『永遠の黒スイーツサンド』を求めて
自分が何をすれば幸せになれるのか、しっかり自覚できている人はすごい。
少し前、某コンビニ商品「黒豆ときなこクリームの黒糖パンのスイーツサンド」にはまっていた。
「黒豆ときなこクリームの黒糖パンのスイーツサンド」を食するためだけに生きていたと言っても過言はない。
夕方に、今日も家に帰ったら黒スイーツサンド(長いので以下略)食べるぞー!と気合を入れ。
帰りの電車では黒スイーツサンドを思い帰路につく足を勇ませ。
満を持して自宅より徒歩10秒の某白と緑のコンビニエンスストアでサンドを購入し、食べる。
あああ美味しい幸せ…
さかのぼっても食べた後の袋の写真しかないのはサンドへの衝動が強すぎるがゆえだろう。
今日も黒スイーツサンドをたべることによって分泌されるセロトニン的物質で幸せに眠り、朝目覚めれば「昨日のサンドうまかったなあ…今日も美味しいだろう」と思いを巡らせていた。
まさに黒スイーツサンドによって、わたしの生活は英気を養われ、活力に満ちていたわけである。
こんな風に、何をすれば自分にとってプラスの作用が生まれるのか、自覚をしていれば総じて幸せな人生が送れるだろう。
そんなラッキーアイテムのひとつが、わたしにとっては黒スイーツサンドであったのだ。
とはいえ世は無情。
黒スイーツサンドの精たるわたしの心とは裏腹に、あまり売れ行きが好調ではなかったようで、3週間ほどで我が家近隣のファミ○○マートからは姿を消してしまった。
悲しい…。
落胆のあまり、しばらくファミ○通いをやめた。
しかし、ここ数日でようやく白と緑のラインを見ることに心乱すことがなくなり、
ここにわたしの黒スイーツサンドにむける慕情を供養するに至ったのだ。
さて、また次なる「黒スイーツサンド」を探さねばなるまい。
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