ふるさと食体験!静岡の海産物&だしを味わうオンラインイベント
オンラインで、日本全国のふるさと食体験ができる、「キッチハイク」
前回の嬉野茶&そのぎ茶に続き、今回は静岡の海産物で「だし」を楽しむイベントに参加しました!
オンラインイベントの様子や、体験レポートをまとめたので、興味のある部分から読んでいただけると嬉しいです。
駿河の恵み、豪華な海産物セット!
実は私、だしソムリエという資格を取得したほどだし好きなのですが、今回、漁業、加工に携わる方から直接お話を聞ける&体験できるということで、初心に戻ってだしを学ぼう!という意気込みで臨みました。
オンラインイベントに際して、送られてきた静岡の特産品がこちら。
豪華な海産物セット!
西尾商店さん
・職人の魂 手火山 花かつお(40g)
・元祖蒲原 いわし削り(50g)
・日高根昆布(5g)
・7種の天然素材のだしパック 10g×2袋
・香りの燻しだし 少量おためし分
カネオト石橋商店さん
・なまり節 1節(1/2節 ×2パック)
マルカイさん
・釜上げしらす 1パック(70g)
季咲亭(きさくてい)さん
・季節のピクルス(1種)
そしてこれらの食材を使って、
●2種類のだしを使っためんつゆ
●なまり節(釜茹でガツオ)のサラダを作ります!
教えてくれたのは、水産業に携わる3人の職人さん
今回のイベントでは、3人の先生がだしにまつわるいろんなことを教えてくれました。
●削り節製造「西尾商店」西尾透雄さん(静岡市清水区)
●カツオやマグロ加工「石橋商店」石橋利文さん(焼津)
●しらすや干物の加工販売「マルカイ」海野雄介さん(静岡市駿河区)
そして、今回参加はありませんでしたが、今回のイベント用に特別に用意したレシピで和ピクルスを作ってくれたのは、季咲亭の瀧昌弘さん。彼は、時間さえあればさまざまな地元の食材を(とうもろこしや、時にはいちごまで!)和ピクルスにできないか研究している、熱心な方です。
いよいよイベントスタート
キッチハイクのスタッフの方の明るく楽しいトークで、和やかな雰囲気でイベントが始まりました。
まずは、2種類のだしを作る(引く)ところからスタート。
西野商店さんのだしパックと、事前に準備しておいた(ひいておいた)昆布だしに花かつおを入れる2種類を、西野さんの説明と動画に従って作っていきます。
西野さんの説明を聞きながら、動画を見ながらの作業。
美味しいおだしを引くための細かいポイントが、動画と説明のおかげでとても分かりやすい!
かつお節でだしを引く時、最後に絶対に絞らない!(雑味が出るから)というルールがあるのですが、西野さんから、「ぎゅうぎゅう絞ってください。」との指示が!!
「えぇ?!」と戸惑っていると、「うちの花がつおは、どんなに絞っても雑味は出ません!」と自信満々のコメント。
その言葉通り、ガツンとしたインパクトがありつつも、本当に全く雑味のない味わいに驚きました!
もう一つ、西野商店さんの7つの天然素材のだしパックでも、同時進行でだしを引いていきます。
こちらは、
・本節
・荒本節
・メジ鮪節
・宗田節
・ムロアジ節
・煮干し
・昆布
の7つの天然素材をバランスよくブレンドしただしパックです。
美味しいおだし、実は落とし穴が…
ここ数年、様々なメーカーさんが「美味しいおだし」を販売していますが、ほとんどのだしパックには、食塩や化学調味料が使われています。もちろん、それらを否定するつもりはありませんが、味の濃さに安易な美味しさとして脳が認識してしまう(=だまされてしまう)恐れがあるのです。
濃い味になってしまうと、本物、天然の食材の良さを感じにくくなってしまうので、自分の健康や味覚を磨くことを考えると、西尾商店さんの7種の天然だしパックのように、食塩や化学調味料不使用のおだしを使うことをおすすめします。
出来上がった2つのおだしを飲み比べ
さて、「7つの天然素材だしパック」と「日高昆布&花がつお」を使ったおだしが出来上がった所で、飲み比べをしてみます。
●7つの天然素材だしパック
こちらは、数種の素材がブレンドされている分、それぞれの個性が和らぎ、まろやかで優しいお味です。
●日高昆布&花がつお
一方こちらは、カツオ特有のガツンとした凛々しい風味、やや酸味を思わせる味わいのその奥で、昆布がの旨味が優しくまとめている感じです。
お料理によって使い分けると良いですね。
今回は、それぞれをめんつゆとして使って、後ほどお素麵で味比べします。
「かえし」を作ってみよう
かえしとは「煮かえし」の略された物で、そばやうどんなどのつゆの元となるもので、醤油・砂糖・みりん等を合わせたもの。西野先生の丁寧な説明に沿って、みりん、お醤油、お砂糖を火にかけて簡単にできました。
この「かえし」を、先ほどの2種類のおだしと合わせて、2種類のお素麺用のつけつゆの出来上がりです。
こっそりもう一品!?
