ほんのひととき

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“旅や本にまつわる読みもの”を日々お届けするウェブマガジンです。月刊誌「ひととき」の人気連載や特集の一部、文化・歴史をテーマとする書籍の内容や、ウェブ限定記事もお楽しみいただけます。[運営]株式会社ウェッジ ✉️honno.hitotoki@wedge.co.jp

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    「そうだ 京都、行こう。」の30年

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    そうだ 京都、行こう。 御朱印帳BOOK春夏版

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    ひととき2024年4月号【特集】福井 北前トラベル─。越前港町の記憶を歩く

    ウェッジ
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    君たちはどの主義で生きるか ~バカバカしい例え話でめぐる世の中の主義・思想~

    さくら剛
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    旅する台湾・屏東(へいとう) あなたが知らない人・食・文化に出会う場所

    一青妙

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  • 旬・美・遊

    旬のおでかけ情報をはじめ、気になる新刊や新商品、見逃せない展覧会や伝統的なお祭といったご当地の話題など、さまざまなトピックをお届けします。

  • あの街、この街

    各界でご活躍されている方々に、“忘れがたい街”の思い出を綴っていただくエッセイです。

  • 「ひととき」の特集紹介

    旅の月刊誌「ひととき」の特集の一部をお読みいただけます。

  • 旅と野球

    全国津々浦々にあるもの、それは美しい空と自然、そして野球場。誰もを魅了するスターだって、彼らに憧れるスター候補だって、諦めちゃった趣味人だって、グラウンドに立てば皆同じプレーヤーである。彼らが、日本のどこかで野球の試合を繰り広げている様をスタンドに座って観戦して、人生の縮図みたいな展開に熱中し、選手たちに声援を送ることで、私たちは「自分のこと」も、いつしかそっとなぞるようになる……。ふらふらして頼りないけど、ちょっとだけ心の中が穏やかになるかもしれない。そんな風変わりな野球観戦記のはじまり、はじまり。

  • ほんのひととき編集部が気になった記事

    ここでは、旅と本のウェブマガジン「ほんのひととき」の編集部が気になったnoteをまとめています。おもに、旅や文化歴史にまつわるもの、本や書店を紹介したもの、ほんのひとときの記事をご紹介いただいたものなど。

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最近の記事

【奈良国立博物館】特別展「空海 KŪKAI─密教のルーツとマンダラ世界」の見どころを、仏像イラストレーターの田中ひろみさんが現地レポート!

奈良国立博物館 生誕1250年記念特別展「空海 KŪKAI―密教のルーツとマンダラ世界」の内覧会に行ってきました。 空海の生誕1250年を記念して、「かつてない空海展になる!」と井上洋一館長が力説される奈良国立博物館の総力を挙げた展覧会は、国宝28点、重要文化財約59点*とお宝だらけ。わたしのスーパーヒーロー・空海や密教のことがよくわかる展示内容でした。 5体が揃う最古の五智如来像会場に入るとすぐに、京都・安祥寺の国宝「五智如来坐像」が、大日如来像を中心に並んでいます。5

    • 【ラ・フォル・ジュルネ】フランス発祥世界最大級のクラシック音楽祭(東京国際フォーラム)

       フランス語で〝熱狂の日〟を意味する音楽祭「ラ・フォル・ジュルネ」が東京国際フォーラムで開催される。  17回目を迎える今年は、音楽の“起源”に立ち返る「ORIGINES─すべてはここからはじまった」をテーマに、さまざまな音楽の伝統にスポットライトを当てる。中世やルネサンス期の古楽から現代的なジャズに至るまで、それぞれの音楽のルーツを紐解く構成だ。たとえば、多くの傑作を生み出してきたソナタや四重奏曲といった楽曲形式はどのように誕生したのか。楽器はどのように生まれ、時代ととも

      • 青い夜があった|曽我部恵一(シンガーソングライター)

         2014年に「bluest blues」という曲を出した時、奥日光でミュージックビデオの撮影をした。  奴隷として虐げられた黒人たちが自分たちの悲哀を歌ったのがブルースという音楽で、”bluest blues”という言葉があるのかどうか知らないが、ぼくも当時の自分の落ち込んだ気持ちを表現したくて「いちばんブルーなブルース」というつもりでタイトルにした。  妻と別居してまだ日が浅い頃だった。子供たち3人はぼくと残った。その時期は何をしても失われた家族の像が亡霊のようにぼく

        • [有田焼・香蘭社]ジャポニスムブームがアメリカに広がった時代|幕末・開化期、佐賀の万博挑戦

           ウィーンへの派遣団の中に、納富介次郎という男がいた。もともと絵が巧みな佐賀藩士で、幕末には上海に渡った経験を持つ。  納富は万博閉会後に、フランスのセーブルなどヨーロッパ各地の焼物の地におもむいた。そこで石膏型を用いて、粘土液を流し込むなど、同じ形の器を量産する方法を習得。ろくろほど手間がかからず合理的で、帰国後は有田に技術を伝えた。  美術史家の森谷美保さんによると、納富は次のフィラデルフィア万博用の図案集を、新政府に提案したという。  それが実現して「温知図録」が

        【奈良国立博物館】特別展「空海 KŪKAI─密教のルーツとマンダラ世界」の見どころを、仏像イラストレーターの田中ひろみさんが現地レポート!

