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ポケモンカードで全く実績のなかった僕が、地元開催のシティリーグでベスト8に躍進するまでの全記録。(事前の練習・調整編)

■プレシャスボール襲来、ポケカ品薄再び

 ミラクルツインが発売されたことで話題を呼んだ今年の6月。ぼくにとって衝撃的なニュースが舞い込みました。


 ツイートの画像を右上を注意深くご覧ください。カプ・テテフGXが300円近くまで値崩れしてるではありませんか。
 「アローラの月光」で初登場し、多くのプレイヤーにとってサポーターサーチの御用達として愛され、近年のポケカブームによる品薄状態も手伝って一時期はシングルの相場が5000円を越えるほどの人気となった超汎用カードがここまでの値崩れになったのにはある理由がありました。
 ポケカの環境を大きく動かすきっかけとなったプレシャスボールの登場です。

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 自分の山札にあるポケモンGXをノーコストで手札に持ってくるという雑に考えても明らかに強すぎるようなカードが登場したことで、ポケモンカードの環境は大きな変革を迎えることとなりました。そして、この強力なカードの登場によって煽りを食らったのが、上記のカプテテフGXだったというわけです。
 というのもこのプレシャスボールというカード、初登場時は拡張パックのミラクルツインと同時発売された構築済みデッキのエーフィ&デオキシスGXデッキにしか収録されておらず(よりによって同時発売のブラッキー&ダークライGXデッキには収録されていなかった)、拡張パックのミラクルツインには収録がありませんでした。この化け物じみた効果のプレシャスボールがプレイヤーに欲しがられない訳がなく、全国各地でエフィデオのデッキが買えない、ブラダークしか店に並んでないという品薄状態が数多く発生することになりました。カードショップでのプレシャスボールのシングルの相場は1枚7~800円をザラに越えるというもので、デッキを買えさえすればプレシャスボール2枚だけで楽々と元が取れるという酷いものでした。この凄まじい価格インフレの影響をモロに受けたのが実はエフィデオデッキにひっそりと再録されていたテテフGXで、冒頭に紹介したツイートのように300円近くまで値崩れしていたというわけなのです。
 ぼちぼちと新弾のカードを眺めながら戦道Sの地区予選に出るなど本格始動への準備を着々と進めていたぼくも、この品薄状態の影響をモロに受けた一人で、プレシャスボールがシングル買いすると高いのでエフィデオGXなど他の有用カードも手に入ってお得な構築済みデッキを買おうとしましたが当然のように在庫がなく、プレシャスボールが手に入らないので、環境の軸になるこの強力なカードを持たずに構築することを余儀なくされました。その頃に使っていたのがボルケニオンでレシリザを援護しながら戦うブルー型のレシリザだったのですが、プレシャスボールはGXがいるデッキであればほぼ全てのデッキに入ってくるので、プレシャスボール抜きでも強そうなデッキといえば非GXのみの構築で祠を積むなりして妨害を仕掛けていくぐらいしか策がありません。
 しかし、非GXのデッキにしてもサポートカードとして優秀な存在がありました。

願い星ジラーチです。

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 実はぼくは願い星ジラーチの強さをそこまで理解しておらず「ほしのねがいと違ってポケモンとエネルギー持ってこれないからそこまで強くないじゃん」みたいなこと考えていたのでこのカードは持っていませんでした。そしてこのカードも日々高騰しておりミラクルツイン発売頃の段階ではすでに1枚1500円ぐらいの相場になっておりとても手が届くものではありません。そんなわけでぼくの思考は9月あたりまでいったん停止することになりました。

■オルタージェネシスの革命、新星到来へ

 何の実績もなく当然優先枠にも届かなかったぼくが当たり前のように東京CL落選で虚無しまくった9月6日、これまたポケカの環境を大きく変えるようなカードが登場します。
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 まず紹介するのが「アルセウス&ディアルガ&パルキアGX」です。通称「三神」とも呼ばれるこのカードは、ポケモンカード史上最強とも言えるほどの強力なGXワザをもってして環境を大きく変えにかかりました。その効果は「鋼エネ1枚でこの後に使う自分のポケモン全員のワザのダメージが+30」「追加で水エネ1枚足すと更に相手のバトルポケモンをきぜつさせたときに取るサイドが+1枚」というものでした。特に追加で水エネを付けて使った場合の「取れるサイドを問答無用で増やす」という効果は本当に凄まじいもので、それまでサイドを取る枚数を増やすにはアクジキングGXのグラトニーGXのようにエネの要求がかなり厳しいようなワザや、サイド6枚でしか効果が発動しないビーストブリンガーぐらいしか有用なカードがなく、そんな中で僅か2エネ起動でほぼ全てのポケモンのワザにサイドを多く取る効果を付与するというのはぶっ壊れと言ってもいいものでした。

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 そしてこの三神をサポートするのに有用なカードとして新たに登場したのが「タッグコール」というカードでした。このカードは山札から「TAG TEAM」のカードを2枚手札に持ってこれるという効果なのですが、TAG TEAMというのは先ほど紹介した三神のようなボケモンだけではなく、サポートのカードにも対象になるカードが新たに登場しました。その顔ぶれというのがスタジアム、ポケモンのどうぐ、特殊エネルギーというなかなか集めるのが困難だった3種類のカードを一気に手札に加えられるグズマ&ハラ、トラッシュのサポートを回収しながら3枚ドローできるシロナ&カトレア、入れ替えしながら回復もできるという有望株のマオ&スイレンというそうそうたる顔ぶれが揃っています。事実、これらのカードはその後の公式大会でも多くの成績を残すカードになりました。(なお、この他にも初代主人公格のTAGが存在するのですが、前の番から場に出ていたポケモンを1段階進化させるというどう見てもミツルの下位互換でしかないようなカードが強いわけないので惜しいのですが割愛いたします)
 そして、エフィデオデッキの劇的な品薄を生み出すきっかけとなったプレシャスボールもTRで再録されました。前述の通りプレシャスボールがどう頑張っても手に入らなかったぼくにとっては喉から手が出るほど欲しい代物でした。しかしアンコモンではなく1箱に1枚入っているかどうかのTRでの再録。しかもTRには他にライバルが3種類います。他を当ててしまうと恐らくそのボックスからは当たらないのです。
 そこでどうしてもプレシャスボールが欲しかったぼくが取った決断は、

