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『バスにのって』       荒井良二          偕成社


糸島二丈に住んでいる、表現者の山ちゃん。  自分の中から出てくる表現をいつも楽しんでいる、踊り、画、三味線、ギター、珈琲屋さんの店主にもなる。

その山ちゃんから、5月にむけての      《はつしおとしょかん》へ、絵本の寄付📕

荒井良二さんの本は、このブログにも何回も出てくる、私も好きだし、子供だけじゃなく、大人にも人気な作家さん。

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〝トントンパットン トンパットン

 トントンパットン トンパットン〟

バスはまだまだ 来ません。

遠くに行くところ。バスは来ません。

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ラジオをつけたら 初めてきく音楽がながれてくる。 でも、まだまだ バスは来ません。


山ちゃんは、東京出身。5年ほど前に九州に上陸、そして、今は、糸島の地にいる。       

東京にいた時に買ったこの絵本だそう。    この絵本を手にした時、山ちゃんは、遠くに行くことを決めていたのかな。それとも、この絵本を読んで、後押しされたのかな。        はたまた、どちらともないか。。       

山ちゃんの気持ちになってみる。。

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バスは来ない。

馬に乗った人は通り過ぎた。     

トラックも通り過ぎた。

まだまだ バスはきません。

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夜になりました。

ラジオも眠りました。

いろんな人が 通り過ぎました。

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夜が明けました。

ラジオをつけました。

〝トントンパットン トンパットン

 トントンパットン トンパットン

 まだまだ バスは来ません〟


あっ!


砂けむりをあげて、ようやくバスが来ました!

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けれど、バスは満員です。

乗ることができません。

バスはいってしまいました。

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いっちゃった、、、


まったのにね。まったけど、乗れなかった。  ここで人は、どんな感情になるか。

怒る人、腹を立てる人、意気消沈して、うなだれる人、あきらめる人、これが運命だ!と、受け入れる人、前向きにすすむ人、、、

結果に、どう反応するかで、きっとその先の生き方は違ってくる。

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歩いて行くことにした、ぼく。

それでも、前に進むことに決めたんだ、このぼくは。

ゆっくりでも、自分の足で、自分の心に従って、一歩一歩進むことにしたんだね。


山ちゃんもいろんな道を歩いてきたのかな。。

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