なんちゃってナポリタン
平日は仕事、休日は学校で、なんだかボーッとする時間がないくらいとても忙しいのだけど、なぜか幸せな気がする。
先日の学校の授業は、即興で詩の創作をするというものだった。
私は、文章を紡ぐのに人より倍時間がかかる。ましてや詩は、リズム感や、巧みに言葉を操る能力が必要とされる。
詩を作るなんて、中学生以来だろうか。
何だか、ちょっと気が重かった。
オンラインの授業に向かう前に、腹ごしらえをすべく、なんちゃってナポリタンを作る。
たっぷりのオリーブオイルに、ニンニク、唐辛子、タマネギ、人参、ピーマン、鶏ミンチを鉄のフライパンで炒める。
火がとおったところで、瓶詰めのトマトソースに、中濃ソース、ケチャップをダバダバと投入。それが、煮えたところで、パスタを投入して軽く炒めてできあがり。
これが、喫茶店で食べる鉄板ジュージューのものとは全然違うのだけれど、簡単で結構旨い。
いざ、詩のワークに出陣。
決められたテーマと、与えられた語句を使って、短時間で詩を創作するのだけれど、これが意外に楽しい。
私が作った詩が、テーマ『光』で『真夏(先生の御名前)賞』をいただいた。
授業だけでの賞ではあるのだけれど、何でも誉めていただけるのは嬉しい。特に詩に自信がなかっただけに、興奮してしまった。
記録として、その詩をここに保存しておくことにする。
最初の擬音語『モチョッ モチョ モチョ』が面白いのと、最後の『いい時があるのさ』語尾の『さ』が、それでなければ上手く表現できないと選んでくださった理由だそうだ。
そして、この詩には、他者との会話を感じられるとの講評で、嬉しい。
チームで作った詩、テーマ『春』も、『真夏賞』に選んでいただいた。
色んな感性の化学で生まれたもの。
『そういえば あの桜並木は 今も 風が吹いているだろうか』で、情景が浮かんで、そこで全てが現実に引き戻され、丸く収まっているところを評価していただいた。
その後、ルンルンで図書館に行って、子どものコーナーを見ていたら、ある本に目が留まった。
それは、トールキンの『仔犬のローヴァーの冒険』。
トールキンが、大事な犬のおもちゃをなくして落ち込んでいる息子を慰めるために即興で作った物語だそうだ。
誰かを楽しませるために、即興でなにかを作る。
即興で言葉遊びを個人的に楽しんでみる。
それが物語であったり、詩であったり、ご飯であったり、そこに自分以外の誰かの存在を温かく感じるものであれば、断然、面白くなったり、美味しくなる可能性があるのだということを学んだ日だった。
本文中に出てきた書籍は、以下のとおりです。
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