「新弾のオルタージェネシスをあちこちの店舗を苦労しながら回って8ボックス集める」

 というものでした。これはTR4種類が1ボックスにどれか1枚入っているとして8ボックス買えば各2枚ずつ当たるだろうという計算でした。なかでも特にプレシャスボールは人気カードなので買い取りに出ることはなく、ショーケースに並ぶことはないだろうと読んでいたので、自引きで当てない限りは使うことはできないと見て奮発しました。
 しかし開封した結果は出るわ出るわのウツギ祭りで1枚もプレシャスボールが出ることなく終了。最後の1ボックスからぼうけんのカバンが出たときには「神様はまた俺を見放したのか……」と呆然としたままカードを片付けることなく1日ぐらい放置していました。
 それから1週間ほど経って何気なくふら~っとカードショップを訪れたぼくは愕然とします。なんと普通にプレシャスボールTRがショーケースに並んでいるではありませんか。軽々とショーケースから手に入るのではボール1枚だけのためにボックスにつぎ込むのが得策なわけがないのです。
 しかし、それだけつぎ込んでも当たらなかったものは当たらなかったと割り切るしかなく、再びプレシャスボールが無くてもしっかり回せるデッキを考えることを余儀なくされることになりました。

 幸い?なことに新弾オルタージェネシスのカードに関してはプレシャスボールを除いて順当に当たっていって手持ちが潤沢にある状態だったので、シティリーグで使うデッキは「タッグコールを織り交ぜて展開ができ、なおかつ新弾のTAGで一番強い三神をメインにできるデッキを使おう」というプランで決まりました。また、この段階では「三神がうまくいかなかったらレシリザを使おう」というプランは持っていましたが漠然としたもので正確な構築まではプランニングしていなかったのでこの段階ではまだ三神を使うつもりだったんだろうなって思います。

■三神フェロマッシとの出会い、新弾バトルでの大躍進

 「プレシャス集めるの辛いしプレシャスなくてもうまく回せるデッキ作ろう」と思い立ったぼくはさっそくデッキ案探しのために各地の大会の優勝デッキを読み漁ることにしました(くどいようですがこの時のぼくはプレシャスボールもジラーチも何も持ってないという状況でした)。その中で「これはいける」と見つけたのが、水素のおと杯で準優勝になったをたにぃさんというの方の使った「三神フェロマッシ」というデッキでした。

 デッキに採用されているポケモンは三神とフェロマッシという2種類のTAG TEAMのみなので、サポートも持ってこれるタッグコールがプレシャスボールの上位互換になるという点に惹かれ、非常に魅力を持ったデッキだと思いました。三神をメインに使うデッキには、他に三神ケルディオや三神カメポチャなどのデッキがありますが、一般的にポテンシャルの高い三神ケルディオは例によってケルディオGXが高騰していたので組むことができず、また当時のメタ読みでは「三神フェロマッシは三神ケルディオ相手は有利対面」と目されていたので、そのまま気にすることなくフェロマッシを使うことにしました。三神は前述の通り新弾のボックスで揃っており、その相方であるフェロマッシもフルメタルウォールの時期にフェロマッシ単を組んでいてパーツを集めていたので十分に枚数が集まっており、メインのパーツは楽々と集めることができました。
 エネルギースピナーが高いのですが、このシティで使うデッキがまだ決まってない時点で、使う機会がないかもしれないスピナーをシングルで買うのかというのも微妙な感じであったので、スピナーの代わりにトキワの森でエネをサーチする構築で組んで回してみたところ、ブルーを引けた試合ではかなり有利に立ち回れることがわかったので、プレイングとして「とにかくブルーを引きに行く」ということを意識しながら戦うことにしました。トキワの森は相手にも効果を使われるリスクがありますが、相手の厄介なスタジアムを割りたいという場面は結構あるのでトキワでも十分だろうという結論にして、2週間後に控えたポケセンの新弾バトルに向けてジムバトルで調整をしていくことにしました。

 以下は大会にこのデッキを初めて持ち込んだジムバトルでの成績の抜粋になります。

1回戦○6-3 エンペルト
 おもいだすバブルホールドでたねポケモンのワザが封じられるので中々しんどかったのですが、入れ替えやグズマを駆使して技ロックを解いてしっかりオルタージェネシス→フェロマッシで攻撃と繋いでいって勝ち。ジェットパンチで後ろにもダメカンが乗るので、相手が進化させずに放置していたポッチャマを最後に仕留められたのは大きかったです。
2回戦○4-0 ミュウミュウバレット
 初手フェロマッシで相手ミュウミュウ単騎。
 こちらが先1で置いた無人が見事に刺さって相手がうまく展開ができない状況で、マーシャドー出してやぶれかぶれ使ってきましたが好転せず、フェロマッシでマーシャドーとミュウミュウ倒していって勝ち。
3回戦×4-6 三神フェロマッシ
 相手が順当に三神出てきたのに対してこちらは三神を並べることができなかったのでフェロマッシ単で戦うプランニングに切り替えて戦いました。ジェットパンチで小刻みにダメージを乗せていきながらビーストゲームで三神を取って4枚取り。しかし、GXワザにオルタージェネシスではなくビーストゲームを使ったことでエレガントソールのダメージが増えないため相手のフェロマッシをワンパンすることができず、デッキの豊富な回復ソース相手にテンポ追い付けなくなって負け。

