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【多用厳禁】遅刻しても信頼を上げる方法

「遅刻する人間は社会人失格」なんてことは当たり前に言われていることです。

ただ、世の中には遅刻をしても信頼され続ける人がいます。

今回お話する内容は、私が前に勤めていた会社の先輩なのですが、朝一で取引先企業の営業があったそうなのですが、その前日、別の取引先企業の接待で飲みすぎて(飲まされすぎて)寝坊し、1時間営業に遅刻してしまったそう。

<会社での喫煙所での会話>

「え?遅刻したのに契約決めてきたんですか?」

先輩

「決まったね。向こうの会社もうちのサービスにかなり興味を持ってたみたいだからね。まあそもそも遅刻するべきじゃないんだけど。起きて時計見た瞬間血の気が引いたね。」


「そうですよね。でもよく会ってもらえましたね。普通に考えて営業で遅刻なんて門前払いになりますよ。しかも契約を決めるなんて……一体どんな魔法を使ったんですか?」

先輩

「まあこんな修羅場なんて何回も経験しているから慣れっこだけどね。テクニックは使ったけどね。」

先輩は一度、タバコを吸って、フーっと煙を吐き出してから当時の状況を話してくれました。

先輩
「ちなみに今回は10時から営業なのに9時半に起きてしまったんだ。」

先輩

「営業は新宿駅のカフェでする予定だったんだけど新宿までは自宅から45分掛かってしまうから、どれだけ急いで準備しても30分は遅れてしまう状況だったんだ。」

先輩

「ちなみに〇〇くん(私のことです)だったらこんな状況になったらまず何する?」


「まずは先方に謝罪の電話をします。」

先輩は私の回答が予想通りと言わんばかりにニヤっと笑い、話を続けました。

先輩
「そうだよね。ただここで最も必要なのは一旦冷静になることだよ。絶対に必要なのが深呼吸さ。それから1分間、なにもせずに頭の中で状況整理し、集合場所はどこか?何分遅れそうか?などを考えて、その整理が終わってから、先方に電話をするのさ。冷静になれば、今回のミスをどうやって最小限に済ませるかを考えることができるからね。電話する時は誠心誠意の言い訳せずに謝る。言い訳しても相手には関係のないことだしね。それから何分遅れるかを伝えるんだけど、今回の場合だったら アンカリング効果っていうテクニックを使ったんだ。」


「アンカリング効果?一体なんですか?」

先輩

「たまにお店のポップとかで、980円 → 490円 とかっていう表記あるだろ?あれをアンカリング効果っていうんだ。高い値段を見せられてから、その高い金額を基準にしてそこから割り引いた値段を提示すると、お得感を増大させるテクニック。今回は、電話した時に、先方はすでにカフェについて仕事していながら待っていたみたいだったから、このテクニックを使おうと思い付いた訳。これは冷静に頭を整理したおかげで思いついたことだね」

<アンカリング効果とは?>

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先輩はまたタバコを咥えて、煙を吐いてからどうやって効果を利用したかを話してくれました。

先輩
「今回の場合だったら30分遅れる予定だったけど、あえて1時間遅れると伝えたんだよ。」


「え?!それって逆に印象悪いんじゃ?」

先輩

「そもそも遅刻自体が最悪な行為だから、30分も1時間も変わらないよ。今回の場合だったら、相手がすでにカフェにいて仕事をしているという話だったから使えたんだけどね。相手は1時間も遅れるという認識なんだけど、そこを30分で到着したらなんて思う?」


「時間よりも早く到着したな。ですか?」

先輩

「そうだね。正確に30分遅刻すると伝えて30分遅れても、普通に遅刻してきたなって評価だけど、1時間の予定が30分になったらただ遅刻するよりも早く来てくれたなんて多少なりともプラス評価に繋がる可能性があるのさ。これはもちろんケースバイケースで今回はたまたま当たっただけだけどね。出会いは一期一会。営業は確率だから、確率が少しでも上がるやり方を選択するだけさ」


「なるほど。」

遅刻することは社会人として決して許されることではありません。ただ、人間誰しも失敗はしてしまうもの。失敗をした時にどのように対処し、カバーするかも重要で、その修羅場を乗り切るのは知恵が必要になるのだと。今回の先輩の一言「営業は確率」という言葉にとんでもない経験値を感じた、しくじりエピソードでした。

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