謹賀新年、ことのはじめ。
無秩序な序文。
「明日は何かを始めるには良い日です」
運転中、ラジオからそんなことを聞いた朝だった。
私は堀内(仮名)。これまで特別縁起を担いだことも無ければ、ぶっちゃけ厄年すら疾うに過ぎ去ったオバサンである。
それでもこの数年、何かをきっかけにして色んなことを始めた。
藻掻いても何も分からない暗がりの世界に居座り続けていた自分自身を、どうにかこうにか立て直してきた。
運勢など知らない。でも、何かを掴むなら目の前の藁一筋は見誤らないようにしたい。
私は堀内(仮名)。イン