証拠と自白を求めてこその魔女狩り
読んだ。
プリキュアの公式イラストが生成AIで作られたと疑われて炎上した件、公式アカウントが生成AIを使っていないと投稿した。だが、一度振り上げた鉄槌は下さなければいけない。反AIな人々は様々な理屈をつけて、イラストへの批判を継続している。
こんな状況であるがゆえに、記事の通り本件は「魔女狩り」と言われている。確かにAI疑惑をかけられたイラストへの糾弾は、近世ヨーロッパで猛威をふるった魔女狩りに類似している。
しかし、糾弾した人々は正当な理由があってやっているのであり、そんな昔の宗教的集団ヒステリーと同じにされてはたまらない。だからこれは魔女狩りではないと、違いを説明している。曰く、AIではない証拠を求めているだけだから魔女狩りではない、と。
はたしてそうだろうか。魔女狩りは本来きちんとした手順に則り、証拠と自白が揃ったところで処刑する仕組みとなっている。時代や地域によって違いがあるため「全てが」とは言えないが、魔女認定は意外にシステム化されているのだ。
例として17世紀のジュネーブで行われていた魔女狩りでは、魔女容疑者に対する裁判は以下の手順で行われ、きちんと裁判記録も残っている。この手順を知れば、魔女である証拠と自白をどれだけ重視していたかが分かる。
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