説明の合間に、先ほどおだしを引いた時に絞ったかつお節を使って、こっそりもう一品作っちゃいました!
絞った後のかつお節をキッチンばさみで1cm程度の幅で切って、和ピクルスと和えれば、栄養満点!山と海の幸の和え物の出来上がり!
この和ピクルス、山形県の「だし」をイメージして静岡の地元食材を使って、今回のために特別レシピで考案されたもの。オクシズと呼ばれる静岡の山側の恵み(=かつお節)と、しずまえと呼ばれる静岡の海側の恵み(特別レシピの和ピクルス)のマリアージュです。
なまり節でサラダを作ろう!
なまり節とは、生のカツオをさばきいた後、蒸す、茹でるなど加熱処理行って、一度だけ燻製(焙煎)した加工品です。(かつお節は、この燻製の工程を何度も繰り返して作られます)
西日本では、生節とも呼ばれるそうですが、なまり節と同じものです。
かつお節は主にだしを取る時に使用されますが、なまり節はそれごとほぐしたり、切ったりして、色々なお料理に使うことができます。
かつおは、それ自体がしっかりと主張の強い味わいなので、生姜やにんにくなどの薬味ともとても相性が良いです。
今回、私はこのなまり節サラダに「やみつきガーリック」という調味料をふりかけて、ポン酢+マヨネーズをつけていただきました。
ガーリックのこうばしさにも負けない、主張の強いなまり節の風味。かつおはお刺身だと鮮度がすぐ落ちてしまいますが、真空パックのなまり節なら、いつでも食べることができて便利!
サラダ以外にも、焼いたり、オリーブオイルをかけておつまみにしたり、いろんな活用法があることを教えていただきました。
ライブ感覚満載!なまり節加工風景
加工されたなまり節やかつお節を見ただけでは、どのように加工されるのかは全くイメージがつきません。
普通では目にすることのできない加工現場を疑似見学できるのも、オンラインイベントのすごいところ!
手際よくかつおを切り分け、加工していく様子(動画でお伝えできないのが残念!)に、感心しきりでした。
形が微妙に違うかつおの骨をきれいに取り除き、私たちが食べやすいよう捌いていく様子は、まさに職人技の連続です。
縞模様が美しい!
魚加工の工場見学へ!
できあがっためんつゆでお素麺を食べたり、なまり節サラダを味わいながら、今度はしらす加工のバーチャル工場見学です。
こんなに小さいしらすたちが、しっかりと洗われて蒸され、冷却されて…と、鮮度を保つためにスピーディーに加工されていく様子にくぎ付けになりました。
特に最後の、茹で上がったしらすの水分を飛ばすために、風の勢いでしらすが飛ぶシーンは、私も含めて参加者全員、驚きの声を上げていました!
飛ぶしらす!!!
私たちの美味しい食卓の裏に、それぞれの職人技に支えられた加工があるんですね!
参加した感想
今回、私の地元である静岡の食体験のオンラインイベントでしたが、めんつゆがこんなに簡単に作れること、しらすの選び方、なまり節の応用レシピなどなど、新たな発見満載の2時間でした。
その食材に携わる人、そしてそれらが獲られ、加工されるという背景を知ることで初めて、食を味わえるのではないかと、改めて考えさせられました。
お子さんと一緒に参加された方も、親子で楽しんでいる様子が伝わってきて、食育としてもとても良いイベントだと感じました。
これからも、全国の食をもっともっと知り、私自身の活動にも活かしていきたいです。
素敵なご縁に感謝!
『ハーブ緑茶ライフ』LINE公式アカウント始めました!
ハーブ緑茶、日本茶、ティーペアリングに関する情報をお届けします。
お得な情報を受け取るには、以下のリンクから友だち追加してください。