6月7日(日) - Ayu

ヤーヤー、六月です！ たぶん今週のあたまあたりから少しずつみんなふつう、な生活を取り戻し始めてて（前と同じではありえないにせよ──）、自粛要請前後でそんな変わらなかったわたしの生活リズム、ルーティーンのなさが目につくように。もうすこし楽に出歩けるようになったら、週1くらいは大学に行こうかなあ。
と思ったけど、いま調べてみると図書館を利用するだけでも事前予約が必要、中で勉強したり閲覧したり、は不可でした。がびび、、
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『ギルバート・グレイプ』って観たことある？ 若ーいディカプリオとジョニー・デップと、ジュリエット・ルイス（この映画の役が一番この人にはまってると思う、ベッキー大好き）が出てる映画でね、わたしはすごく好き。

数年前、ぜったい気にいるから観たほうがいいよって兄にこの映画をすすめたことがある。彼はすぐに観ていたはず。でもわたしがあとで感想を訊くと、「よかったけど」ってすこし黙って、「お母さんが死ななくてよかったのに。もっとほかのやりかたがあったと思う」と言ったのだった（ちょっと、傷ついているように見えた）。
ネタばれになってしまうのだけど、作中で、ディカプリオたち一家のお母さんが亡くなってしまうんだよね。ある意味家族の悩みのたねでもあり（兄妹はすこし母親のことを恥ずかしく感じてる。ここはめちゃくちゃかなしいところ）、でも深く愛されていた、彼女も子どもたちのことを愛してた、そのお母さんが亡くなってしまう。で、わたしはそのときまで、物語が前に進むためにそのプロットは必要なものだと思ってた。だけどそれ聞いたとき、もや～っとしてさ。そのときはそれだけだったんだけど、少しあとにそのことを思い出して、ほんとだよな、って思った。お母さんが亡くならなくても、物語はちょっと違うかたちで、でも最後にたどりつくところは同じで、きっと成立したんじゃないかって思った。あのときはじめて観て、そう言った兄はすごくやさしい人だと思った。

このことをね、ときどき思い出す。わたしはこれがきっと正しいんだとつよく思うと、ときどきかたくなになってしまうことがある（たぶん、葛藤があるからこそかたーくなっちゃう）。でも、ほんとにそうかな、もっとほかのやりかたがあるのかも、もっと、わたしがへろへろのままで、それでいてこれがいいんだと思えるやりかたが……って、考えるようになった。

いまもね、いろんなニュースが飛び込んできて、考えこんでしまって、変な意地が出てきたり、こうしなくちゃいけないんだとか思ったり、もやもやすることは多い。知らなかったことを知ろうとすればするほど、言葉はすり抜けていく（指のあいだを、のどのすきまを）。でも、逡巡していようと思う。昨日もギルバート・グレイプ・エピソードをふっと思い出して、それを自分に許そうと思ったよ。
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こないだ四ヶ月ぶりに髪を整えにいった。二ヶ月ぶりに外ですこしだけ友だちにも会って、直接その人に会えるよろこびみたいなものをめちゃくちゃ感じた。やっぱりさわれる距離でいっしょにいないとわからないことはある。
でもその一方で、（これはある友人への手紙にも書いたな、）quarantine中はこれまでにないやりかたで人とのあいだに親密さを感じることができた。テレビ電話も手紙も、この不思議な期間がなければやらなかったことがたくさんある。苦手だった電話も苦手じゃなくなったかも。
思ってたんだけど、なんかその両方のすばらしさをしみじみ感じて知ってさ、これから日常にすこしずつ戻ってくのってすごくない？ もしかしたら、最強になれるのかも。
「あなたとつながれて / つながっていると感じられて」ほんとにうれしいって、前よりずっと、ずっとよろこびながらやってけるんじゃないか。

いま15時すぎ、まじでいい天気。お昼は辛ラーメン（シャンタンか味覇をわりと多めに入れて、キャベツを入れて、たまごも一つ落として、けっこうまろやかにする）食べたよ。

ここ数日散歩しながら、自分の家のまわりにいくつかいいスポットがあることに気づいた。犬が遊んでる日当たりのいい公園、そのまわりの並木道、さえない川の、川沿いの道。めちゃくちゃ近くなのに、ここに6年住んでて、ていうかおばあちゃん家だから生まれたときから知ってて、なんでこれまで歩いたことなかったんだろね。そういうおもしろさってわりと近くにあるものだな。
いまのうちに散歩しまくっていい場所見つけて、つぎ誰かがきたとき、そこをいっしょに歩きたい。案内したい。
梅雨が明けたら、ぼちぼち関西に遊びにおいで。

初夏バテ気をつけて！
Send you love~

p.s. Paranoidありがとね。しばらく連続で曲をドロップしてくので、またきいてくれたらうれしい。Lauraのアルバム楽しみだよ！ もうすぐ！