ペンダントは守護神

無地のティシャツ、

トレーナー、セーター、

それらを着たとき。

僕はあるペンダントを

首からさげる。


それは英国で行われた

グッドウッドフェスティバル、

そこでいただいたものだ。

シルバーのメダルの模様は

父と子供のような象り。


ある日、よく見てみたら

メダルの周囲に

SAINT CHRISTOPHER。

そう刻印されている。

さらに安全祈願の文字も。


セントクリストファー、

その人は聖者だった。

川の渡し守として

幼いキリストを担ぎ

川を渡った人だった。


川を渡っていくうちに

幼いキリストは

どんどん重くなり、

ようやっと渡り切れた。

キリストは彼に言った。


「私は世界の重荷を

しょっている」と。

こうした逸話から

旅の安全をもたらす

聖者となった。


僕のペンダントには

聖クリストファーと

キリストの背後に

自動車が刻まれている。

交通安全のお守りだった。


それまで知らなかった

このペンダントの意味。

ドライブのときだけでなく

僕を守ってくれていたのだ。

僕の健康も、きっと!