見出し画像

【柳宗悦没後60年記念展】ステイホームで再び注目される民藝

旬・美・遊」では旬のおでかけ情報をはじめ、気になる新刊や新商品、見逃せない展覧会や伝統的なお祭といったご当地の話題など、さまざまなトピックをお届けします。(ひととき2021年10月号より)

 ステイホームやテレワークが普及し、自宅の調度に目がいく機会が増えているためか、今再び、「民藝」が注目を集めている。

 奇しくも今年は「民藝」の概念を提唱したやなぎ宗悦むねよしの没後60年であり、東京国立近代美術館では、民藝をテーマにした大規模な展覧会が開催される。

72dpi_3.ホームスパンを着用する柳宗悦

ホームスパンを着用する柳宗悦 日本民藝館にて 1948年日本民藝館蔵

 本展では、各地の民藝品から選りすぐった陶磁器、染織、木工、農具といった道具類や、滋賀の大津の名産だった大津絵などの民画のほか、出版物、写真、映像などを展示。400点を超える作品と資料を通して、民藝の変遷と社会との関係を浮かび上がらせる。

72dpi_1.《羽広鉄瓶》

羽広はびろ鉄瓶」山形県 1934年頃

 また、優れた画力やデザイン力を生かし、民藝の概念をメディアを通じて広めた柳の編集・発信力にも着目。ローカルなネットワークを駆使して民藝品を集め、丁寧にスケッチして冊子に編集し、世に伝えた柳と民藝運動の広がりを見つめ直す。

72dpi_9.《緑黒釉掛分皿》

緑黒釉掛分皿りょくこくゆうかけわけざら」 鳥取県・牛ノ戸1930年代 いずれも日本民藝館蔵

柳宗悦没後60年記念展 民藝の100年
(10/26~2022/2/13)
東京都千代田区・東京国立近代美術館
☎050-5541-8600
https://www.momat.go.jp/am/exhibition/mingei100/

出典:ひととき2021年10月号
※この記事の内容は雑誌発売時のもので、現在とは異なる場合があります。詳細はお出かけの際、現地にお確かめください。


よろしければサポートをお願いします。今後のコンテンツ作りに使わせていただきます。