 結果は2勝1敗の4位でしたが、デッキの高いポテンシャルはよく分かったので、このデッキをそのまま新弾バトルに持ち込むことにしました。

【日時】9月21日(土) 10:00~17:00
【大会名】ポケモンカードゲーム 新弾バトル
【会場】ポケモンセンタートウキョーベイ(千葉県船橋市)
 ポケモンセンターでの大会はその場に集まった人を適当に並べて当てるガンスリンガー形式で3勝した人がハプウゲットできる仕組み。ということはルール覚えたてとかの小さい子を引いて早く終わらせ得(初卓の時点ではそこそこ多数いらっしゃって心配そうな親御さんが中に入れなくてなんかお気の毒だなぉって思ってました)だったのですが引くことができず大人の方に当たり、「上手い人と当たったクソ野郎!」とキレ散らかした挙句対戦開始前にもかかわらずジャッジから警告貰うという始末。このたびは軽率な態度を取って申し訳ありませんでした。以後気をつけます。

 この日は約7時間で16戦やりました。

1戦目○6-0 ライライと何か
 相手がデデンネスタートでもたついている間に順当にオルジェネ→アルティメットレイと繋げてデデンネを倒して先制。三神の助けを得たフェロマッシはオルタージェネシスの追加効果+こだわりハチマキ+ビーストエネの90パンプを得たエレガントソールで280まではワンパンできるのでTAG TEAM相手にはかなり強く当たれるのですが、この対戦でもそれが強く活きました。相手がデデンネの死に出しに出したライライに対していれかえで三神を引っ込めてフェロマッシを出し、グズハラでハチマキとビーストエネ揃えてエレガントソールでライライをなぎ倒して勝ち。
2戦目○6-3 ちりふぶきアロキュウ
 エネなしで使えて三神の弱点突いてくるちょっぴり厄介な相手。でもその厄介さが「ちょっぴり」で済んだのでオルジェネまで回すことができ、三神が倒される前にビーストリングとグズハラも準備できたのでフェロマッシにビーリンで2エネ加速→グズハラでビーストエネサーチからエレガントソール連打で勝ち。
 相手のHPが低かったのでエレガントソールの素点が減ってもパンプ込みでワンパンなのは大きかったです。
3戦目○4-3 ミュウミュウバレット
 先攻取って順当に先2オルタージェネシス。相手も動きが早く後1ターボストライク→後2ジャンピングバルーンで三神が落ちる展開。ミュウミュウ見えたので脳死で先1無人置いたら返しのターンで速攻張り替えられてたので一瞬虚無りましたが、相手が判断ミスで後続を場に置かなかったので返しのターンにエレガントソールでワンパンして相手種切れで勝ち。

