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【今日のニュース7/6】デビットカード、キャッシュレス決済浸透への鍵となるか

〈ポイント〉
・デビットカードはクレジットカードと異なり即時口座引落のカード
・現金主義の学生や新社会人に訴求
・三井住友、みずほ、りそなの大手銀行のデビット発行はクレカを逆転

〈解説〉
デビットカードの市場拡大に期待が高まっている。
21年度のデビットカード決済額は2兆8336億円と3年かけて2倍に増えた。野村総合研究所は2027年にはデビットカードの取扱額が12.5兆円になると予測しており、クレカや電子マネーを押さえて伸び率では最大となる可能性がある。
デビットカードとは、見た目はクレジットカードと同じキャッシュレス決済の一つだが使ったその場で銀行口座からの引落が行われる、即時決済のカードだ。後払いのクレカよりもお金を使った実感があるのが特徴で、自分の銀行口座の残高内でしか使えないため与信審査がいらない。18歳未満でも持てることができ、銀行口座開設と同時に発行されることが多い。
銀行にとっては現金志向の人を囲い込む選択肢となる。クレジットカードだと、ついつい銀行口座の残高以上の買い物をしてしまう危険性もあるがデビットカードはその心配は無い。後払いに抵抗感がある人に訴求しやすく、銀行側も与信リスクを省けたりキャッシュカード一体型を発行できたりと利点も多い。何より手数料収入がクレジットカードと同じくあるのが大きい。
クレカよりも劣るがポイント付与の動きも拡大してきており、利用者は見比べてもいいだろう。
ちなみに代表は主にクレジットカード派だが、デビットカードは0.8%還元の住信SBIネット銀行のものを使っている。

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