私に接客バイトは向いていない
いきなりですが、私は普段はレストランでバイトをしています。入って一年とちょっと、最初の頃はやりがいを感じていました。しかし、そんな日々もある時を境に変わってしまいました。具体的なきっかけは思い出せないのですが、私生活で抱えていた悩みや、接客業特有のストレスが積み重なり、次第に心の余裕がなくなっていきました。気づけば、かつて楽しんでいた仕事が、今では心底嫌に感じられるようになっていたのです。
とにかくお客様がウザい
接客をする者が一番抱いてはいけない感情でしょう。私は今ではお客様の行動に対する怒りの沸点がだいぶ低くなってしまいました。今思いつく限りの3つをランキング形式にすると下のようになります。
嫌いなタイプのお客様ランキング
1位:なぜかイラついている(態度が悪い)おばさま
2位:食べ方が汚すぎるお客様
3位:ラストオーダーギリギリに入ってきて長居するお客様
なぜかイラついているおばさま
こういう方はなにが不満なのでしょう。お店の入り口からイライラしてスタッフに対しての態度が最悪なのです。そしておばさまに多い。まずは案内した席に対する不満。混んでいる時に案内するためにせっかく片付けた席では嫌だといい、別の席を要求する。「それなら片付けている時に言え!」決して広くはない店内、入り口から片付けているところは100%見えています。嫌がらせかのようにご用意ができました、といったタイミングで言う。しかも忙しい時に。そしてようやく準備をし、着席したタイミングでも鬼のような形相で偉そうにしている。こちらの説明を聞こうともせず、睨んでくる。
またあるときは、大変混雑していた日。案内もしていないのに勝手に入ってきて片付いていないテーブルに座ろうとするので、「少々お待ちください」と声をかけると鼻で笑われた。アルコールとふきんを持っていくと既に着席している。このおばさんは勝手にズカズカと入ってきた上に待てもできないのか、とイライラする。こちらから案内したわけでもないので面倒をみている余裕もない。お冷とおしぼりの提供が遅れると若いスタッフに、「この店には水とおしぼりもないの?」と嫌味ったらしく言ったのだ。もっと言い方があるだろ、と心のなかで思った。そもそもそんな嫌なやつに接客したくない。帰り際、レジの人に水とおしぼりがーと文句を言って帰っていった。まずは自分の態度を改めたら?
こういうおばさまに限って皆こわい顔をしているので、やはり生き方は顔に出るんだなぁとつくづく思う。
食べ方が汚すぎるお客様
時々、動物が来たのか、というくらい汚く食べ散らかしていくお客様がいらっしゃる。食べ終わったテーブルを見て自分でも不快な思いをしないのか、とよく思うがそういう人たちは平気なのだろう。「立つ鳥跡を濁さず」という素晴らしい日本語の諺と美徳、最近は持ち合わせている人が少ないと思い、残念だ。
ラストオーダーギリギリに入ってきて長居するお客様
これは100歩譲って混んでいる日ラストオーダーギリギリにくるのはまだいい。ところが、お客様が少なくもう片付け始めている雰囲気が出ている日にこれをしてくるお客様はただの嫌がらせにしか思えない。「すぐ頼んじゃうんで!」といって5分前に入ってきて長居する。本人はすぐ頼めば助かるでしょう、と言う気持ちで言ってくるが、そんなことは全くない。空いているということはもうほとんど品物は出ないことを見込んで早めに片付けを始めている。そして洗い物もある程度済ませており、早く終わらせられる、という気持ちも出来上がっている。長居されるとその分洗い物が終わる時間、ホールの掃除の時間、レジ締めの時間、食洗機の締めの時間、全てが後ろ倒しになる。そしてお客様が帰るまでやることがない虚無の時間が生まれる。せっっかくもう終わると思ったのに!とみんなでがっかりしている。
ホール嫌いになっていくバイトの子達
色々なお客様に日々ストレスを与えられ続けた結果、ホールに出なくなったバイトの子達がいる。キッチンに入ったり、体調不良を訴えてあまり動けないですと言ってホールを免除してもらったり。そうやって動かない子たちがいるので誰かがその代わりにホールに出てストレスを請け負うことになる。そんな子達と同じ時給をもらっているのが納得がいかない。嫌ならホールが嫌い、私にはその能力がない、とはっきり認めてほしい。言えないなら嫌でもホールにでろ、と不満に思う。
そんなこんなで私は新しいバイトが決まり、安定して入れるようになったら今のバイトを辞めようと思っている。
良い客でありたい
自分がお客様からストレスをもらっている分、自分は嫌な客にはなりたくないと反面教師にしている。こんなに嫌なお客様ばかりで日本のサービス業の人たちのメンタルは大丈夫だろうか。そして、ストレスも溜まるだろうに笑顔で嫌な顔を全く出さずに接客に従事している人を心から尊敬しています。