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【ICT公開授業】Vol.3 ICTを活用した[歴史総合]の事例紹介 <当日の授業>

2022年11月25日、静岡県立掛川西高校はICTの公開授業を行いました。

公開授業についてはこちら⏬

歴史総合の授業の設定についてはこちら⏬

歴史総合の事例紹介

まずは前回調べた、「イギリスの教科書の内容をCanvaにまとめたもの」を発表しました。

日本の教科書とは違った、より具体的で資料がたくさん載っている内容がとても面白い!
そしてCanvaの絵や写真を使ったスライドも非常にわかりやすくて、生徒たちのイメージは膨らんでいきました。

教科書(帝国書院の明解歴史総合)の「総力戦となった第一次世界大戦」を読みます。

2人1組のペアになり、起立して生徒同士近づいて教科書を読み合います。このポイントは生徒同士で読み聞かせをするイメージで行うこと。

そして準拠ノートを順番に進めます。

黒板は使わず、僕のiPad内にある「Explain Everything」というアプリで進めていきます。

このアプリはデジタルホワイトボード。iPad内のホワイトボードになんでも貼り付けることができて、書き込むことができます。
僕はここに準拠ノートの画像と、関係する資料(画像や動画)を貼り付け、
Apple pencilでiPadに直接書き込んでいきます。

ペンの太さや色も自由に変えることができ、ピンチイン・ピンチアウト(指で画面内の大きさを小さくしたり大きくしたりすること)も簡単に行えます。

一番すごいのは、書き込んでいる筆順や音声がそのまま録画できること。

録画した動画のタイムラインもすぐ出すことができ、いらない部分を簡単にカットすることができます。

このようにして作成した授業動画はすぐにGoogleサイトで作成した学校内に限定されたサイトにあげていきます。(学校から配布されているGoogleアカウントだけアクセスできるように限定公開されています)

生徒はすぐに動画を見て復習することができるし、授業を休んでいても動画をみることで自習をすることもできます。テスト前には多くの生徒がこのサイトを利用してくれています。

授業のポイント

今回の授業のポイントは、第一次世界大戦の前後で世界はどのように変わったのか。

全国民、全生産力を動員した総力戦とは何なのか。そして総力戦によって何が変わるのか。

小さな問いを投げかけながら、グループでディスカッション 

→ みんなで共有
→ 準拠ノートに書き込みながら解説 
→  動画を見てイメージを膨らませる

このリズムを繰り返しながらテンポよく進めていくようにしています。

その中で次のような内容を扱いました。

・新兵器の登場による戦争の質の変化と死者の著しい増加。(非戦闘員にも直接被害が及ぶようになる)
・塹壕戦などの戦争の長期化と、軍需物資優先によるもの不足が国民の生活を圧迫したこと。
・女性も含む民間人が工場などに動員され、国力のすべてを賭けて戦う総力戦となったこと。
・帝国を構成していた国家が崩壊したこと。(敗戦したドイツ・オーストリア・オスマン帝国が崩壊。戦勝国陣営だったロシア帝国の革命による崩壊)
専制政治では総力戦を戦いきれず、民意が反映しやすい民主主義国家の方が総力戦を戦い抜きやすかったこと。
・戦争がヨーロッパ内から世界に拡大したことで、今日の中東問題の原因が作られたこと。

 最後に40秒で本日の授業のまとめをペアに説明。これをペアで交代して行い、授業終了。これは自分がこの授業で大切だと思ったことをきちんと言葉でアウトプットすることを目的としています。

使用しているアプリケーション

最後にいつも授業で使っているアプリケーションです。

僕の授業にお越しくださった方々、ありがとうございました!

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