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町会の総会に出席してみた〜地域の活動に少しだけ興味を抱く

私は目黒区に住んでいるが、町会という自治組織がある。回覧板が回ってくる時にしか存在を意識しないし、町会費を払う以外には積極的に関わっていない。

回覧板は、十数世帯単位のグループ毎に回覧され、久方ぶりにグループの世話役が回ってきた。説明会が催され、多くの人が集まっていた。そこでは、町会の様々な活動が紹介されていた。

これまで関心を持っていなかったのだが、私も地域コミュニティというものを意識する世代になったのだろうか、こんどは総会の案内が来たので、どのようなものなのか見てみようという気になった。

町会の事務所は我が家の近所にあり、総会は土曜日の朝10時半開始。役員の方々含め、二十数名が集まっていたと思う。

会長の挨拶に続き、決算の内容、新年度の予算が説明された。改めて聞くと、様々な活動が行われている。高齢者を中心とした定期的な茶話会、日帰りバス旅行、地域フェスティバルへの参加、防災訓練、子ども向けのバーベキュー。

認識していなかったのだが、町会が負担して(助成金収入あり)設置されている防犯カメラがある。プライバシー侵害の問題があるので、映像を見ることはできず、警察が必要に応じて町会に要請、警察のみが録画内容を見ることができるらしい。

定期的に見回り、電柱に掲示された違法広告の撤去などもやっている。町会費から、赤十字や赤い羽根共同募金などに計60万弱の寄付がなされていることも初めて知った。私は質問したのだが、各団体から世帯数に応じて割当が来るとのこと。つまり、我々は間接的に募金を行なっているということだ。

ちなみに、町会には1000世帯強が所属し、年会費2500円なので町会費収入が年240万。助成金や目黒区からの事務委任料などの収入あ130万程度あるので、年間の総収入は370万という規模である。

一方、上記のような活動、印刷費や事務所家賃などの経費を合わせると、支出は収入にほぼ見合っている。

会長始め、会計や監事の方々、みなさん年配である。会長からは、慢性的な人手不足で、手伝っていただける方を募っているとの要請があった。改めて、こうした奇特な方々の努力もあって地域社会が維持されていることを感じ、私は感謝の言葉を発した。

最後に出席者の自己紹介があった。これもほとんどが高齢の方だったが、私とさほど変わらないであろうご夫婦がいらっしゃった。ご主人は「まだフルタイムで働いているので時間的な制約はあるが、そろそろこうした活動に協力していきたい。奥様は「あと数年で退職なので、お手伝いしたい」という力強いコメントがあった。

会長は、笑みを浮かべながら「7月のバーベキュー、手伝っていただけるとありがたい」とお願いされ、「総会を開催した意義があった」と喜んでおられた。私も「バーベキューなら手伝っても良いかも」と考えたが、あいにくすでに予定が入っていた。

会長はそんな私の心理を見透かしたのか、私が自己紹介した際、「土日はお休みですか?」とお尋ねになった。私「はい」、会長「可能であれば、ぜひお手伝い下さい」と。

1000世帯以上をまとめる仕事、大変である。


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