 初戦前はやばい無理だって思ってましたがなんとかストレート3連勝でハプウゲットできました。安心して次の試合へ。

4戦目○6-0 悪バレット
 なんか勝ってました。フェロマッシが最大で280出せるのでヤミバンギもワンパンさえできればいい餌です。あとブラダークに6エネ付く前に畳みかけられたので何とかなりました。
5戦目×1-6 ルガゾロ
 ルガゾロ相手はゾロアークまでは出させて三神のオルタージェネシス→鉢巻アルティメットレイでワンパンできて後続にエネ加速までできるのですが、何を血迷ったのか三神スタートしたのに「あの2個玉付いたゾロア消せたら相手かなり出遅れるな」と思ってグズマゾロア→ビーストエネをフェロマッシ貼ってジェットパンチで倒すプレイング。これが大きなミスで、相手の使ったジャッジマンでこちらが止まっている間にゾロアークのとりひきでガン回しされてどうしようもないまま負け。
6戦目○6-3 三神ケルディオ
 ビクティニでエネを加速するタイプのケルディオ。とりあえずケルディオ相手なら無人で特性消せる&無人置けなくてもかみつかいでケルディオの特性貫通できるので相性有利だな~と安心しながら順当にブン回し展開。エレガントソールで三神倒してからケルディオの特性をかみつかいで貫通してジェットパンチで勝ちました。
7戦目○6-3 ルガゾロペル
 5戦目の反省を活かしてセオリー通りにオルタージェネシス→アルティメットレイと繋げてゾロアーク倒すプレイング。小さいルガン出されてちょい厄介でしたがフェロマッシが弱点突けたのでイージーウィンできました。
8戦目○6-0 レシリザ
 相手が後1フレアスターターから入ってきて少々焦りましたが、冷静にオルタージェネシス→アルティメットレイでフェロマッシにエネ加速しながらボルケニオン倒してまずサイド2枚。ビーリン持ってきてなかったので次のターンにグズマでフェロマッシ狙われてフレアストライクとかなったら厄介でしたがやってこなかったので返しのターンで三神下げてフェロマッシを出し、グズハラでハチマキとビーストエネを揃えてエレガントソールでレシリザを倒して4枚取りで勝ち。
 フェロマッシが下の技で280出せるって把握したときの相手がすごく驚いていたのが印象的でした。フェロマッシのポテンシャルの高さを印象づける試合だったと思います。
9戦目○6-0 ルカメタ
 この日初めて小学生ぐらいの子と当たりましたがこの頃にはもう相手誰かとかもうどうでもよくて早く対戦相手決まってくれってぐらいに思ってました。朝の威勢はどこに行ったんだと。
 対戦前に相手がぼくがフェロマッシのデッキだとわかっているようで、勝ち続けたからマークされてるのかと動揺しましたが普通に準備中に手が滑ったときにカードが見えてしまったのでそれでバレてました。皆さんも表が見えてしまわないようシャッフルは気をつけましょう。
 順当に三神出せてオルタージェネシスまで繋いだのですが返しにフルメタルウォールで三神のエネがゴッソリ剥がされていったのでそこからフェロマッシで戦うプランに。相手のメルメタルGXが特性+フライパン+ルカメタのGX技の効果で受けるダメージ90減るので中々キツかったですがエレガントソールにパンプを付けて突破できたのでなんとかかんとか押し切れました。前を倒すとこちらがビーストリング発動できるようになるので、それを分かっていてワザ打てるのに倒してこないのはそう来るのかって感じでした。普通倒せるなら倒しますよね。
10戦目○6-3 ミカルゲテラキオン
 いつもの平日大会でもちょくちょく見かける方。ぼくが平日大会でエクストラのデッキ使ってるの知ってるからか「昔のカードとかでテキスト分からないのあったら質問するので~」と来て???ってなったがまぁSMにもどくバリとかダメージポーターとかポータウンとか新参者がわからんテキストあるかーって思ってそのまま進行。
 ミカルゲが特性で自分にダメカンを乗せるとテラキオンが使うがんくつおうのダメージが大幅に増えるというもので中々発想として面白いなぁって思いました。順当にミカルゲにダメカンが乗ったのでがんくつおうのダメージで三神落ちて先制されましたが、返しのフェロマッシにビーストリングからエレガントソールで倒してサイド差を詰めます。ここで相手はなんとかして前のミカルゲにダメカン5個溜め込みましたが「ダメージが足りない」と唸る様子。いやフェロマッシだったら260で一撃では?と思ってたがミカルゲのテキスト読んだら「ダメカンの数×30ダメージ追加」。ずっとダメカン数×50追加だと勘違いしてたので打点が160しか出されず生き残ったのはラッキーでした。
 こちらが次のターンにやるべきことはとにかく相手の盤面からダメカンを無くしてくもんのさけびのダメージを落とすことで、前の手負いのミカルゲはジェットパンチの後ろへのダメージでも倒せたので、マチスの作戦を発動→グズマで別のダメカン乗ってるやつ呼んできて、さらに保険をかけようとルザミーネ◇使用+リセットスタンプで相手の手札を流してからジェットパンチを打ち込む。そのまま返しのターンで何も返ってこなかったのでブルーの探索からカスタムキャッチャーツチニンジェットパンチで勝ち。
 試合後に相手から「スタンだからリセスタ使えるんですね~~」って返ってきてああなるほどなぁって思いました。ふだんの平日大会でぼくがエクストラのデッキを使っていたところに新弾バトルがスタンダードだったのは盲点だったようです。というかそこが盲点になるのかってなったので色んなものを見れたなぁって思いました。余談ですがポケセンの平日大会が今はエクストラなのですがあのルールは変えないでエクストラのままでいいと思います。ちょっと前にツイッターで平日大会がスタンだったらという声がありましたが、これからAマーク落ちも来ますしジムバトルでスタンと比べてエクストラの開催が圧倒的に少ないという現状でエクストラの日が終わったら需要が少なくなることを考えるとエクストラのデッキが使える場所は少しでもあった方がいいと思います。あとはA落ちてスタンでゾロアーク使えなくなったけどまだゾロアーク使いたいとかそういう人の受け皿にもなると思うのでやっぱりエクストラの対戦できる環境はあっていいかなと思います。
11戦目○6-2 アゴアクジと何か
 小学生ぐらいノースリの子。
 こちらが順当に回ったので三神出してオルジェネ使ってアルティメットレイでフェロマッシに繋いでいってアゴアクジにエレガントソール打ち込んで勝ちました。早い話がイージーウィンです。
 どちらかというとオルタージェネシスがダメージ無い技なので"その場では"前のアブソルが落ちないということを説明するのがかなりめんどかったって試合。
12戦目○6-3 超バレット
 序盤にラティオスが出てきたのでクリアビジョンを警戒して三神は出さずにフェロマッシ単で戦うプランへと切り替える。しかし相手がベンチの並びが悪くパワーバインドを解除できなかったのでラティオスに攻撃をされないうちに倒して先制。その後はゲンミミが出てきてホラーハウスされましたがトキワの森の効果は使えるので森の効果でいらないグッズを切り落としたりして難局を乗り切りました。最後は手札のグッズを残り3枚まで削り落として番返しましたが、ゲンミミが逃げてギラティナが殴ってきたのでブルーの探索からカスタムキャッチャーで逃げたゲンミミを再び呼び出してエレガントソールでワンパンして勝ち。
 そのまま突っ立ってたらどうだったかと聞いてきた相手に「そのままポルターガイストだとトレーナー3枚で150ダメージでした」と返すと「あぁ……」という表情。ポケカって難しいね。
13戦目○6-3 ラムパルド
 この試合といっこ前のやつどっちが先だったか覚えてない。
 ワイルドボンバーでこちらのTAGが次々となぎ倒されていくので相手に連打できる体制作られるときつかったのですが、相手にエネがつかないシーンが度々あったので1体やられるだけで逃げ切れました。フェロマッシがラムパルドの弱点突けるのでビーストエネジェットパンチでもワンパンできるのは強そうです。
14戦目×0-6(扱い) 三神単
 三神といえばいろんな相方候補がいますがこのデッキはなんと三神だけでタッチはなしという珍しい構築。
 後攻で相手に先にオルタージェネシスを打たれる展開でしたがこちらも食い付いていってオルタージェネシスを返していきます。相手からハチマキアルティメットレイを打たれた返しの3ターン目。
 こちらの手札にはしまめぐりのあかしがあったので、210点乗った前の三神に付けるとそのままきぜつする状況でした。ここでしまめぐりを貼って前の三神を自爆させると

・こちらがサイドビハインドになるのでマチスの作戦が使える
・三神がきぜつしたことで相手のサイドが3枚になるのでビーストリングとルザミーネ◇が発動できる(相手のワザのダメージでやられると残り2枚なので使えない。特に後者は非常に重要で、回復ソースが確保できなかったターンに使うことでこちらのフェロマッシが生き残れるターンを1ターン、その間にさらに時間稼ぎができたら数ターン伸ばすことができるのでかなり強い)
・上記のパーツのうちマチスとビーリンは持っていて、さらにグズハラとルザミーネ◇があったのでフェロマッシがエレガントソール280出すのに必要なパーツが揃えられて相手の三神をワンパンできた

