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うちのカレーは豚汁

我が家の現在のカレーのルーツは3つある。
それぞれに項目立てて書いてみたい

・ツチダの実家のカレー

うちの実家のカレーは、基本的にジャガイモ・玉ねぎ・人参トリオに豚肉(基本薄切り時々ブロックorひき肉)か鶏肉のような感じで、味付けはカレールーで昭和スタンダードな感じ。姉妹弟が小学生の頃までは、ルウを入れる段階で鍋二つに分けて、辛いのと甘いのとを作っていた。
ウスターソース、醤油、ケチャップで最後に香味を足し、にんにくのすりおろしを入れて煮立てたら出来上がり。
母は時々テレビで見たレシピのトマトと茄子のカレーや、キットでグリーンカレーを作っていたりしたけど、私がスタンダードと認識していたのは、上記のカレーである。

・南国堂のカレー

家の近く(徒歩12分、車で5分)に南国堂というインドカレー屋さんが出来た。FBの記事を見てみると、何か私の知っているインドカレーと違う…。バターチキンにナンなどの見慣れたインドカレーのメニューはない。かのお店のメニューを言葉で説明するのは難しい。基本的には南インド系統の野菜が主体で、かの地の人が日常食べているのだろうと思わせるような、塩分も油も最低限なおばんざいを思わせるカレーを数種とご飯とサラダっぽい野菜のおかずを組み合わせて食べる。
衝撃的で、自分でも作ってみたくなり南インドのミールスというような本を買いあさって読んでみる。スパイスの種類や手順など、中々全部はマネできないが、タマネギや長ネギを炒めたベースに、野菜を2種類ぐらい弱火で煮込み、市販のカレー味付け調味料を振る。南インド(このくくりも曖昧)のカレーはテンパリングという手法が特徴的でスパイスを数種類混ぜて油と火にかけ、スパイスの香りを抽出したものをベースにしたり、逆に最後に加えて香味にしたりする。
初心者はクミンシードとブラウンマスタードシードだけでよい。最後に加えるパターンの方が失敗が少ない。ベースに使うと焦がしたりして苦みが出てしまう事がある。

・マクロビの味噌汁

娘2号が産まれて1年後ぐらいかな、たまに行っていたマクロビカフェの料理人がマクロビのお味噌汁の作り方レッスンをしますというSNSを見て、興味があって申し込んだ。

材料はタマネギ、ゴボウ、ニンジン、大根、キャベツor白菜、キノコ類、里いもなど
まずタマネギとゴボウを好みのサイズで切って炒める。
ゴボウから土臭い甘い香りが出たら、いったん火を止める。
マクロビのルール順に切った野菜を層にするイメージで鍋に詰める。
層を崩さないように水を注ぎ入れ、弱火にかける。
これは強火にかけて煮立ってから弱火でもよいのだが、煮立て過ぎるとせっかくの層が崩れてしまうため、時間があるときは弱火で1時間ぐらい煮る。野菜の出汁が超うまい。好みで粉末昆布だしを足す。
マクロビでは、この層の順番が大事なのだが、私もお金を払って教えてもらったので、興味がある方は自分で書籍などを購入して調べてみて欲しいと思う。

これをベースに何を作るか。
・味噌と豚肉の薄切りを入れて豚汁
・カレールーと豚肉の薄切りを入れてカレー、牛スジも美味。
・シチュールーと鶏つみれを入れてシチュー
どれもとても美味しい。

私は時間がある時に大量に作って、ジップロックの何個かに分けて冷凍する。
子どもたちのおかずつくるの疲れ切って無理だけど、栄養が…という時の問題もクリアしやすい。母だけ出かけるときのご飯にも活用できる。

・我が家のカレー

というわけで、もしかしたら我が家の子供たちのスタンダードは、この豚汁的内容物のカレーという認識になるのかなと思った。

ちなみに最近では、結局大人用と子供用に鍋を二つにしている。
子ども用…ゴールデンカレーの甘口ルウ+ケチャップ+テンパリングスパイス微量
大人用…ゴールデンカレーのバリ辛ルウ+テンパリングスパイスがっつり+ソースなど
このバリ辛のルウは、マジで辛いけど旨い、旨いけど辛いをこの一つで実現した素晴らしい商品だ。普通の辛口のルウが物足りない世の方に是非試してほしい。そして、仕上げにはにんにくを一かけら鍋の中にすり下ろす。
この仕上げね!自分ちのカレー何か足らないんだよねと思っている人やってみて!

というのが我が家のカレーのレシピとルーツである。
野菜をじっくり煮込んでダシをとると、ルウをたくさん入れずとも十分旨い。
隠し味に作り置きのベジブロスを加えたり、鶏むね肉のハムを作るときに出る鶏出汁を加えたりしても旨い。

こうしてみると、我が家のカレーは自分が興味を持って自分の料理に取り入れてきたエッセンスの集大成だなあ…
読んでくださった人のおうちのカレーに何かお役に立てばよいと思う。

※追記
大根とごぼうは、カレーにめちゃくちゃ合うので、ぜひ使ってみて!
レンコンなんかも美味しいよ!


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