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大学生はどのようにアルバイトを決めるべきか

最初の投稿からだいぶ時間がたってしまいました、だーそんです。
時間がたった結果、理系大学院生から新社会人になってしまいました。
6年間にわたる学生生活が終了したということもあり、
今回は「学生時代のアルバイト」について考えてみようと思います。
私自身はつい最近まで高校生指導の塾講師として働いていたので
中でも「大学生のアルバイト選び」をメインとして扱います。
前置きが長いですね、要するにタイトルに書いたことについて考えます。


【大学生のアルバイトの現状】

まず本題に入る前に、日本の大学生のアルバイト事情から確認します。
独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)調べによると、
平成28年度の調査でアルバイトをしている学生は以前と比べて
増えていたようです。しかもカテゴリー問わず一貫して、です。
4年制大学、短期大学、大学院修士課程、そして大学院後期課程、これらいずれの
カテゴリーにおいてもアルバイトに取り組む学生は増えていました。
しかも面白いのが、その割合が大学や短大で80%を超えているだけでなく
修士課程でも80%以上、博士課程では70%以上の人がアルバイトをしている
みたいなんですよね。
もちろん、調査の母集団の云々かんぬんはありますけど、
まさか博士課程でもそんなに多くの人がアルバイトをしているとは、意外でした。

これって、「高校卒業後にはほとんどの学生がアルバイトすることになる」
という意味で解釈しても間違いにはならなさそうですよね。

じゃあ、ほとんどの学生が経験するアルバイトって、
一体どのように決めるのがいいのでしょうか?


【大学生のアルバイトの選び方:一般例】

一般的な大学生のアルバイト選びには、
① 大学生が意識できていること
② 大学生が見落としていること

この大きく2つの判断基準があるように思います。

① 大学生が意識できていること
これは簡単で、「シフトに融通は利くか?」「時給はイイ感じか?」
そして「自宅・学校の近くにあるか?」などが挙げられます。
そりゃそうですよ、もしシフトに融通が利かなかったら平常時はいいですけど
学校の試験期間とかこちらの予定に合わせてもらえるか分かりませんし、
時給は安いよりは高い方がいいに決まってる、
わざわざアルバイトのために遠くまで行くのって大変、と容易に想像がつきます。
一般的に、これらの要素を様々に検討することでアルバイトを選択するようです。

じゃあ反対に、
② 大学生が見落としていること
にはどんな点がが挙げられるんでしょうか。
「そのバイト、本当に稼げるの?」って点がそのいい例です。
要注意なのが、「時給が高いこと」「本当に稼げるか」とは別物です。

ここで1つの例を挙げて説明します。
なんでもいいんですが、今回は「時給1000円の小売店」と
「時給900円の居酒屋」で比較します。
結論から言うと、稼ぎやすいのは圧倒的に後者です。理由を考えます。
例えば小売店は遅くまで営業している例はそこまで多くないので
10時〜20時で営業しているとします。
すると、学生が働けるのは講義終わり〜のみ。実働3〜4時間が限界です。
一方居酒屋って遅くまで営業しているので17時〜26時が営業時間とします。
このケースだと大学生はもしかしたら開店から閉店まで働けそうです。
しかも22時以降は深夜賃金で時給が25%アップしたりもしますよね。

もちろん、講義の日程や土日の都合によって異なるとは思いますが、
数十円程度の時給の差だったら、労働時間を見た方が稼ぎやすさが分かります。
労働時間にはバイト先のアルバイト人数というのも関係してきそうですが、
正直なところケースバイケースと言わざるを得ないかな、という感じです。

「異性との交流が多いか」や「就活に使えそうか」とかも考えられますけど、
今回は割愛します。適当に調べたらどういうことかわかると思うので。


【大学生のアルバイトの選び方:個人的見解】

一般的な大学生のアルバイトの選び方についてはさらっと確認しました。
基本的には某求人サイトとかを調べながら、これらの就労条件を加味して
「よし、これに応募してみよう!」ってなると思うんです。

私は個人的にこの決め方にはうーん、ってなります。なぜなら受動的だからです。

とんでもなくタイミングよく「これやってみたいやつだ!!」とか
ならない限りはつまり”妥協的”な選択、という風に解釈できませんか?
そんな決め方で選んだアルバイトに、高いモチベーションを保てますか?
(いや、保てるケースもあるとは思いますけどね。)

私が勧めたいのは、「最終形から選択をする」という考え方による選択です。


【最終形から選択をする】

手っ取り早く悩み事や考え事を解決しちゃいたい時に有効だと思うのが、
「最後に自分はどうなっていたいのか」ということから考えることだと思います。
この考えを大学生のアルバイト選びにも用いることができそうです。

例えば、自分の大学卒業時や2年生の終わり頃を想像するのであれば、
「目指す姿とそこにたどり着く道の選択肢」を考えることが
つまりは「最後に望むもの」という風に解釈できそうです。

それを考える時には、
① 現在の自分の姿(自己評価と他己評価があればよりいいです)
② 具体的に数年後にはどのような自分になっていたいのか
③ それはアルバイトによって成し得るべきものか
といったことを考える必要だと思います。
①、②は説明不要だと思うので③を説明します。

一通り①〜③までを考えたとします。さて、ここで疑問が浮かんできます。
「②の将来像って、別にアルバイト以外のことでも達成できそうじゃね?」
ってことです。就活や大学での勉強でもできちゃうならもう本末転倒です。
したがって、③で考えたことが破綻しないように、②を考える時点で
より具体的な将来像の候補をいくつか挙げておくことをお勧めします。
その1つ1つについて確認していくと、何が③に最適かがはっきりしてくるはず。


【さいごに】

以上が私がお勧めするアルバイトの選び方です。
お察しの方もいるかもしれませんが、この考え方、アルバイトを選ぶ時以外にも
もちろん応用することが可能です(むしろアルバイトの選び方はその応用例です)。
就職活動はそのいい例ですが、他にも何か「直感的に判断を下すことが
難しい課題に遭遇した時」
にこの考え方を用いることを私は意識しています。
まさに”木を見て森を見ず”、です。
時間をもっと俯瞰的に、大きく捉えることができるようになると
全体(今回は大学入学〜卒業までの時間)の調整がうまくいくことが多いです。

アルバイトの選び方に関して、さいごに、注意してほしいことがあります。

今回紹介したアルバイトの決め方はあくまでも一例であり、
また同時に理想を追い求めすぎていることも私自身、自覚しています。
直感的に「自分が今何をしたいのか」をまずは大切にしてほしいというのが
正直な思いです。あくまでも、直感的に、です。
今回のような考え方は直感的に思いつかないようなシーンに遭遇したら
用いればいい手法の1つでしかありません。
アルバイトに取り組む前に考えていたような場面が、
実はそのアルバイトには少ないかもしれません。想像と違うなあ、と。
そしたらまた考えたらいいです。
その時のあなたが、”直感的に”いいなと思う選択肢を選んでみてください。
そうしているうちに自分にとって価値の高いアルバイトに出会えるはずです。

書いているうちに私自身の学生時代のアルバイトを思い出して
ノスタルジックな気持ちになってきました、ということで終わります。

ではまた。


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