぎとブレを指向します。固定や安定を横目に(見てないわけではありません)、ぶらぶらふらふらします。動詞は、自然の状態であり常態であると思います。名詞に相当するものを自然界で見つけるのは難しいですが、世界と宇宙は動詞的なものに満ちている気がします。 (拙文「名詞的なもの、動詞的なもの」より) 動きを記述する  動きを記述するのが困難なのは、そもそも動きは固定化できるものではないからです。「動いているもの」が「固定している」つまり「動いていない」なんて変ですよね。無

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            one way or another

             はかる、測る、量る、計る、図る、謀る、諮る。  わかる、分かる、解る、判る。  わける、分ける、別ける。  語源とか出自にかまわず、漢字にしていきます。辞書をつかっても、PCで入力するさいに出てくる候補をもちいてもできます。 「わかる」を「わける」ことで「わかる」。「はかる」を「わける」ことで「わかる」。「わかる」を「はかる」ことで「わかる」。「はかる」を「わける」ことで「はかる」。  わくわくします。         *  漢字でわけてわかったり、漢字でわけては

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            【小説】たぶん面白半分/街の天使

            たぶん面白半分  週末とその種の雑誌の発売日とが重なり、本屋の中は込みあっていた。明は初めて見るその男に注目した。雑誌を読んでいるふりをして、明は男を観察した。  年は三十五歳前後。ごく普通のサラリーマンに見える。高くも安くもなさそうなビジネススーツ。ネクタイは紺系で地味。靴は新しく、磨いてある。カバンは持っていないから車で来ているのかもしれない。  年の頃といい、格好といい、初心者のキャサリンがアタックするにはぴったりだと思う。 「ぼくもストリート・ボーイになる」  唐突に

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            レッテルたちと戦いながら生きていく、たったひとつの名前

             曖昧なものが好きです。多義的であったり多層的であったり、プリズムのように見る位置によって見え方が異なる物や事や人に惹かれます。というか、どんなものでも一様であることはなく、多様なのだと感じているのです。  そういう曖昧さを感じる楽曲があります。ビージーズ(Bee Gees)のメロディ・フェア( Melody Fair)なのですが、この歌では Melody Fair(※映画では、Melody Perkins(メロディ・パーキンス)です。) という女の子の名前自体が詩なのです

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            名詞的なもの、動詞的なもの

            「動詞(的なもの)」と「名詞(的なもの)」については、以前に記事にしたことがあるので、近いうちにもう一度加筆したうえで投稿しようと考えています。 (拙文「映る、写る、移る」より)  今回は、上に引用文にある「以前に記事にしたこと」を取り上げます。 名詞的なもの  名詞は、固定と安定を指向します。揺れとぶれを忌み嫌うのです。  名詞は、固定化と安定を目指す以上、権威や権力と親和性があり、同時に思考停止や判断停止とほぼ同義であることを忘れてはなりません。名詞で「決める」と、

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            「はかる」と「わかる」に囲まれて生きる

            「わかる」と「はかる」は字面と発音が似ていますが、「わかる」にくらべて、「はかる」はあまり考えたことがありません。でも、身のまわりを見ると「わかる」だけでなく「はかる」が多いのに驚きます。  とくに、病気になったり老いると「はかる」を意識するようになります。病院に行くとわかりますが、検査は「はかる」のデパートです。「はかる」をたくさんして、その結果が「わかる」というわけです。尿検査だけでも、たくさんの「はかる」があり「わかる」があるようです。結果の項目(リスト)を見るとわか

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