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文化史本からネタを切り出す流れ

週プレ連載の宣伝回。

どんな感じに記事のネタを決めていったかみたいな話をしよう。文化史本は様々なネタが一冊に詰め込まれている。これを全部取り上げようとすると、俺に与えられたページ数では広く浅くなってしまうし、本の中身をただ紹介するだけとなってしまう。なのでだいたい何か一つに絞って書くスタイルとしている。

そうすると「何でこの本でこんなネタにしたの」と思う人もいることもあるだろう。今回のネタは特にそう思う人が多そうだ。そこでどのように決まったのかを書いておこうと思ったわけだ。

今回とりあげた本は『貝の文化誌』である。

本書は『貝殻の文化誌』でもおかしくないほどに、貝殻を重点的に取り上げている。これは俺にとって意外なことだった。俺は貝を素材ではなく食料として見ていたからである。もし俺が『貝の文化誌』を書くならきっと食に焦点が当たっていたはず。ネタを決めるのはこういう「引っ掛かり」から始めるのが良い。

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