 という状況だったので、敢えて手負いの状態だった前の三神にしまめぐりのあかしを付けるというプレイングをしようとします。ところが相手から「その動き方はできない」と言われる。とにかくわけがわからなかったのでぼくは「自分があかしの効果できぜつしたら取れるサイドが2枚に減ると勘違いしていて、それに対してダメージによるきぜつではないので3枚のままだという指摘である」と勝手に解釈して、いや普通にサイド3枚あげるからと言いましたが相手から返ってきたのが「この状況ではあかし自体付けられない」とのことだったので完全にもうだめだってなってしまってそのまま戦意喪失により投了しました。後から振り返ったら三神がそのまま突っ立ってアルティメットレイ打ったらフェロマッシにエネ加速できるからなんとか戦えるじゃんってなったので自分がメンタル面で弱かったのが負けに繋がったなーって思いました。反省です。

 ちなみに公式の裁定がどうなってたのかというと。

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 という訳みたいで。質問はこの時とれるサイドが1枚か2枚かというものですがアシレーヌがきぜつした前提で話が進んでいるようなので公式側の解釈は「貼れる」という見解で間違いないでしょう。ぼくはこの前提をもとに動いたのでジャッジ呼んでゴネる択もありましたが一度パニックになると取り返しがつかないものでジャッジ呼ぶのも忘れてそのまま戦績確定させてしまいました。
 でもこれで判定覆ってその後勝てても後からツイッターとかでぼくの行動が炎上したりしてしまうと良くないことになるかもしれなかったのでとりあえずはまぁこれでいいことにします。
15戦目×2-6 たけるとうきリザードン
 先攻三神スタート。
 ヒトカゲが見えた時点で相手のデッキはリザードンとわかっていたので、弱点突かれるフェロマッシは出さずに三神だけでアルティメットレイぐるぐるするべきでしたが安易にフェロマッシ出してエネ加速したのでそこをグズマで倒される。
 そこから割とあっさり押し切られました。プレイングの錬度が足りてなかったです。
16戦目×4-6 ラムパルド
 14戦目の三神のひとの息子さんがお相手でした。このデッキは彼の兄ちゃんが考えたんだとかなんとか。
 化石相手は相手がカウンターエネを追加効果ありで発動できるターンにワイルドボンバーを打たれると一気にサイド3枚持っていかれるのでとにかくワイルドボンバー打たれないように立ち回る戦略を取りました。順当に三神にエネがついてオルタージェネシスまで行きましたが、ブルーが引き込めておらずグズマやカスタムキャッチャーなどの狙い打ちする手段が取れず、後ろにカウンターエネ持ちが2体控えていたので前のジラーチを放置してグズマかカスタムキャッチャーに繋がるパーツが来るまで待つ作戦に。ところが待っても待ってもグズマやキャッチャーが来ないうちに3体目のラムパルドに超ブーストまで来てしまったので慌てて丸腰のままアルティメットレイを打ち込む→返しで当然のようにワイルドボンバーにやられる。ここでようやくグズマが来ますが遅いんだ、君。相手の超ブースト持ちを呼んできてフェロマッシで殴る構え。リセスタまで使って返しのターンでエネが付いてこなかったら勝ちでしたがきっちりと闘エネを付けられて負け。

 というわけでレポがむちゃくちゃ長くなってしまいましたが16戦やって12勝4敗という好成績でした。過去の大会で自分が1日の同一大会で最多の勝ち数を挙げたのが、自己紹介編でもちょこっとだけ話題出てたと思いますが2014年の3月にあったリザードンプレバトルという大会でフレフワンのデッキを使って13勝3敗という成績を残したのが自己最高記録で、その記録には後1勝及びませんでしたが、12勝というのはそれに次ぐ記録だったので、いかにこの長丁場で勝ちまくったかというのがよくわかると思います。
 ちなみにハプウは午後の段階ではまだ在庫残ってましたが確か1時半ぐらいに在庫切れのアナウンスあったのでそれぐらいで裁き切ったんでしょう。
 たねポケモンが5枚しかないというすごーく歪な構築だったのもあってむちゃくちゃマリガンしまくりました。16試合で26回も引き直ししたので「これはもう相手の手札増えるのはしょうがない」と割り切るデッキだと強く思いました。特に6戦目の三神ケルディオ戦ではマリガン5回、10戦目のミカルゲ相手にも4回マリガンしたので相手の手札が増えまくってました。

 1日で16戦もやって大変でしたがとにかくブルーの探索さえ引けたらどのデッキ相手にも十分有利に戦えることがわかったのでこのデッキをしっかり本番までに煮詰めていこうと思ってました。

 そう、高田馬場であの悲劇が起こるまでは……

■トレリ玉砕へ、崩れた「理想論」

 東京CLの当日は所用があって会場に行けなかったので、家で配信を見ながら知り合いのプレイヤーを応援したりしていました。パチンコじゃらじゃらという謎のワードの正体が気になったりしながらTwitter上を追いかけててヤーコン型三神という謎のアーキタイプが上位卓を盛り上げたりというのを見ながらのんびりしていました。
 東京CLの明けた翌日、pokecavault時代からの知り合いであった葱さんが「大地のうどんに行くついでにババロコのトレリに出る」とツイートしていたので、知り合いの応援がてらちょい行ってみよう、と高田馬場まで足を運ぶことにしました。ちょうどこの時期からシティリーグに向けて葱さんとDMでのやりとり(デッキ構築の相談とか、結果報告とかそのへん)を始めていたので、そのへんのお話も何かできればということと、最悪何もなくてもカードショップでデッキの改造に役立つパーツだけでもシングル買って帰ろうと思っていました。
 広いプレイスペースに来てみると、何やら金髪頭のなんかヤバそうな男がなんかヤバそうなデッキを回しているのです。ぼくはこの時点では2月のポケカメモ杯でちょっと会って以来の対面だったので顔をよく覚えていなかったのですが、近くでいっしょに観戦していた人からあれ葱さんだよって教えてもらったので、じっくり対戦を見ていました。彼が使っていたのはグランブルでした。
 Twitterでちらっと見かけていた「パチンコ成功じゃらじゃらじゃらじゃら」という謎のワードの正体はそう、ほかでもないこのグランブルだったのです。