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          俺たちは備えてきたんだ、だからくよくよするなよ。(名古屋市千種区 千代田橋緑地野球場)|旅と野球(5)

          「相手に失礼じゃないか。あんなプレーをしたら」  50代と思しき鬼コーチが強い口調で、少年たちを諌める。  ここは名古屋市内の北側を流れる矢田川の河原に設けられた野球場。穏やかな陽気のもと、少年野球の試合が行われている。  見たところ練習試合のようだった。トーナメント戦のような緊迫感はない。だがユニフォームのロゴから察すると、片方のチームはまあまあ遠くから来ているようだった。手間と時間をかけている分だけ、気持ちも入っているように見えた。  対する鬼コーチのチームは、わ

          俺たちは備えてきたんだ、だからくよくよするなよ。(名古屋市千種区 千代田橋緑地野球場)|旅と野球(5)

          [有田焼]開国を契機に世界へ|幕末・開化期、佐賀の万博挑戦

           有田の人々の目が、ふたたび海外に向いたのが幕末だった*。通商条約が結ばれて自由貿易が始まり、ジャポニスムのブームや万博への出展も相まって、有田焼は世界に返り咲いていく。  1870(明治3)年にはドイツ人技術者のワグネルが有田に招かれ、西洋の先端技術を伝えた。鮮やかな青や緑、桃色、黄色など、発色のいい西洋絵具が導入され、有田の人々の製作意欲は上がった。  幕末のパリ万博の次が、1873(明治6)年のウィーンだった。明治政府は新生日本をアピールしようと、威信をかけて大規模

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          【殿さまのスケッチブック】細川家の殿さまが愛した“博物図譜”の展覧会(東京都・永青文庫)

          永青文庫は、熊本を治めた細川家の下屋敷跡にある美術館。細川家伝来の美術工芸品や歴史資料、設立者である16代細川護立(1883~1970)の蒐集品を所蔵しています。 細川家熊本藩6代藩主の重賢(1720~85)は、当時窮乏していた熊本藩での藩政改革を進めるほか、藩校時習館、医学校再春館などを設立して称えられる一方で博物学に没頭し、精緻な「博物図譜」を数多く作らせました。 博物図譜のひとつ、『毛介綺煥』は、アサヒガニとニホンオオカミの描写で知られ、哺乳類や魚介類など様々な図を

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          おかげさまで、創刊4周年を迎えました。

          いつもご愛読いただき、ありがとうございます。おかげさまで、旅と本のウェブマガジン「ほんのひととき」は本日、創刊4周年を迎えました。 昨年度は、エッセイ集「あの街、この街」の配布や、noteとコラボした投稿キャンペーン「#わたしの旅行記」の開催など、さまざまなイベントを通してより多くの方にほんのひとときを知っていただくことができました。 ◇ ◆ ◇ エッセイ集 ◇ ◆ ◇ ◇ ◆ ◇ 投稿キャンペーン ◇ ◆ ◇ 3月には、神保町にあるシェア型書店“PASSAGE by

          おかげさまで、創刊4周年を迎えました。

          【八千代 寿し鐵】駿河のにぎり(静岡県静岡市)|柳家喬太郎の旅メシ道中記

           脂質と糖質にまみれているこの連載ですがね、今回はヘルシーよ。お魚ですもの。それもお鮨。静岡は駿府城公園近くにある「八千代 寿し鐵」の握り鮨です。  普段は大概回ってくるお鮨を食べてるあたしが、なぜこちらにうかがうのかといいますと、店の座敷で「寿し鐵寄席」という落語会を開いてくださってるからなんですねぇ。会の後でご馳走になる握りがおいしくって、お呼びがかかると嬉々としてうかがってます。  ネタは焼津港から毎朝仕入れる駿河湾の地魚。その新鮮さも魅力ですが、御年80歳の大将・

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          ゆったりと本が読めるお薦めのブックカフェ【7選】|本の棲むところ(番外編)

