アペロで乾杯!

「今日は授業の後で
アペロしましょう」
フランス詩の講座の
主宰者であるK嬢が
生徒の皆にそう言った。

彼女の言うアペロとは
アペリティフの略で、
「夕食前に一杯行こう!」
ということなのだそうだ。
ちょっと一杯である。

小粋なパリジャンには
馴染みの言葉だそうで、
軽くシャンパンをやったり、
軽めの白ワインなどを
ちょこっとやる習慣だ。

ところが昨日は
アカデミーの近くの
ワイン居酒屋で
軽く一杯どころか、
たくさん飲んでしまった。

好きな俳優や女優の話で
大いに盛り上がる。
「ジョニー・デップ、お前もか」と
若い女に走ったことを
大いになじる女性生徒たち。

男の生徒は黙ったまま。
「映画、『恋の行方』の
ミッシェル・ファイファー、
エロくてよかったんあ」などと
呟いてちょっと逆襲する。

こんなたわいない話が
「アペロ」にはちょうどいい。
皆でゲラゲラ笑って、
暑い夏を吹き飛ばした。
「アペロ」、明日もやりたいわ!