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タイ旅行前に次々切れるネックレス(日常の中の不思議ファイル 24)

友人と海外旅行に行きたいね~と言う話になり、
安くて行ったことがないタイに行くことになりました。
マレーシアの津波から3年経った頃です。(※スマトラ島地震)

出発まで、2か月を切ったあたりから
やたらにネックレスが切れるようになりました。

手持ちのネックレスのひもが切れて、
真珠やら何やらがバラバラと飛び散ってあたりに散乱する…

そんな話を別の友達Aに話しているそばから
私の首からネックレスがほどけて落ちていく…

彼女は、「えー!!!飛行機、乗るのやめたら?」と言っていましたが
私も自分がその立場だったら言っていたかも。

そしてまた別の日、
さらにまた別の友人Bと話しながら歩いている時です、

私のブレスレットが飛び散って、あたり一面に広がりました。
それを慌てて拾いながらブレスレットを見ると
ワイヤーが引きちぎれたようになっていました。

なぜか旅行を取りやめようと思う気持ちは全然無かったのですが、
それを見てさすがに(こっそり)遺書を書いてから出かけました。

経由地の北京で乗り換えて前の飛行機に帽子を忘れてしまったり、
いろいろありましたが無事現地に着き観光へ。

調べられる限り、最安値(H.I.Sより安い)のツアーだったのに、
そのツアーは私と友人の二人だけ。
バスではなくワゴン車で観光することに。

運転手と通訳ガイド付きのプライベート旅行みたいで最高です。

ホテルに滞在中、自由行動の日があったので
フロントでタクシーを呼んでもらい、
巨大ショッピングモールMBKに行きました。

一通りウロウロして遊び疲れたので帰ることにして
タクシーに乗ろうと待っていると、
現地のトゥクトゥクというオープンな三輪自動車が客引きしてきました。

ちょうどトゥクトゥクに乗ってみたかったので
ホテルまでお願いすることにしました。
乗り物に乗るとホテルはすぐ近くです。

ところがトゥクトゥクの運転手は、まっすぐホテルに向かわず
お勧めの場所があると、宝石店のようなところに到着しました。

そこでは特に押し売りされることもなく欲しいものも無かったので
お茶をごちそうになったりしたのですが、帰ることにしました。

ホテルに着くと、マネージャーのような人がビックリしたような顔で
大丈夫だったか?と聞くのです。

タクシーを頼んだのでMBKに行ったのは分かっています。
ちょうどその道の途中でテロがあったと言うのです。

私たちは余計なところに連れていかれて遠回りしてきたので
巻き込まれずに済んだようです。

自分たち的にはトラブルもない楽しい旅行で日本に向けて飛行場へ。
すると飛行機が40分ほど遅れているとかで、しばらく待ちました。

格安旅行ですので帰りもまっすぐ日本に飛ばず、北京経由です。

北京で降りて、人の流れに乗って、入管を通り抜けて
また戻ってきて航空会社のカウンターに行くと
5分前に受付は終了したというのです。
(出発時刻までまだ15分以上ある)

唖然…

カウンターの係員は日本を話せず、英語で、
私たちのチケットを見て、次の便に乗れると教えてくれました。

私と友人は顔を見合わせて呆然と立っているしかありませんでした。

でも、他にもたくさん日本人は乗っていたはず…
他の人たちは???と思っても、
もう皆さん手続きをして行ってしまったようです。(歩くの遅っww)

私たちの近くには、やはり呆然としている二人組の女の子が…
ロシア人でしょうか?どうみても10代という感じでした。

気を取り直して、
次の便まで待つしかない(半日以上)ということになりました。

人のいないガランとした通路を歩き休むところを探しました。
その当時は、広いばかりで、お店もほとんどありません。
飲み物は飛行機に乗る時に持ち込めないので持っていません。

乗り換えの空港ですから、人民元なんて持ってきていません。
(実は前年彼女と北京に旅行してた。)
タイのバーツは日本に帰ると思ってすべて日本円に換えてしまったし。

お腹が空いたし、喉も乾いて、これであと半日かぁ~~。
彼女はいつも水を持ち歩いているので
「水が飲めない!」とパニックになりかけていました。

それで、何度かその前を通ったお店に
日本円は使えるか聞いてみることにしました。

「ジャパニーズ¥(円)、オーケー?」

「ノー!」  …ガッカリ。…そうだ!

「(VISA)カード、オーケー?」

オーケーでした!!
客が誰もいない店内で、ゆっくりと水分補給と食事をしました。
でも他の客がいないので、ずっと長く居られない感じです。

店を出てまたひと気のない場所で座っていましたが
こういう時は本当に時間が経つのが遅く感じます。

水が飲めない彼女は、また追い詰められてきていました。
私は気を紛らわせようといろいろ話しましたが、時間が経つのが遅~~い!

出発時刻までまだまだあるけど、
出発ゲートまで行ってみようという話になりました。

するとそこには若干の人々と、ドリンクスタンドがありました。

やったー!

カードを示しながら
「カード、オーケー?」と言うと首を横に振られました。

・・・

やけになって「ジャパニーズ¥(円)、オーケー?」と言うと
なんとオーケー!

わーい!
2人でほっとしてジュースを飲みながら話していると
日本人のビジネスマンが話しかけてきてくれたり
やっと人心地がつきました。

その時のジュースはおつりが(当然)人民元でしたが
計算すると、一杯700円以上! 空港値段は高いなぁ。


ところで、行きの飛行機を乗り換える時、
前の飛行機に帽子を忘れてきたことを思い出しました。

とても大切な帽子だったのでなんとか戻ってこないかと思い
係員に聞くと、紛失物預り所という所があると教えてくれました。

そこに行って、来る時に乗ってきた飛行機の便のナンバーを言うと、
あの帽子が!!!!

予定通りの飛行機に乗れず、予定通りに家に帰れない私たちは
家族に連絡すらできずにいましたが、

出発ロビーにある公衆電話に書いてある日本語を読むと
なんとカードのナンバーを入力すると電話できることが分かりました。

あとでカードの請求書を見ると国際電話代がびっくりするぐらい高い!
でもあれは本当に地獄に仏!状態でしたから有難かったです。

帰ってきてからは、ネックレスは全く切れなくなり、平和です。

たぶん、私たちの災厄をすべて
ネックレスやブレスレットが身代わりに受けて
切れてくれたのかな~と思っています。


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