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オタクの生前整理【リターンズ】1日目:「野外保管」のツケ

オタク夫婦が義実家を片付ける実録です。
コレクションとか趣味とかお持ちの方々は、自分と自分の周囲のことをちょっとでも考えてもらえればいいなと思い、したためています。

■まず最初に「総所有物の確認」をしました。確認だけでどっと気が重くなりました。

義実家の片づけに当たり、まずやらなければならないのは、「どこに何がどれだけあるのかの把握」です。
初日はどこに何があるかの確認だけでほぼ終わりました。中でもヤバいのが、庭に保管されていたモノたちです。

なんだかんだで戸建ての義実家には、狭いながらも家の外にスペースがあり、屋根裏と床下にも空間があります。知ってはいたものの、家の外に木製のタンスが数個あったり、わざわざ屋根を拡張してまで「軒下」を増設し、その頭上スペースに段ボール箱が詰め込まれていました。地震が来たらどうしようとか、考えなかったんでしょうか。でしょうね。うん。

主人と必死にそれらを開けて確認。
「父さんはきちんとモノを管理できる人だったから」と主人は気楽に作業を始めましたが、徐々に顔色が変わります。
まず驚いたのは、毛布類が家の外の段ボールに入れられて保管されていたこと。湿気にやられて使い物になりません。
「これ、俺が子供のころ使ってた(約20年前)こたつ布団だよ! どうしてこんなところに保管した!? せめて押し入れに入れとけばまだ使えたかもしれんのに!」はい、ごもっともです。

義父はエンジニアだったので工具類が多いのは分かっていましたが、どうするつもりなのか、買い換えて使う必要のなくなった家電類もすべて野外に保管されていました。当然のことながら、雨風をしのいでいただけでホコリまみれで出てきます。ホコリまみれの炊飯器でご飯は炊けません…。
新品の家電を買った際に誰しもが「もし新品が壊れたら、この古い方が役に立つかもしれないから捨てずにとっておこう」という呪いにかかってしまうんですよね。でも考えてみてくださいよ。古いものしかなかった時には予備の家電はなかったんです。それでもなんとかなったんですから、いまさら予備なんか置いておかなくていいんですよ…。

またエンジニア特有の「使い残した針金や折れた釘も大事に取っておこう」病のおかげで庭はもうパンパン。物のない時代を経験しているから、大切にしたいという気持ちは分かるのですが、だったらどうして野外に置くんだ。そんなものを家の軒先に保管してるから全部錆びてますがな。使えませんがな。捨てようにも不燃ごみの袋に入りきらないから粗大ごみでんがな。粗大ごみ回収は半年に一度という土地で、どうしろというのだ。

片付けの仕事をしてると、「これは大事だから捨てない」といいつつ、どうしてそんないい加減に保管するんだお前たちは!!!! という現場にしょっちゅう出くわします。
大事なものだというならば、人の目から見ても「大事にされてるな」と分かるように保管してあげてくださいね。

亡義父の話に戻ります。無駄にエンジニア根性で、軒下保管が堂に入っています。「倒れてこないようにきちんと柱に釘打ちして動かないように固定しておいた」とか、「上から落ちてこないように梁に針金で三重にきつくきつく巻いておいた」とか。そういう余計な作業だけは人一倍マメにしてくれちゃってるもんだから、こちらは取り外すだけで一苦労…。

イ●バ物置にケンカを売る気はないのですが、この湿気の多い日本で、野外保管の利くものは数が相当限られます。せいぜい「車」「ガーデニング用品」くらいじゃないでしょうか。紙類なんか絶対に置いちゃだめですし、いわんや毛布類をや。

それ以外のモノを野外に放置して「保管」と威張っていうのは、ちょっと傲慢にさえ思えます。

【本日のまとめ】

■「いつか使う」ものは、使わない。
■「もったいない」からと言ってなんでもモノを取っておくのは、保管場所が「もったいない」。
■(車以外のモノの)野外保管はほぼ無意味。そんなことをするくらいなら捨てよう。
■「とりあえず取っておくか」と思ったモノは、今すぐ捨てて問題ない。というか、捨てよう。
自分の体の動くうちに捨てろ。頼む。

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