プーちゃんの三回忌

我が家の愛犬、

プーちゃんが死んで

もうすぐ3年になる

トイプードルのプーちゃん

クリスマスの朝だった


祭壇にはたくさんの写真

紅いデイジーを供え

蝋燭に火を灯し

毎朝、線香をあげる

胸に熱いものが込み上げる


ちっちゃな頃

毎朝、僕が寝ている

ベッドにやってきて

僕の目をペロペロ舐める

目やにが美味しいのかい?


寝るときは

あぐらをかいた

僕の膝のなかに

すっぽりおさまって

静かな寝息を立てる


僕が出かけようとすると

何度もジャンプして

連れて行けとせがむ

それでも出て行こうとすると

靴下に噛みつく


玄関のスリッパを咥えて

わざわざ僕の前にやってきて

僕の目を見ながら、

ブルブルブルブル

狂ったように振り回す


そんなプーちゃんはもういない

2年が経とうというのに

寂しさが消えることはない

悲しくて悲しくて

妻もまったく同じ、泣いている