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【うつになった大学生】    意外と頑張らなくてもいいかもしれない。

歌を歌った。

4ヶ月ぶりに大学の仲間と。

わたしにとって歌うとは、

言葉になる前の感情を抱くことだった。
言葉に汲み尽くされなかった感情を汲むことだった。

死んでしまった感情を取り戻すために歌う。

わたしにとって詩を書くとはこの世界を記述することだった。

詩を書いて、エッセイを書いて、自分の奥の奥へと進んでいく感覚が好きだった。

言葉を失った時、わたしはこの世界に絶望した。

言葉になる前の、あやふやな感情に支配されて、右も左もわからなくなり、この先自分がどうしたいのかわからなくなった。

これがわたしの自暴自棄の理由だと思う。

何を感じているのかさえわからない、自分の感情さえ言葉にできない時、わたしは生きることをやめたいと願っていた。

だからわたしは諦めたくない。

感じることも、それを言葉にすることも。

懸命に自分と対話し、感情の輪郭をなぞり、言葉にすることを諦めない限り、その感情がどんなに醜いものであっても生きていける気がする。

最近のわたしは前向きだと思う。

生きることに前向きになれるようになった。

頑張らなければという気持ちと、頑張りたくないという気持ちと、この世界は頑張らなくても案外生きていけるのではないかという淡い期待が入り混じる。

もう少し、頑張らない時間を過ごしたい。

頑張らなければならなくなったら、それはその時考えることにする。

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