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村上春樹ライブラリー。隈研吾建築の心地よい空間。

今年10月に早稲田大学構内にオープンした村上春樹ライブラリー。

ようやく予約が取れたので行ってきました。

意外とこじんまりとした外観。
早稲田大学の建物群の中では小ぶりで、波打つトンネルのオブジェがなければ見過ごしそう。

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けれど中に入ると広く感じる。
同時に没入感も味わえる。

隈研吾さんの設計。

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入ってすぐの吹き抜け。

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空間を広く感じると同時に、階段を下りていくことで、本の世界に入っていく感じがする。

館内に静かに流れているジャズ音楽と本棚で遊ぶ小人たちが本の世界にいざなってくれる。

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2階には建築計画の変遷が展示されていた。

当初案から少しずつ変化していく設計図が楽しい。

例えば外周りのトンネル案は、当初案より今が断然良い。

設計図の変遷を知り、空間設計からディテールへのこだわりを知ると、建物の隅々が気になってきた。

ごちゃごちゃしがちな電気コード、エアコンなどが天井に馴染んでいながらオブジェのようにもなっている。

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ここには写っていないけれど、消火栓、盗難防止装置の壁への馴染みっぷりも見事だ。

だから本や展示品に集中できる。

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大きな長机をぐるりと囲むように、村上作品が年代ごとに並べられている部屋。

世界各国の言語に翻訳された村上作品も並べられている。

村上作品の変遷や、世界への広がりが感じられる。

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その下の階には、作品を生み出してきた書斎の復元

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村上春樹さんジャズ喫茶時代のレコ―ド。

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館内の至るところに寛げるスペースがあって、静かに流れるジャズを聴きながら本を読むことができる。

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村上作品を「風の歌を聴け」からまた読み返してみたくなった。

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地下階のカフェは予約しなくても誰でも利用できる。

テラス席に出てみて、謎のトンネルオブジェの良さを実感した。

明るく視線が遮られていて、向かいの政治経済の建物の雰囲気とはまったく違うくつろいだ空間になっている。

栗原はるみさん監修のカレーがおいしそうだった。

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おまけ。

建物脇のマンホールが可愛かった。

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いつかまた行こうと思う。

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