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横浜創英での気づきと学び3 〜横浜創英の修学旅行からの学び〜


こんにちは!
トライアンドエラーを繰り返しているマサです。
横浜創英の取り組みでマサの勤務校でも取り入れられるものに色々とチャレンジしてみました!
今回はその過程と結果についてまとめてみます。


1 企画型修学旅行

 修学旅行と言えば関東のテーマパークや
関西のお寺巡りなど
学校が決めた行程通りに生徒たちが行動します。
その道中に友達同士で楽しむことができて、
先輩方からも色んな思い出話を聞いていると
修学旅行に違和感を覚える生徒はほとんどいませんでした。
教師自身も過去にそのような修学旅行の経験を積み重ねてきたので、
修学旅行の当たり前を疑うことはありませんでした。
しかし、修学旅行の本来の目的は教師が決めた行程に従うことではありません。
生徒が主体的に学ぶためには
場所や時間や目的などを生徒が自分で考えることが必要です。
横浜創英の修学旅行のシステムからその大切さを学びました。

修学旅行を企画し、旅行会社にプレゼンをし、修学につなげいく。このような学びをマサも自身の勤務校に取り入れてみました!

2 できることからコツコツひとつひとつ

 おそらく日本の多くの学校では前例踏襲の修学旅行がほとんどです。
スタイルそのものを変えようとするのであれば、
校長などの管理職や学年団の職員から同意を得る必要があるため、
まずは自分のクラスから始めてみようと思い挑戦しました。
事前学習の一環として過去に起きた日本の災害について学ぶ授業がありました。
そこでマサは教材を「生徒に見つけてもらう」ために図書館を利用しました。
教室ではどうしてもスマホやパソコンを頼りがちですが、
図書館では本や資料をベースに探すことができます。
Z世代の子どもにとってはなかなかできない体験なので、
図書館にお願いをして授業での利用をお願いしました。
ちなみに、そのアポ取りの電話をしたのも生徒です。
電話でのマナーや依頼の仕方、敬語の使い方など、
緊張をしながら電話をしてくれました。
受話器を置いたあとの達成感と満足感で
生徒から笑顔がこぼれていました。
貴重な体験につながったようです。

3 図書館が用意した過去の新聞記事

 図書館学習の当日、貸し切りにしていただいた会議室には
災害翌日の朝刊がズラっと並べられていました。
これにはマサも驚いて腰がぬけそうでした!
元々は本や資料を生徒に探してもらおうと思っていましたが、
図書館職員さんのご配慮で
過去の大量の新聞から関連するものを選別してもらい、
そこから興味のある記事をまとめるという作業を切り替えることができました。
ご家庭で新聞を読む機会ななかなかない子どもたちは、
過去の新聞記事にとても興味津々でした!
一面記事の写真に目を丸くしたり、
芸能記事から当時の日本の状況を推測したり、
テレビ欄を見て楽しんだり。
興味の対象は様々でしたが、グループで協力して情報を共有していました。
一見、無駄そうな記事も調べ学習と関連しているものがあれば、
もう一度その記事に目を通して
しっかりと自分の言葉でまとめていました。
新聞のおかげで過去の日本にタイムスリップできる。
新聞を活用するという図書館の強みのおかげで、
生徒が楽しそうに学んでくれていました。
生徒が主体的に学ぶには「NIE」はうってつけですね!

4 それでも僕はくじけない

新聞を活用した学びは大きな収穫につながりましたが、
その過程で様々な失敗がありました。
まず、マサのクラスだけ図書館を利用するのはいいのか、という意見もでました。
次に、図書館のアポを生徒にとらせてトラブルが起きたら誰が責任をとるんだ、と怒られました。
校外の図書館に移動する時は誰が引率するんだ、とか
今までの勉強の仕方を変えて効果なあるのか、とか
今までの勉強の仕方が間違ってると言うのか、とか
色々な反対に遭いました。
異形のものははじかれる。
責任の所在や勉強の効果、学びの平等性など、
それぞれをきちんと理論立てて説明しましたが、
結局は全て反対されました。
ここで気付いたことは
正論を並べるよりも対立を起こさないことが重要だ、ということです。
NIEにつなげる学びのために
無駄な時間と労力を強いられました。
組織に所属している以上は正論が通じない場面もたくさんあると痛感しました。
あの日以来、しっかりと戦略を練って
「対立が起きそうにないところから変えていく」ことにしました。
例えば、ルールを変えても文句を言われない
「教室の清掃方法」
「校外でのボランティア活動」
「授業での外部連携」など、
他の先生たちが関心をしめしそうにないことから始めれば、
少しずつ変えていけます。
敵対関係を作らなければ活動が継続できます。
正論はひとによって異なるので、
戦略を慎重に練ってサステナブルな学びを目指します!

 今回の一連を相談させてもらったとある編集者の編集長さんに
「マサは頭から突っ込み過ぎだよ。頭使うならスマートに使おう」
と言われて雷が落ちました(笑)
話を聞いてもらえる、という前提で突っ込んで行ったら
見事に玉砕しました。
横浜創英の事例を説明したとしても
全員が賛成するわけではない。
横浜創英を知らない人もたくさんいる学校です(笑)
前例踏襲の保守派がいる組織のなかで、
波風を立てずに生徒主体の学びにつなげる戦略を
これからも頭を使いまくると誓ったマサでした!
最後まで読んでいただきありがとうございました!

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