朝読書のすすめ

1 はじめに


朝読書を実施している学校は多いのではないでしょうか。高校では朝読書よりも小テストがほとんどを占めるかと思いますが,小学校や中学校では朝読書の活動が広まってきました。

好きな本を読む
黙って読む
ただ読むだけ

ということをキャッチコピーに広まっていったように思いますが,みなさんの教室ではどうですか?
子どもたちは読書をしていますか?
本を読むことに対してネガティブな印象を持っていないですか?
こどものことばかり聞きました。
さて,先生方はどうですか?
朝読書の時間は何をしていますか?
本を読んでいるでしょうか。それても課題をチェックしているでしょうか。本を読むように見回りをしているでしょうか。監督署のようにじっと様子を見ているでしょうか。様々だと思いますが,ぜひ,子どもと一緒に本を読んでください。本を読めという先生が本を読んでいる姿を見せてください。忙しいのは分かっていますが,本を読むゆとりと身近な大人が本を読んでいる姿勢を見せたいものです。こどもにどのような本に対する姿勢を見せるとよいか,また,本を介したかかわり方について経験したことをまとめます。


2 子どもと読む


 朝読書の時間では,必ず子どもと本を読むようにしています。もっと言えば,数分だけでも昼休みは教室で,帰り支度をしているときにも本を読んでいます。これにはちょっとしたアピールプレーもありますが,本を読むというのは価値があるということを姿勢で召すことが出来ます。「何を読んでいるの?」と興味を持ってくれる子どももいます。そのときに,子どもの関心に沿った本や,読みたくなる紹介が出来るのも良いですし,「○○君に勧められておもしろそうだから読んでいるんだ」などと子どもからの紹介で本を読んでいるというのも効果的です。読書の環境や雰囲気は醸成してやらないと出来上がりません。どれだけ大人が読書に価値を感じているかがものを言います。さらに,学級経営において大きいのが,お昼の休憩時間に少しでも本を読みながら教室にいると言うことです。子どもが話しかけてきたらもちろんそれに対応しますが,それが本の話だったらなお良いですね。さらに,教室に先生がいるというのは圧倒的な安心感や落ち着いた環境作りにつながります。押さえつけるような指導は望ましくないですが,何をいうでもなくても同じ空間に大人がいると子どもは不用意に人を傷つけたり,危険な行為には及びません。不安感の強い子どもや立場を弱くしている子どもを本を読みながら気にしたり,クラスの人間関係の変化を察知することも出来ます読書の姿勢と共にトラブルの予防的な生徒指導にもつながります。


3 おわりに


 大変忙しい中での指導になりますが,ぜひ読書の価値に気付かせながら,生徒指導にもつなげられて,されに先生方の心の栄養にもなる読書をみんなで勧めていきましょう。

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