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バトロコ高田馬場のエクストラジムバトルに出る

 いよいよ年の瀬12月です。少しずつ寒い季節が向かっていってるように感じますが皆様はいかがお過ごしでしょうか。ぼくはバトロコ高田馬場でエクストラのジムバトルが開催されるという知らせを聞いて、急いでデッキを組んで参加してきました。

 はい、わかりやすいくらいのシンプルな構築のピカゼクです。ツイートの方でもちょっとだけ触れてたのですが、ベースとなったのは海外のPTCGOでの大型エクストラ大会であるOnline Regional参加者120人超の中見事準優勝となった人の構築で、そこからシビルドンの枠をオカルトマニアに差し替えて使いました。

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↑(こちらが準優勝した人の構築です。海外のExpanded環境だと日本のエクストラと違ってオカルトマニアが禁止カードになっているので、カエンジシやフーパといったいわゆる「壁」系統の特性を持つ相手に対して対策手段がないと最悪詰んでしまうのですが、シビルドンを採用することで、カエンジシは進化ポケモンの攻撃を防ぐことができず、フーパに対しては非GXなので攻撃が通ります。非GXの進化ポケモンなのでフーパとカエンジシ両方とも突破できるというわけで、本当によく考えられてるなぁと思いました。)

 詳しい対戦レポートの面は後から久しぶりに更新するDNの方で詳しくお届けすることにして、ざっと使ってみて思ったのは、

「今のピカゼクは速攻でフルドライブ狙いに行くほど単純じゃない」

ということです。

 実はぼくがピカゼクをデッキとしてちゃんと使ったのは昨年2月のポケカメモ杯以来で1年10ヶ月もの間デッキとしては触っておらず、実戦で使うこと自体がもうかなり久しぶりという状況でした。(もっとも、メモ杯で使ったときも事前にほとんど回しておらず大した練習もしないまま出て、それでも結果的には109人中の18位という上出来な成績ではあったのだが)
 メモ杯で使ったときはまだナイトユニゾン環境の頃で、「ピカゼク・ウルネク・ジラサンの三くすみ環境」と言えば分かる人には分かると思うのですが、その頃のピカゼクといえば、せんじんのまいやエネルギーつけかえなどを駆使してできるだけ早いうちにフルドライブを撃ちにいく構築が主流でした。よく知られているように、せんじんのまいはベンチにしか加速ができないため、後ろに加速したエネルギーをバトル場のピカゼクに移すことができるエネルギーつけかえの有用性は非常に高く、エネルギーつけかえ4枚だけでは足りず、マルチつけかえまで採用される構築もしばしば上位に見られたほどでした。
 しかし、現代のピカゼクにおいては単に「早い段階でフルドライブを撃ちに行く」という動きだけでなく、その後の時代における数々の有用なサブアタッカーの登場により、「フルドライブだけではない」多様な戦術が取れるデッキへと進化しています。たとえば、

クワガノンV。パラライズボルトで相手のグッズを止める。
パルスワンV。場の雷エネルギーの数だけ打点が増えるワザを持つ。
・(これはエクストラ限定の戦術だが)マーシャドーGX。トラッシュにあるたねポケモンのワザを特性でコピーすることで、フルドライブなどの他のポケモンの技を闘タイプで撃てる。

 これに加えて、今回のデッキには入っていないのですが、ライライのタンデムショックで条件次第で確定麻痺にできたり、カプ・コケコVの上の技で2枚ドロー・下の技で3エネ200と状況次第で器用に立ち回りを変えられたりと多様な戦術ができるのが今のピカゼクの特徴です。(エクストラだと、アタッカーの候補は今のスタンダードのピカゼクにせいぜいマーシャドーGXが加わるか加わらないかぐらいという具合なのですが、ピーピーマックスでエネ加速ができたり、闘魂のまわしでTAGの体力を底上げできたりと、トレーナーズの面ではかなり強化されています。地味なところでいうと、ちからのハチマキもげんきのハチマキの上位互換です)

 また、パルスワンVが登場したことで、後1フルドライブに繋がらなかったとしてもそうでんで後ろのピカゼクにエネ加速をするというチャンスが残されているという点で、ピカゼクは後々に登場したカードによる強化を多いに受けたと言っていいと思います。

 さて、実際に対戦してみると、サポートの枚数を少なくしたとしてもデデンネやクロバットがいることからドロー面の要素が充実しており、現行のスタンではA落ちによって使えなかったカプ・テテフGXが加わったことで特性でサポートをサーチできるようにもなったことで、デッキとしての安定性は非常に高くなっていると感じました。ただ、しっかりと回したというわけではなかったのでプレイングの練度が上手くいっておらず、そこを改善しなければいけないかなと感じました。ピカゼクのHPが240と、TAGの中では比較的低い数値であることから打たれ弱く、自分に加速して6エネピカゼクを作る強気ムーブを取るということは昔よりも難しいように感じます。特に、240というのはエクストラで強力なガブギラのカラミティエッジの追加ダメージありでちょうどピッタリはまるぐらいの数値で、ホミカからのぶっとびボムとカラミティエッジが揃っただけで簡単に沈められてしまいます。その厳しい状況を打破するためにも、闘魂のまわしの存在は非常に有用だと感じました。

 マーシャドーGXは使う対面を選ぶようなカードだと感じました。ゲコゾロなどのオカルトマニアで特性を止めることを主戦力としないデッキタイプが相手であれば闘弱点メタとして優秀な駒ですが、相手がゾロアークのように特性を常に止めながら戦うことのできる相手だと活躍しづらいように感じます。オカルトマニアを連打しにかかるゾロアークが相手であれば、とりひきを何度使ってもオカルトマニアに繋がるパーツが揃わなかったりして隙ができたターンにマーシャドーを活躍させられるターンを作れるのですが、ラボネクのように恒常的にスタジアムの効果で特性をロックできるような相手に当たると、サイレントラボなどの元凶をどうにかできない限りはただの置物、無能同然のカードになってしまいます。刺さる対面に対してはしっかりと刺さってくれますが、相手側にしっかりした対策がなされていると跳ね返されてしまうという印象でした。

 そんなこんなで今日はここまで
 しばらくピカゼクというデッキを使っていなかったのですが、今回久しぶりにピカゼクの構築と向き合ういい機会になったと思います。疲れたけど今日もいつも通りに乃木坂のオールナイトニッポンあるんだよな……今週はまいちゅんと弓木さんか。

 ちなみにプロモパックはワルビルでした。

正直この欄の使い方がよくわかってない