超訳ライフ・シフトから学ぶ無形資産の重要性

こんにちは、佐藤@読書好きプログラマーです! 無駄な知識など存在しないをモットーに雑多に本を読んでここで吐き出しています。

今回は「老後のためには有形資産の貯蓄より無形資産の貯蓄のほうが重要」という話をします。

あなたは老後のためになにか備えをしていますか?
少し前に老後に貯金が2000万必要というニュースで賑わいましたが、年金支給年齢も引き上げられ、年金額も減少するなか老後に備えて若いうちからコツコツと貯金をしないといけないと考えている人も少なくないでしょう。

近年、人の寿命は10年で約4年づつ伸びています。この傾向はまだまだ続きそうで、後50年もすれば日本の平均寿命は100歳を超えることになります
これは、あなたの現在の年齢が50歳以下で60歳に定年退職したければ、残りの40年を生きていくだけの蓄えが必要ということを意味します。

40年という時間は大学卒業から60歳まで働いた年齢より長いです。
あなたは働く時間よりも長い時間を生きていける貯蓄をできそうですか? 僕にはできそうにありません。

そこで重要になってくるのが無形資産の貯蓄です。


有形資産と無形資産

無形資産を一言でいうと実態が存在しない資産のことです。逆に貯金や土地や家などは実態が存在するため有形資産と呼ばれ、一般的に資産といえばこちらを指すことが多いのではないでしょうか。
無形資産は言ってみればあなたの中身であるとも言えます。仕事で使う技術や、友達や家族などの人間関係、あなたの健康も無形資産に入ります。

有形資産と無形資産は以下のような特徴があります。

画像1

有形資産は実態があるので値段がつけやすく交換しやすいです。無形資産は実態がないので値段がつけにくく交換しづらい、もしくはできません。

有形資産、無形資産ともにメンテナンスをしないと価値が目減りしていくことは同じです。しかし、有形資産は使用するとなくなりますが、無形資産は使ってもなくならない場合があります。
例えば、何らかのスキルを使って仕事をしてお金を稼ぐというのは、スキルとお金を交換していますが、スキルがなくなることはありません。

なので、無形資産は様々なものと交換するのは難しいですが、一旦交換可能な状態まで持っていくと長く使うことができ、無形資産を積み上げることで長く使える大きな資産を築くことができると言えます。


平均寿命が伸びた結果、何が起こるか?

冒頭に書いたとおり、人の寿命は100歳を超えるようになると予想されています。

今までの制度やライフプランは80歳程度で亡くなることを前提に組まれていますので、100歳まで生きるとなると20年ほど伸びることになります。
なので、今までのライフプランで貯蓄して退職すると20年分のお金が足りないことになり、老後はかなり切り詰めた生活をする必要がでてきいます。

これを回避する方法は貯蓄比率を増やすか、働く期間を伸ばすかです。

貯蓄比率を増やすのは一見簡単そうですが過酷です。
一般的に働くなってから年間に使う金額は、働いていたときにの50%を下回ると幸福度が下がると言われています。なので、これを目標としてあなたが退職する年齢まで毎年どれだけ貯蓄すれば楽しい老後を過ごせるか考えてみましょう。なかなか辛い現実を見ることができると思います。

働く期間を伸ばすのも簡単ではありません。
政府も定年の年齢を引き上げています。現在は希望者は65歳まで働くことが出来ますが、これからどんどんと伸び定年は80歳になるのはそう遠くない未来なのかもしれません。
しかし、同じスキルを持っているなら企業は成長が見込める若者を雇った方が合理的です。また、老化による能力の劣化によりスキル自体も下がっていくことは否めなせん。

若いうちの貯蓄比率を増やそうと生活を切り詰めても十分な貯蓄を作ることはできない。定年後に働きたいと思っていても働く場所はない。
八方塞がりな状況で増えた寿命が増えた20年を生きていかないといけないかもしれません。


無形資産は定年後に生きてくる

このように書くと寿命が伸びたのは悪い事のように感じるかもしれませんがそんな事はありません。

喜ばしいことにデータで見ると寿命が伸びる速度よりも健康寿命が伸びる速度のほうが速い速度で伸びています。つまり、今の80歳より40年後の80歳のほうが元気である可能性が高く、あなたは80歳になっても精力的に動ける可能性が高いわけです

この精力的に老後を行動するために準備すべきなのが無形資産です。

老後でも働き続けるスキルを持ちましょう
手に職をつけるといいますが、老人になっても元気に働いている大工や寿司などの職人と呼ばれる人はたくさんいます。若いうちから一つでもいいので老後に小銭を稼げるスキルを持っていれば、働ける期間を伸ばすことが出来ます。

なにかを生み出す趣味を持ちましょう
消費する趣味はお金がかかることが多いですが、自分で作り出す趣味はお金がかからないことが多いです。絵を書くでも音楽を奏でるでも良いです。
莫大な時間を楽しく過ごせる趣味を見つけましょう。これだけで、他人の成果物を消費する支出を減らすことが出来ます。

豊かな人間関係を作りましょう。
なにか困ったことがあったときに頼れる、もしくは頼りにされる人間関係があれば、セーフティネットとして機能します。損得で人間関係を作ることに嫌悪感を持つ方もおられるかもしれませんが、そういう側面もあると割り切って考えてみましょう。
豊かな人間関係はボケ防止の効果もあります。既存に人間関係から仕事を紹介してもらうこともあるでしょう。豊かな人間関係は多方面にあなたの人生に利益をもたらすことでしょう。

健康な体も無形資産の一つです
若いうちから運動をしたり食事に気を使い生活習慣病にならないようにしましょう。ある程度の持病は仕方ないでしょうが、生活に気をつけるだけで避けられる病気は多いです。
健康な体でいれば通院費もかからなくなり、支出が減るというメリットもあります。

人は昔から不老不死を夢見てきました。
明治時代の平均寿命は40歳ほどで現在の半分ほどで、その時代の人間からすると現代の寿命はとてつもなく長く羨ましいものなのかもしれません。

長く楽しく生きるためには無形資産は欠かせません。
有形資産を貯めるのも良いですが、長く使える無形資産は若いうちにためておくと使える期間が長くなりお得です。これを期にあなたも無形資産を意識して生きてみるのも良いのではないでしょうか。


ここに記載しているのは以下の本を僕なりにまとめたものになります。めちゃくちゃ売れたライフシフトを読みやすく書き直したというだけあってスラスラ読めますし軽いです。
僕は超訳ではない方のライフシフトを読んだことは無いのですが、超訳を読んだ後に読みたくなったかと言われるとそんなことはなくて、これで十分だなと思える内容でした。

働く年齢を伸ばせば老後のお金が少なくてすむし、働きたくないならいっぱいためとかないとまずいよっていう当たり前といえば当たり前の内容を突きつけてくる本という印象で、特に目新しさは感じずただただ頷くことしかできません。
僕としてはそこまでおすすめしませんが、ライフシフトを読みたいのであれば超訳の方でさらっと概要を把握するぐらいでいいんじゃないかなと思います。


日々面白そうな本を探していますが、なかなかピンとくるものがなくて困っています。もしなにかおすすめの本があれば以下のリンクから教えてくれると嬉しいです!


この記事が参加している募集

読書感想文

サポートよりも面白い本を教えてくれると嬉しいです!なんでも好き嫌いなく読める方なので何も考えずにあなたが面白かった本を教えて下さい!