家庭の教育力

1 はじめに

 

教師は教育のプロである。

それはまぎれもない事実であり、一年目だから、まだ若いからという言い訳は一切通用しません。子どもにとっては先生は先生であり、保護者も先生には確かな学力を保証してもらうことを期待し、わが子に教育することを望んでいます。
 しかし、教師は一生その子の生活を見届けるわけにはいきません。転勤があればクラス替えもあるし、子どもは卒業すれば新たな環境で頑張ることになります。辞令をうけたらその期間は、指導をしていくように努めていきますが、一生その子どもと関わるのはのはだれでしょうか。それは、親です。教師は一生を見届けたり、一生その生徒を教育するということは出来ません。

大切なのは、家庭の教育力です。

なぜこんなことを言うかというと,悲しい出来事があったからです。

初任の先生が思い詰めていました。

聞くところによると,「保護者に詰められている。指導したら,なぜ叱るのかと言われ,親のそんな態度を知ってる子どもは懊悩な態度をとられる。立派な子供にしろと言われるが,もうどうしたらよいのか分からない。」


真面目な新任の先生が悩んでいる。聞けば聞くほど,子どもの様子を見てみても,家庭で保護者が教師の悪口を言っているような事実が浮かび上がってきました。

保護者と教師は敵ではない。しかし,敵対視する保護者がいると教育は成り立たない。そのことをなぜわからないのだろうと思います。


 学校ではどこまでのことを指導すべきであるのかは、線引きが難しいことであるが家庭で教育をしていくべきところがある。

 教師と生徒が指導の入る人間関係が築けていること。これは不登校やいじめの防止はもちろんですが、学力向上には欠かせません。生徒はよーく教師や大人の行動を観察していますが、本当に信頼に値する人間かどうかを自分の中にある価値判断のみで決めていくにはあまりに、も未熟です。これは発達段階にある小学生、中学生には仕方のないことです。では、だれが生徒の価値判断において最も影響を与えているのでしょうか。それはもちろん保護者ですよね。
「あの先生は信用できない。」「あー、〇〇先生が担任か。今年は外れだね。」
子どもの前で悪口を言っていませんか。これらの言葉が子供に与える影響は非常に大きいです。教師は子供と信頼関係を築くためにあれやこれやと根を回しいかに努力を積み重ねたとしても無駄です。教師が子供の信頼を損なうような言動をしてもいないのに、すでに勝負は決まっているのです。

2 終わりに


怒りのとうこうをしてしまいました。教員という仕事は厳しいところがあります。サービス残業で成り立っている部分は大きいし、理解は得られず反発もあります。心にゆとりが持てずに冷静な情況であればありえな対処の仕方をゆとりのない時にはしてしまうこともあります。
 それでも、子供の成長はうれしくてやりがいのある仕事です。教師生活に悩みを抱えている人たちの少しでも心の支えになったり、家庭での教育の仕方に少しでも関心を持ってもらい、教師と家庭の溝を埋める筆余生を感じました。

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