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グランブルというのは手札が1枚もなければ1エネ160という高火力が出せるというデッキで、毎ターン手札を0枚にしてワザを撃つにはプレイングで相当な苦労をするのですが彼はそれを平然とやってのけていたので驚きながら観戦していました。そしてもうひとつ驚いたのが彼のデッキにはマグカルゴが入っていなくてヤレユータンだけで展開していました。グランブルといえば一般的にはマグカルゴのじならしで好きなカードをトップに置いてヤレユータンのさいはいで持ってきながら展開するデッキのイメージなのですが、じならしを使わずにさいはいだけでもスッカラカン160ダメージを撃っているのでこれはもう驚くしかありません。
 直前に他のプレイヤー(確かトミオカさんとかとかそのへんだったと思うよくわからない)との会話で出てきたのが「CLでは祠を入れるのを忘れてた」というもので、祠を置くとハチマキ込み190→相手マオスイレンで120回復→グレートキャッチャーで呼んできてハチマキ込み190→祠ダメージで気絶とかなんやらじゃらじゃらするとか言ってたような気がしましたがそろそろ受付行かないと大会出れないのでは?というのを気にしていたのでそのへんは聞き流しました。
 トレーナーズリーグの受付場所でエントリーしてる人の名簿を確認するとぼくが来たところですでに15人の名前があり、「定員まだ余裕ありそうやし、応援のつもりで来てたけどこれひょっとしたら参加いけるんちゃう?」と思って、トレーナーズリーグ出るの初めてだったのでジムバトルと違う複雑な手続きに戸惑いながら参加手続きしたらまさかのエントリー通ってしまったので自分も参加することになりました。自分がひっそりとエントリーしていたのを隠して葱さんに「まだ参加登録しなくて大丈夫ですか?」と言ったら大丈夫っすよって返事が来てずいぶんのんきだなぁこの人って思いました。まぁ結局どうだったのかというと80人ぐらいの参加希望した人が全当だったのでババロコの広さを思い知らされました。
 ぼくが使ったデッキは三神フェロマッシでした。直前の東京CLでは上位陣になかなか結果を残せていないデッキでしたが、使えるデッキがそれぐらいしかなかったので使いました。前述の通りポケセンの新弾バトルでは1日で12勝という好成績を残していたのでシティリーグ本番までにこのデッキをしっかり煮詰めていくつもりでした。
 先2オルタージェネシスからデデンネorテテフにアルティメットレイ×2発とかでゾロアにビーストエネジェットパンチとかで早めに対戦終わらせたりとかできたら他の人の試合も観戦に行こうみたいな感じでやることにしました。

 ということでここから先は葱さんの対戦のレポートになります。自分のレポートではないので横から試合展開を見ていて思ったこととか相手のデッキの内容が中心になりますので彼が考えていたと思われるようなことは載せてないのでご了承ください。くどいようですがここから先は葱さんの対戦内容を"外の人間"であるぼくが雑な感じでまとめたレポートになります。

1回戦○6-3 超ミュウミュウバレット
 1ターン目からカキ使ってガン回りされたので序盤から試合を見ることができました。
 相手はミュウミュウバレットにカラマネロ入っていてなんか珍しい型だな~って思っていたらさっそくグランブルがハチマキ付きスッカラカンでミュウミュウに190ダメージ。相手がマオスイレンで回復してきたところをグレートキャッチャーで狙撃+祠も置いて190+祠判定で勝負を決めました。
 大会直前の会話で言ってた祠を利用した立ち回りがさっそく決まったのかと思いました。すげぇなって思いながら見てました。
2回戦○6-4 ニドクイン
 相手先1カキで早々に分からされたので序盤から見ることができました。
 カエループの要領でガンガン山札掘りながらニドクインが殴りに行ったりラフレシアで技ロックしたりするデッキ。しかしながら進化デッキでラフレシアが刺さらない対面なので楽々と乗り切っていました。途中相手にニドクインを出して殴れないターンがあったので、そこでサイドリードが生まれてそのまま勝ってました。
3回戦×?-? レシゼクリザテル
 ビーストエネサイドでお通夜してたので中盤あたりから見ることができました。
 相手がリザテルぐるぐる回しているのに苦心しながらリセスタで勢いを止めたり混乱しているのに無理してそのままスッカラカン撃ったりしているのを見てたらタイマーが時間切れしてるのに普通に対戦続いてました。本筋の対戦は相手のやぶれかぶれが刺さって早々に事故負けだったようでこの対戦はフリーだったようでした。
 見たときにはリザテルしか見えてませんでしたがレシゼクもいたようです。
4回戦○6-3 龍ミュウミュウバレット
 先2フレアドライブでこちらのフェロマッシ単騎が楽々と飛ばされたので序盤から見ることができました。
 相手はミュウミュウバレットにアゴアクジもいてこれまた珍しい型だな~と思いながら見ていました。ミュウミュウにスッカラカンを打ち続けられたら2:3交換ができるので割と苦労することなく勝ってたと思います。
5回戦×?-6 シルヴァディマグカルゴ(こばゆうさん)
 最終戦は自分が割となんとかいい試合してたのであんまり人の試合は見れてませんでした。
 マッチングの発表時に『葱-こばゆう』という対戦が組まれたのでうぐぅってなりました。ここで当たるのかって思いましたが他人の試合を過度に気にしてもいけないと思ったのでマッチングと席番号だけ確認して対戦卓に向かいました。
 三神にダメージ乗ってることに気づかずにしまめぐりを貼ったらそのままきぜつするという情けないプレミスで負けてから速攻で駆けつけたら、ちょうど葱さんが投了して試合が終わったところだったので詳しい内容はわかりません。

