京都の水盆で「台湾素食」のゆうべ|へうへうとして水を味ふ日記
「京都いう街はねえ、水のうえに浮かんでるんですわ」
昔、京都のとあるバーのマスターが台北に遊びに来て、いっしょに食事をしているとき、こういった。地獄の釜のふたがあいたような台北の夏の暑さ、そして骨にしみいるような冬の寒さが、京都を思いださせると話したときに返ってきた言葉だ。
京都では、大量の地下水が水蒸気となって地表に漏れでて、あの独特の暑さと寒さが生まれているという。帰って調べてみると、なるほど、京都の地下には大きな大きな水たまりがあって、その水量は211億トン、おとな