我が子に本を読んでほしい
本を読む子にしたい!
黙っていても本を読む子には育ちません。
だって,ゲーム,テレビ,タブレット・・・・・・
楽しくて,手っ取り早くのめりこめるものが身近にあるじゃないですか。
ではどのように働きかけるか,実体験も語りながら示したいと思います。
1 はじめに
読書量と学力に相関関係が見られることは多くの研究結果から明らかにされています。
特に,教育現場に身を置く人はそのように体感するでしょう。
本って,読まないといけないの?
インターネットでも知識を得たり,情報も早く手に入れることが出来るよ
どう答えますか?
本は読まなくても生きていけます。
しかし,読めば力が付く。
楽しく,そして幸せな人生を送るための力となる。
そのように確信しているので,読書をする子どもを育てたいのです。
読書をする力を付けたいのです。
もちろん,インターネットも楽しいし,情報や知識の宝庫です。
しかし,本を読むということと,インターネットで情報を得ることの違いをはっきりと知っておかなければ,良い使い方はできません。
インターネットも便利です。
しかし,メリットを理解したうえで正しく使わなければなりません。
2 インターネットは読書に勝るの?
いいえ,勝りません。
だから劣っているという訳でもありません。
役割と効果が違うからです。
インターネットは便利です。
わたしもこうしてインターネットで発信しています。
しかし,そもそも紙媒体で活字を追うことや,読書をすることとはそもそも土俵が違うのです。
情報を集める,という点に絞って考えてみましょう。
インターネットの利点としては
即時性がある
情報に対するアクションが見られる
広く情報を得られる
などが挙げられます。
もちろん注意しなければならないこともありますが,今回はメディアリテラシー等や発達段階における注意点は割愛します。
一方,読書の利点としては
ひとつのテーマを深く掘り下げられる
著者を追って読んだり,著者ごとに比較できる
能動的に情報を得る力が付く
間違った情報に当たりにくい
ことが挙げられます。
そもそも,役割が違うので比べることもどうかと思いますが,決定的に違うのは,インターネットは子どもは日常的に触れ,扱うハードルが引くです。
対して,読書は,幼いころの本とのかかわり方や楽しさ,価値に気付くことが出来ないと,本を読むようにはなかなかなりません。
まずは,本を読むことは楽しいこと,意味のある事,人生において大切なことということを実感させたいですね。
4 親としてできること
では,どうしたら本を読むことは楽しいこと,意味のある事,人生において大切なことということを実感させることが出来るのでしょうか。
私が大人になって,それなりに年を取った今でも心に残っていること,実際に子育てで有効だったことを例にしながら挙げていきたいと思います。
親が隙間時間に本を読んでいる姿を見せる
これは大変重要です。
家族の中で,本が身近で隙間時間に本を読む習慣を共有できていると,子どもは大きくなって自分で生活をコントロールするようになった時,その姿は必ず心の底に根を張っています。
例えば,旅行で新幹線に乗っているとき,実家に帰省をするとき,ご飯を食べたあとゆっくりしているとき,(車酔いしやすいなど個人差はありますが)隙間時間にスマホをつついたり,だらだらとテレビを見ている姿を子どもがみていると,それを真似します。
もちろん,家族で会話をしたり,テレビを見ながら馬鹿笑いをしてリラックスをする時間も大切であり,有意義です。
しかし,無制限で無自覚にそのような時間を作っていると,受動的であるその時間や娯楽が,一番楽で手っ取り早く,幸せな時間であることを示すことになります。
本を読む時間まとまって取ることももちろん大事ですが,ふとした時間に本を自然と手に取る。
そんな習慣を大人が見せつけ,子どものそばに本を置いてやりましょう。
きっと,本を読むハードルがぐんと下がります。
図書館に行く
公共図書館に一緒に行きましょう。
何といっても,無料です。
そして,公共図書館には,いろいろな読書支援システムがあります。
発達段階によっては,レファレンス機能を利用したり,文学作品以外の読み物をてに取ることも大切です。
未就学児や小学校低学年には,気になった本を手に取らせることと,読み聞かせに良い本を選びます。
本は楽しいことを体感するには,子どもが読みたい本と,親が読み聞かせたい本をバランスよくすることも意識したいですね。
読み聞かせをする
子どもに本を読んであげましょう。
小さいうちに,特にたくさん読み聞かせましょう。
楽しそうに読んであげましょう。
時には途中で,話しかけましょう。
このあとどうなるのかな? この絵,なあに?
子どもはワクワクして絵本や紙芝居にも注目して考えます。
物語も楽しいし,集中力も高まり,物事をよく見るようになります。
疑問を持つようになります。
幼いころからこの感覚を持たせることは大変有意義です。
4 おわりに
仕事をしながら,家のことをしながら,子どものこともみる
とても大変なことです。
ですが,かわいい我が子のために,幸せな人生を送る手伝いをしたいですよね。
読書はそのために大きな役割を果たします。
ぜひ,幼いころから本を読めることどもを育てるしかけをたくさんしていきましょう!
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