 というわけで自分の成績はまさかの0-5という結果に終わりました。

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 大会のレポートで自分の試合内容ではなく他人の試合内容を書いてる時点で察してください。とにかくブルー引けたらなんとかなると思っていたのですが、ポケギア4ブルー4ぐらいでそう引けるものではなくポケギアを外してサポがグズマだけとか場にフェロマッシ1体のみでサポがグズハラだけとか事故の度がどうしようもありませんでした。そもそも新弾バトルで12勝できたのも会場ポケセンだったし普通にCSPかかってない大会だったしってことと今回はバトロコ高田馬場というポケカの大会の中でも特にレベルの高い会場だったのでまぁ少々苦労はする、ポケセンと同じようには勝たせてもらえない場所とは考えていたけれどまさか0-5するとまでは思っていなかったので完全に心折れてしまいました。
 ここまで負けるとなるとさすがにシティで使うのは無理だろうということでフェロマッシの道を諦めて三神ケルディオを組もうという気持ちになりました。ちなみにデッキ改造用に考えていたパーツは、こだわりメットとウィークガードエネルギーを足してフェロマッシをレシリザのハチマキフレアストライクから守ろうというものでしたが、前述のように三神フェロマッシを使う案時代が消えたので実現とまではいきませんでした。

 大会終わった後はこばゆうさんに連れられて大地のうどんに行ってました。

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 入浴券ってなんだよそれ。俺達はうどん食べに来たんだ。風呂入りに来たんじゃねえんだぞ。

■「三神か?レシリザか?」悩む選択肢

 こうして三神フェロマッシを諦めて三神ケルディオを組むと決めたぼくでしたが、三神が出たのでケルディオは高騰真っ只中です。当然、内定失敗して就職浪人中でお金のない学生崩れに手が届くわけがありません。ということでデッキを組むことなく放置していたのですが、どうしてもどうしてもデッキを組まなければいけない事情がありました。

 「戦道S」というSkypeのポケモンカード大会です。
 地区予選を通過して本戦に名乗りを上げたぼくでしたが、リーグ戦の試合締め切りまで1週間を切っていたのにデッキ提出もしていませんでした。そのため運営側にも「早くデッキを提出してください」と急かされていたので焦っていました。
 幸い、戦道Sでは本戦はSkypeでの大会ということでプロキシの使用が認められていました。ということで値段的に集まらないカードはプロキシで間に合わせることにして、とりあえずデッキだけ作成することにしました。
 デッキを組むときに参考にしたデッキは、ぼくが落選した東京CLで18位に入賞したシャックさん(@shack082)の使ったリストでした。

 TLにこのツイートが流れてきたときに、上がっていた画像を見たらグズハラが入っていなくて、「グズハラ入れないんか!」と驚いた様子でツイートしたらリプライが帰ってきて、まぁまぁ驚きながらも「デッキ参考にします」って言ってしまったのでせっかくだしこのデッキ参考にしようってことになりました。

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 ぼくが上のシャックさんのデッキを参考にして組んだのがこのリストです。三神やケルディオが殴りやすいように、また三神デッキの弱点としてオルタージェネシス使うまでの序盤の動きが弱いという欠点があってそこを補いたいというのがあったので、原作の60枚から4枚ほど変わってこの構築になりました。
 このデッキを使って1次リーグで4勝1敗という成績を残し、グループ2位という成績で決勝トーナメント進出を決めました。(決勝トーナメントはへラクロスLOを使って準優勝)
 全国レベルの大会でこの好成績を残したことで、「三神は強い」という機運が高まり、このデッキをトレーナーズリーグに持ち込んで更に調整することにしました。
 また、10月の頭にも必要なカードをあまり持っていないプレイヤーにとって追い風になるような出来事がありました。タッグオールスターズの発売です。これによってジラーチやアーゴヨンなどの多くのデッキに入る有用なカードが再録で流通量が増えたことによって値段が下がり、シングルで買いやすくもなりました。また、三神ケルディオのデッキの要であったケルディオも再録されたため安値で買うことができ、デッキのパーツを現物で揃えることが可能になりました。
 現物でパーツが揃ったのでこのデッキで店舗の大会にも出られるようになり、タッグオールスターズ発売の翌日にフルコンプ渋谷のトレーナーズリーグに参加することにしました。Twitterで出るという話をするとなんと葱さんも同じ大会出るつもりらしいというので、じゃあ彼の調整グループに(勝手に)合流して数人で出ようということになりました。
 フルコンプに入ると定員32人に対して参加希望者が46人も集まるという大盛況で14人が抽選落ちするというもの。ここで葱さんがまさかの抽選落ちという波乱がありましたがぼくを含め他のメンバーは抽選通ったので参加できました。

