ミツバチの越冬について①

 越冬の失敗は養蜂の初心者で一番多い失敗なのではと思います。越冬の失敗による全滅。原因は、巣の中のハチミツがなくなった為の餓死がほとんどで、多数のミツバチが蜜を求めて巣穴に頭を突っ込んだまま死ぬそうで、話に聞くだけでも結構つらいものがあります。

 スズメバチは、女王蜂一匹で冬眠して越冬します。その間食事をすることはなく、暖かくなる春まで、朽木の中などで冬を過ごします。

 対するミツバチは、体温が下がり過ぎると死にます。集団で温め合いながら、春を待ちます。この時の暖め合うエネルギー源がハチミツです(成虫のご飯です)。

 幼虫や蛹が生育する為に必要な温度は35度くらい、成虫が生きる為に必要な温度は20度くらい。従って、限られた食料(ハチミツ)を節約しながら生きていく為、越冬中は女王蜂は産卵をストップし、幼虫と蛹がいない状態で体温を低く保ち、消費エネルギーを少なくして越冬し、春を(花が咲くのを)待つのです。
 

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