著…澤田めぐみ『医師に聞けないあんな疑問 医師が解きたいこんな誤解』
たとえば、「神経科」と「心療内科」、「整形外科」と「形成外科」などなど。
違いが分かりそうで分からない、でも周りは知っている風だから質問するのを何だかためらってしまう…。
そんな素朴な疑問にQ&A形式で答えてくれる本。
●受診・検査・薬について
●体の仕組みや病気について
●内分泌・代謝について
●神経・感覚器・運動器について
●感染症・免疫・アレルギーについて
の章に分かれています。
専門用語も出てくるので難しい所もありますが、「薬はお茶と一緒に飲んでもいいの?」といったごく身近な疑問にも答えてくれる本なので、読んでいて「へぇー!」と驚かされてばかりでした。
ちなみに上記の答えは、昔はダメと言われていたけれど実はさほど支障はない、だそうです。
勿論、水で飲むのが一番良いので、本当にどうしようもない時だけにするのが良いと思います。
ちなみに牛乳は、腸で溶けるタイプの薬が胃で溶けてしまうので良くないそう。
アルコールで薬を飲むのは最悪で、薬の血中濃度が高くなってしまうらしいので、絶対にやめましょう。
また、「がん」と「癌」の使い分けも勉強になりました。
上皮細胞(体の表面を覆うもの)が悪性化したものが癌腫・癌。
非上皮細胞(骨・筋肉など)が悪性化したものが肉腫。
この両者を合わせたものが「がん・悪性腫瘍・悪性新生物」と呼ばれるそうです。
や、ややこしい!
けれど、こういう違いをしっかり学びたいですね。
一番驚かされた内容は、結核について。
ご、50年経っていても!?
結核菌って怖い…。
〈こういう方におすすめ〉
医療に関する素朴な疑問について知りたい方。
〈読書所要時間の目安〉
1時間〜1時間半くらい。
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