【恩返ししたい】という気持ちがちっぽけな理由
「恩返し」したい。
そう思った時、「自分の小ささ」を思い知らされたことがある。
自分のやりたいことをやる。
行きたいところに行く。
人に迷惑をかけることもなければ、
誰かのために何かをするわけではない。
誰かに何かして貰えたらラッキー!
大学時代の私は、ザ・自己中心的な人間だった。
だが、そんな私も
価値観がガラリと変わる経験をした。
それはある議員さんとの出会いだった。
大学4年生の時、私は友人の紹介でその議員さんに出会い、
「議員インターンシップ」というものに誘っていただいた。
4ヶ月間、みっちり地域活性化に取り組んだり、自分の人生について議論したりと、とにかくいろいろな経験ができるらしい。
「絶対、いい経験になるよ」
議員さんの言葉はまっすぐだった。
日本を良くしたい。
本気でそう思い、行動していると議員さんだった。
こんな熱い大人っているんや!!!
わたしは、自分の胸が熱くなっていくのを感じ、その場で参加を決めた。
「社会人になる前の1つの良い経験になるだろう。
色々と吸収してやるぞ!」
そんな気持ちだった。
しかし、実際にインターンシップが始めると、
想像以上に、議員さんや地域の方々、
インターンシップを卒業した先輩方が手厚くサポートしてくださった。
私を含めた4名のインターン生を議会や政界の方との会食に同席させてくれたり、
地域イベントを中心になって企画運営する機会をくださったり、
夜遅くまで色々な話をしてくださったりと、
4ヶ月間とくにかく、本気で成長にコミットしてくださった。
家から通うのが大変なメンバーに関しては、
議員さんが実費で借りている事務所を宿舎として貸してくださり、
食事や交通費はいつも負担を軽くしてくださったりと、
至れり尽くせりしてくださって、
学生のわたしには有り難すぎるかぎりだった。。
「インターン生、1人1人にとって今必要なものはなにか」
いつも自分ごとのように考えてくださった。
本当に、数えきれないほどのものを学ばせて頂いた4ヶ月だった。
感謝でいっぱいだった。
だが、
一方で、疑問を抱かずにはいられなかった。
「なんで、4ヶ月前まで、なんも繋がりのなかった学生のために、
こんなにも時間やお金を費やし、本気で向き合ってくれるのだろうか??」
直接聞いてみたことがある。すると、
「未来ある若者を育てる、それは当たり前のことだよ」
「誰かに喜んでもらえる喜びというのは、なんともいえないものなんだよ」と
議員さんは笑っていた。
ジーンと心があったまっていくのがわかった。
いつの間にか、私にとって議員さんも、地域の方々も、インターンの先輩方も家族に近いような存在になっていた。
そのくらい信頼できて、大切な存在になっていた。
そして、もらったものが多すぎて、
なにか恩返ししたい。
なにか力になりたい。
いつの間にか、そう強く思うようになっていた。
「誰かの役に立ちたい」「喜んでほしい」
そう強く思ったのは初めてだ。
そして、それと同時に自分の小ささに気づいてしまった。
議員さんは、何一つ借りのない私のことを自分ごとのように考え、
貴重な時間とお金を費やして向き合ってくださってる。
それなのに、、、
わたしときたら、、、
「してもらったから、返したい」なんて、
なんて、小さな人間なんだ。。
ものすごく、自分が恥ずかしくなった。
そして、人間関係の本質が見えた気がした。
人と人は出会った瞬間は、いつも他人だ。
ただ、どちから一方でも相手のことを自分ごとかして、
手を差し伸ばせば、繋がる。
そして、恩返しのやりとりが始まるのだ。
繋がった人と人は、色々なものをやりとりし、どんどん関係を深めていく。
そうやって、色々な人と繋がり、
色々なものを共有して喜びの輪を広げていく。そうやって築いていくのが人間関係なのかもしれない。
それが生きると言うことなのかもしれない。
わたしもそんな風に人と繋がりたい。
だから、これからは、
議員さんがわたしに先に手を差し伸べてくださったように、
わたしから手を差し出したい。
大きなことはできないけど、自分の精一杯で相手と向き合う。
そんな人にわたしはなっていく。
最後までお読みくださりありがとうざいました!
引き続き、どうぞよろしくお願いします。
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