今度は無事にちゃんと白星挙げられたので自分のレポートをのせます。

1回戦×0-6 ジラサン
 先攻取るも初手マーシャドーで特性を使わずに場に出すという酷いものでかなりやばそうな状況。耐えかねずもう1体のマーシャドー出してやぶれかぶれを打ったら今度は4枚中エネが3枚。無理そう。
 仕方なく番返したら相手のターンにトップドローでリーリエ。本格的に死。
 下手に出したケルディオも鉢巻+エレパ2枚のアサルトサンダーで持っていかれて何もできませんでした。
2回戦○6-5 ルカメタ
 後攻。
 序盤サポ事故でしたがジラーチが頑張ってくれてうまいこと必要なカード持っていきながら展開できたので強く先に5枚先行されたが三神の爆発力で追い上げ。詰めの場面でケルディオで耐えながら凌いでいたら相手の場に隠密フードがついたミミプリ。しかし隠密フードはケルディオの特性を通せないのでケルディオが場に残ってグズマジラーチで勝ち。相手のプレミに助けられました。
3回戦○6-2 ミュウミュウバレット
 先攻。
 相手がかすみぎりのゲッコウガを引いてこれなかったかサイドに落ちたかで出てこなかったのでこちらのケルディオが綺麗に刺さってイージーウィンでした。
4回戦○6-5 フーパブラッキー
 後攻。
 フーパの特性はケルディオの技で貫通できるのでできるだけアルティメットレイはミカルゲに当てていきたい状況。ソニックエッジをフーパに当てることを目指してアルティメットレイでケルディオにエネ加速しますが、未処理のミカルゲが残っていてグズマでケルディオを倒される。それでも諦めることなくミュウミュウを出してアルティメットレイでミカルゲを倒して残り2枚。フーパのちょうねんりきで三神が倒されますが、ねがいのバトンでエネをミュウミュウに繋いでパーフェクションソニックエッジでフーパを倒して勝ち。
 ブロアーでバトン割られてたらミュウミュウにエネ引き継げなくて負けだったのでかなりヒヤヒヤしていました。
5回戦×0-6 TAGバレット
 先攻。
 ひかるミュウの上のワザからサナニンフや三神を展開するタイプのデッキで、序盤までは順当にオルタージェネシスまで回すなどうまいこと回りましたが突然出てきたサナニンフにぶっ飛ばされて虚無。それでもサナニンフ相手にはとルカメタを出して頑張りましたがまたしても突然出てきたゲンミミ+タッグスイッチでエネ動かされて、当然ケアできている訳がなかったのでポルターガイストで負けました。
 相手は小学生くらいの小さい子だったけど上まで上がってくるだけあってすごく上手い人だな~って思いました。

 というわけで成績は3勝2敗で勝ち越しましたが、負け試合が2つ揃って綺麗なクリーンシートだったのでサイド数が少なく3勝組の中で一番下の13位でした。なんとかCSP6ポイント獲得。ちなみにこの日の夕食は抽選落ちした葱さんも合流して数人でタイ料理店に行ってなんか食べてました。食べる前にスマホの電池切れてしまったので画像はありません。

 三神の動かし方はよくわかったので、今度はもうひとつの候補であったレシリザを煮詰めていくことにしました。

■遅れてやってきた大物、「盟主」の逆襲へ

 三神を使う上で課題だったのが、オルタージェネシスを使う前に三神が倒されたらどうするか?というものでした。2ターン目に三神が倒される可能性というのはそう多いものではなく、ミュウミュウの先2フレアドライブ、サナニンフの後2カレイドストーム、レシリザの先1カキ先2ダブルブレイズ6エネ起動など数少ないものでした。
 そこで、早い段階で三神を始末できるように、自分のデッキの候補のとして片隅にひっそりと埋まっていたレシリザを煮詰めていくことにしました。自分が以前使っていたブルー型のレシリザはうまく最近の環境にハマらないように感じたので、別の型を模索することにしました。

 人の入賞したデッキをいじって使うのが好きなぼくは例のごとく東京CLで準優勝のレシリザをベースに数枚ほどパーツを変えて使いました。
 ちょうど葱さんから「北千住のTSUTAYAで調整会をやる」という話を聞いていたので、今のレシリザを知ろうと持ち込んだ構築がこちらになります。

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 元々の準優勝した人の構築では非GXの枠がいましめフーパしか入っていなかったのですが、この時点では個人的にバクガメスの方が強いという考えを持っていたので、ばくふんしゃのバクガメスを足しました。
 北千住に着いたところ、デッキの選択をどうするかであたふたしていて実はそこそこ重要な「東京から札幌までの飛行機代」をまだ払ってないことに気付いたので「飛行機代払ってから行く」と慌てて葱さんにDMを入れて、コンビニで飛行機代払って、北千住駅近くの松屋でハンバーグカレーかき込んでから遅れて到着。
 着いてみるとぼくが布団CS時代からお世話になった葱さん、こばゆうさん、nappaさん(Oさん)といった布団CS勢と、トミオカさん他数名の布団CS関係ない勢力の人たちが集まっていて、デッキを色々と変えながら対戦をしました(と言いつつも自分はレシリザと三神のふたつしか持ってきてなかったんだけども)。
 その中で葱さんやこばゆうさんにデッキを見てもらっている間に「最近はイカが減ってきたのでフーパは抜いた方がいい」という助言を受けました。ぼくはイカが増えるとフーパが活躍できるようになる原理がよく分からなかったのですが、よくよく考えると非GX枠としてバクガメスとフーパ両方入ってるのは事故りやすいなって思ったのと、その日対戦してみてフーパ使わなかったなーって思ったのでフーパは抜くことにしました。

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 フーパが抜けていったので空いた枠にとりあえずどっかに刺さるかな?って感じにお試し感覚でミミプリを投入してジムバトルに出ました。
 ジムバトルでの結果は2-1で、負けた試合の内容が「レシリザミラー相手にこちらがククイ博士入れてなかったのでフレアストライクの打点が足りず押し切られ負け」というものだったので、ククイ博士の有用さに気付きました。

 大会後、葱さんからDMで「土日で環境調査した感じイカは減るどころか増えていると感じたので、イカ対策であるヒードラン、フーパ、アブソルの3種は入れた方が良い」という助言を貰ったのでやっぱフーパ入れるかってなったのと、この時点ではまだアブソルは自分のプレイスタイルには合わないかなーって思ってたので、どうしても必要になったら札幌で現地調達すればいいかなーって感じで考えながら飛行機で北海道に飛び立ちました。

 オープニングの上の方にいる写真はぼくが初めてジムチャレンジで優勝したときに使った思い出のやつです。今回のパートでまともに絵になりそうなやつがあんまり登場しなかったのでまた出てきてもらいました。

正直この欄の使い方がよくわかってない