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[最近のこと]工場の雰囲気を変えるため、つたえたこと

 まず今回は、講演などで話してきたことを一つ覆しますので、その話から入りたいと思います。

パプアニューギニア海産・工場長の武藤北斗です。「好きな日に出勤欠勤」「嫌いな仕事をやってはいけない」などの働き方まとめはこちらを。

 私が職場でもっとも重要に考えているのは『従業員が争わないためにどうするか』です。そのためには工場長である私はパートさん全員と平等に接することが大切と考え、距離感に差が出ないようにしてきました。

 どうすれば物質的な距離も、心の距離も同じにできるか考え続けました。

 人が10人以上あつまれば、話があう人・あわない人、趣味が似た人・違う人、出勤日が多い人・少ない人、いろんな人がいます。

 その中で距離感を同じにすることは思ったより難しく、最終的に私が導き出したのは『なるべく、みんなと接しない』という対応でした。

 冷たい印象はあるかもしれないけれど、『一人一人と平等に接する』ことができると考えたのです。

 繰り返しになりますが、これは平等に接することで争いがなくなり、それは結果として働きやすい職場になるという考えからの行動であり、無言の圧力をかけるような類の話ではありません。


 しかし時間がたつにつれ、新しい従業員が入ってくるにつれ、私が考えている『なるべく接しない』という気持ちが、必要以上に冷たく、話しかけにくい雰囲気と感じ取られるようになっていたようです。

 そのことをパートさんが話してくれました。

 よかれと思ってやっていることであっても、受け取る側に嫌な気持ちを与えるのであれば問題ですし、このままではみんなとはらをわって話すことができませんので、私の改善点として受け止めました。

 ただ、今までのやり方はナーナーにならないことで、争いの抑制に繋がっていると考えている人もいます。ですから極端に変わるのも問題がおこりそうです。

 『どっちにすればいいんだ!!」なんてことは言いません。みんなの考えを統一することなんてできませんから。いいあんばいを探します。

 ということで、まずは『私の心持ち』を変えることにします。

 『なるべく距離をとる』から『必要以上に距離をとるのはやめる』に。

 具体的な行動ではありませんので、小さく、曖昧なようにも感じますが、実は大事なことだと思っています。うわべだけでなく、芯を変えるわけですから。

 人間気持ちを切り替えると、表情や雰囲気が、ガラッと変わります。今回パートさんから求められているのはその部分であるとも感じています。


なんだか雰囲気が良くない

 というわけで、まず工場長である私が変わるということを踏まえた上で、本題に入ります。

 今、工場内の雰囲気がよくありません。従業員同士が協力できていないというか、一緒に働いていく仲間であるという意識が低いと感じます。

 ですが、従業員みんなの一致している考えがあります。

 それは『争いがない・陰口がない・顔色を伺わなくていい職場にしたい』ということ。

 だけど、できていません。みんなが求めているのに。

 誰が出勤しているか気になるし、人間関係で気をもんでいる人がいるし、他の人のことが気になって仕方がないのです。

 みんなと話しているうちに、少し問題点が見えてきました。

 フリースケジュールが始まり、働きやすい職場へと変わり始めてから7年。いまみんなに再確認してほしいこと、守ってほしいことをミーティングで話しました。


①完璧を求めない

 他の人が完璧であるかどうかより、自分ができることは何かを考えてください。自分よりできない人がいても、その人の精一杯を認めていきましょう。みんなで完璧を求めあうことは攻撃しあうことであり、そこに平穏な職場はありません。

②重圧をかけない

 作業スピードで例えるなら、自分のスピードを誇示する必要はないし、『あなたは遅い』ということを認識させる必要もありません。それは全体が見えていない一人よがりの行動であり、周りの人はその行為を冷たい目でみています。重圧で人の上にのしあがる人は、協力うんぬんの前に軽蔑されるので注意してください。

③ルールを守る

 面倒であろうと、納得してなかろうと、決まっている事は必ず守りましょう。問題がある場合はみんなで考え変えていきましょう。その順番がとても大切です。好き勝手にルールを破る人が集まって、どうしてお互いを信頼し尊重して働けるでしょうか。

④一生懸命働く

 自分のベストを尽くして、一生懸命働いてください。これが全ての基本になります。ずるい行動は不信感を持つことにつながりますのでやめましょう。他の人と競う必要はありませんので、自分の中で頑張る気持ちを忘れないでください。一生懸命な姿は掛け値なしで信頼しあえる原動力になります。


 以上の4点を中心に面談やミーティングで話をしました。自分への反省を大いに含めて。

 3年前にパート従業員がたくさん入社し、従業員数が約2倍になりました。その時は必要だったルールも、仕事をおぼえた今となっては妨げになっているものもあります。

 今の人数や、メンバーに合ったものに変えていく時期なのかもしれません。じっくりと話し合いながら、良い形を模索していきたいと思います。

 何も問題がない組織などあるはずがありません。そしていつだって、今よりも心地よい職場をただただ目指していくだけです。働き方を考えることに、生きることを考えることに終わりはありません。

パプアニューギニア海産・工場長 武藤北斗

*このことをパートさんに話したミーティングの様子


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体調が悪くなると人の気持ちを軽視する気がします。なので、サポートは私の体調管理に使わせて頂きます。刺絡、整体、水泳などです。私を優しい人間に近づけて頂きありがとうございます。

これでさらにやる気アップ!ありがとうございます!
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1975年福岡県生まれ。パプアニューギニア海産工場長。3児の父。著書「生きる職場 小さなエビ工場の人を縛らない働き方」。東日本大震災での被災をきっかけに生き方や働き方を模索。好きな日、時間に働くフリースケジュール制などを考案実践中。

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