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「どうしても生きてる」

ひたすら「どうしても生きてる」を読み進めました。この本、本当に胸糞です。作者はよくもまあ人の嫌がることをこんなにも考えられるなと、なんだか腹が立ってきます。

一方で、ネガティブな状態で読むと、嫌がることをする人間が周りにもいるように思えて、「こんなことされたら立ち直れないな・・・」と思いっきり感情移入します。なんてモノを読ませてくれたんだと怒りつつ、こんなに他者を揺さぶることができる本を書く作者はすごいなあとも思うのでした。

なんとなく社会人になり、だんだんと夢を諦め、人に託し、逃げることもできずに残りの人生を自分の生活と親の介護のために消化していく。フィクションとはいえ、あまりにもリアルで、どこかに落ちていそうな心理。病んでる人が読んだら立ち直れなそう。

朝井リョウ、恐ろしい男です。

ちなみに過去作「何者」も、とても好きです。



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