おひとりさま


私は一人っ子で育った。両親は仕事ばかりで、1人でずっと遊んでいた。
だから、1人は得意だと思っていた。

好きな友達は沢山いて、思い立ってすぐに誘ったら会える大切な友達も、じゅうぶんにいる。

私は、誰かと一緒にいないと生きていけないような人にはなりたくないとずっと思って生きている。これは少し否定的な言い方だ。
1人でもじゅうぶん楽しめる人だと、自分のことを過信していたかもしれないと、最近思い始めた。

遠距離中の彼氏とは付き合って1年以上経っている。遠恋とは、ひとりが平気な人が出来ると思っている。だから私は大丈夫。遠恋で上手くいってるから、1人が得意。
だけど最近気づいたのだ。一緒にいる間、会っている間は、1人ではいられなくなるのだ。1週間でもずっとくっついていたいと思ってしまう。嫌なことも喧嘩することもあるのに、離れる方が辛いと思う。これは依存ではないのか、そう思って辛くなる時がある。

1人で課題をすると捗らないから、友達と会う。
家に色んな友達を呼んで、みんなで課題をする。人が好きだから、友達が好きだから、だと思っていたが私は1人が嫌だからじゃないのか。1人だと何も出来ないから。1人だとだらけてしまうから。

これは、1人が得意な人とは程遠いのでは無いのか。


ここまで書いて、ため息をついてしまった。1人でいられない人は寂しい。だって人は皆孤独だから。そう思って生きている私自身が、1人でいられないだなんて、コンプレックスの塊になってしまう。
悲しくなる。悲しくなる。

悲観的になっているが、
ひとり焼肉だって、ひとり映画だって、ひとりショッピングだって
ひとりご馳走だって、私は一昨年までは出来ていたのに。

今は、自分ひとりのために、ご馳走なんて、焼肉なんてと遠慮してしまう。
一昨年の自分よりも、価値を下げているのだろうか。


なんだって、1人で楽しんで、1人で幸せを見つけていたあの頃の自分はどこへ行ったんだろうか。
彼氏がいないと、寂しかったり、友達がいないと贅沢かなと思ったり、どんどん自分が嫌になる生き方を、窮屈な人生を歩んでいるのでは無いのだろうか。

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