サンドイッチでいいじゃない?

フランスパンの美味しい

近所のパン屋さんに行くと

「カスクルートが

いろいろあります」と

ガラス窓に貼ってあった。


カスクルートとは何だろう。

聞けば、バケットに

ハムやベーコン、チーズ、

卵や野菜を挟んだものだという。

要するにサンドイッチだ。


パリのカフェのメニューに

カスクルートなるものはない。

この意味は基本、軽食のこと。

日本人が勝手に誤解し、

カッコいいと思ったのではないか。


例えばカフェのメニューには

以下のような記載がある。

「LES SANDWICHES

Nicois、Vegetarien

Parisien、Mixed」など。


バケットに挟む具材で

呼び名が変わるのだ。

僕がよく食べたのは

ジャンボンサンドイッチ、

「パリジャン」である。


日本でサンドイッチというと

イングリッシュパン、いわゆる

食パンをイメージするので

バケットのサンドイッチを

カスクルートと言いたいのだろう。


日本のパン屋さんでも

「ジャンボンフロマージュ」

「パリジャン」とかと

フランス語でオーダーすれば

バケットのサンドイッチになる。


馴染みのない言葉を使うより

このほうがよっぽどスマートだと思わない?