          4月13日は「喫茶店の日」ということで、連載「本の棲むところ」の番外編として、ほんのひととき編集部がこれまでに訪れた都内近郊にあるお薦めのブックカフェをご紹介します。 ── No.1 ── PASSAGE bis! (神保町)フランス文学者の鹿島茂さんがプロデュースする神保町のシェア型書店「PASSAGE by ALL REVIEWS」の3階にあるカフェラウンジ。 フランスから取り寄せた古書がディスプレイされたエレガントな空間で、ポルトガル菓子の専門店ドース・イスピーガのス

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          “台湾の旅”がもっと楽しくなる4冊

          4月3日の台湾地震で被害を受けられた方々に、心よりお見舞いを申し上げます。 このたび、台湾観光庁が「台湾安全宣言」という動画を公開し、台湾各地への観光を呼び掛けておりますので、きょうは台湾の旅が楽しくなる4冊をご紹介いたします。 ─── No.1 ───増補版 台北・歴史建築探訪日本が遺した建築遺産を歩く 1895~1945 片倉佳史(文・写真) 台湾在住作家である片倉佳史氏が、台北市内に残る日本統治時代の建築物を20年ほどかけて取材・撮影してきた渾身作で、豊富なカラ

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          「落語家に欠かせない無頼の心を育ててもらった時間でした」五街道雲助(落語家)|わたしの20代

           20歳で大学を辞め金原亭馬生に弟子入りしたので、20代は師匠の7番目の弟子・金原亭駒七として始まったことになります。  実家はてんぷら屋と寿司屋を営んでいました。あたしが大学の商学部に入ったことを親父は「いい跡取りになる」と喜んでましたが、実のところ授業にはほとんど出ていない。学生運動のバリケードだらけでまともに授業はないし、出席の返事だけして教室の下の窓から抜け出し、雀荘や新宿末廣亭に直行です。それでも落語研究会だけはまじめにやってました。落研は体育会系で、夏は合宿、冬

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          知恵と工夫で和紙の隆盛期を築いた土佐和紙(高知県吾川郡いの町)

          高知県いの町で「土佐七色紙」という名の美しい紙が生まれたのは戦国時代末期のこと。桃色、柿色、浅黄色とさまざまに染め上げられた、しなやかで丈夫な紙だ。七色紙をきっかけに土佐では製紙が盛んになり、やがて一大産地となっていく。いの町が「土佐和紙発祥の地」と呼ばれる理由である。七色紙の製法は失われたが、「いの町紙の博物館」では現代の研究により復元、展示している。 「伝統を繋いでいきたい。紙漉きの家に生まれたんですから」  手漉き和紙職人・尾﨑伸安さんが力強く簀桁を振る。この大型の

          知恵と工夫で和紙の隆盛期を築いた土佐和紙(高知県吾川郡いの町)

          荷風も愛した街、真間川の桜並木(千葉県市川市)

          桜の名所として知られる真間川。 市川は文学とのゆかりが深いので、ほんのひととき読者の皆さんにとっても馴染みがある土地かもしれません。 4月7日に真間川を訪れると、昭和24年に植えられたという約390本の桜が、狭い水路を覆うように咲き誇っていました。菜の花との共演が楽しめるのも特徴です。日暮れとともに移ろう桜並木の情景を、ほんのひとときお楽しみください。 市川ゆかりの文化人といえば、作家の永井荷風や井上ひさし、写真家の星野道夫などがいます。生涯の大半を市川で過ごした日本画家

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          【名品ときたま迷品】厳選コレクションから「メイヒン」探しを楽しむ展覧会(東京都・サントリー美術館)

           サントリー美術館で少々ユニークな展覧会が開催される。  芸術的な価値の高い誰もが認める「名品」と、これまでほとんど注目されてこなかった「迷品」─同館がコレクションする「メイヒン」を一堂に集め、さまざまな角度からそれらの魅力を紹介する。  北条政子が愛用したと伝わる華麗で格調高い《浮線綾螺鈿蒔絵手箱》をはじめ、計16点の国宝・重要文化財指定作品が出展される。一方、庶民の生活用品として活用された漆工や陶磁、素朴で味わい深い絵画といった、「生活の中の美」を基本理念とする同館な

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          空海の見た蒼 安田 登(下掛宝生流能楽師)

           旅には列車を使うことが多い。それは途中下車ができるからだ。能は、旅人がその途次で古人の霊と出会って物語が始まるが、霊との邂逅は目的地に着く前の寄り道で起こることが多い。  能の役者にはシテとワキというふたつの役割があり、霊の役をするのはシテと呼ばれる役者で、こちらが主人公だ。そして、旅人の役をする役者をワキという。私はワキ方に属する役者なので、ふだんの旅でもよく寄り道をする。  高松市(香川県)で能の公演があった。新幹線で岡山まで行き、まずここで途中下車して吉備津彦神社

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