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【世界史】インドネシアのムスリムと交流 Vol.6 事後の生徒の感想

世界史の授業でインドネシアのムスリムと交流するワークショップを行いました。

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3人のムスリムと交流し、とても生徒の刺激になったようです。

交流の詳細はこちら。

今回はその事後のアンケートを紹介します。

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ワークショップ後の生徒のアンケート結果

質問項目
・交流は楽しかったですか?
・この取組は意義があったと思いますか?
1 イスラームについてどのようなイメージに変わりましたか?
2 インドネシアのイメージはどのように変わりましたか?
3 今回交流したムスリムの方々にメッセージ!
 4 感想・質問等があれば記入してください

・交流は楽しかったですか?
・この取組は意義があったと思いますか?

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生徒たちの61%がすごく楽しかった、38.8%が楽しかった、と答えてくれました。

また楽しいだけでなく、69.4%の生徒がすごく意義があったと感じてくれました。

1 イスラームについてどのようなイメージに変わりましたか?

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・身近なイメージになった
・仏教などに比べて何か特別な宗教という感じがしていたけど、全然そんなことなくて肌を隠すものにもオシャレなものがあったり礼拝は時間内でやれば自由などいい方向にイメージが変わりました。
・自分が思っていたよりも自由なことが多かった。人を大切にする素敵な宗教だと思った。
・交流をする前は、イスラームは毎日、何度も礼拝をしたり、ヒジュラを身につけたりしたりして、決まり事が多くて大変そうなイメージがありましたが、この交流を通して、礼拝をする時間は何時〜何時までの間とおおよその時間で決められているなどしているので、あまり生活をする中で大変なことがないということが分かりました。イスラームは親しみやすいというイメージに変わりました。

授業やマスコミから入ってくる情報しかなかった高校生にとって、初めてのムスリムとの交流で大きくイメージが変わったようでした。

2 インドネシアのイメージはどのように変わりましたか?

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・多民族国家というイメージにかわった。
・意外と日本とあまり変わりがないということに驚いた!ブランドなど
・他宗教を信仰している人を尊重し合うことができるとても寛大な国だと思った。
・大きいショッピングモールだったり、家の中に礼拝施設がある事を初めて知ってすごい国だと思った。
・イスラム一択!って感じだと思っていたが、いろいろな宗教の人がいてみんな仲がいいと聞いてびっくりした
・思ったよりもすごく素敵なモールがあって行ってみたいと思いました。

生徒にとって未知の発展途上国であったインドネシアが、経済発展著しい国であること、とても多様で寛大な国であることなどを感じたようです。また行ってみたい!という声もあり、コロナ後の新しい国際交流が生まれそうな予感がしました。

3 今回交流したムスリムの方々にメッセージ!

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・インドネシアの様子だったりイスラームの1日だったりを紹介してくれて、違う文化とこんなに身近に触れ合うことができてとても楽しかったです!ありがとうございました!
・今までなかなか厳しいイメージだったけど今回の交流で親近感がわきました!
・日本語がとても上手でした。インドネシアのイスラームについて丁寧に教えていただくことができ良い経験になりました。将来インドネシアに行ってみたいです!
・普段触れられないムスリムの方々の生活や考え方などが知れて楽しかったです。おしゃれなヒジャブや巻き方を調べてみて、想像以上に種類があって面白いなと思いました。日本ではまだまだ馴染みのないイスラームですが、これからもっとムスリムの方々が生活しやすい国になって行くと思うので、コロナが収まったらぜひ遊びに来てください!
・ありがとうございました!僕は特に、小さい子が一生懸命コーランを読む練習をしている様子とデパートの中にモスクがあったのが印象的でした。インドネシアの文化や日本との違いをたくさん知ることができて良かったです。

インドネシアの方々の優しさと穏やかさに生徒たちはとても感動したようです。僕もインドネシアの国民性や穏やかな人々の雰囲気がとても好きです。日本とインドネシアの交流がますます進むといいな、と思いました。

4 感想・質問等があれば記入してください

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・2時間くらいあっても良かった!
・あっという間の1時間でした!もっと聞きたかったです!
・実際に現地の人の話を聞くとイメージが大きく変わることを実感しました。
・話を聞くのが楽しくて1時間では足りないくらいでした。
・外国の人と交流ができて、良い経験になったと思います
・あまり知らなかった国の人たちと交流できたのはとても楽しかったので、またやりたいです。
・インドネシアの方と交流できる機会は本当に貴重でした。ムスリムの方の生活が分かりとても良かったです!
・実際現地の方のお話をきいて、自分の思っていたイメージとだいぶ変わったし、普段だったらできないような貴重な体験ができてよかったです。
・世界の様々な人達とまた交流出来たらなと思います。

生徒たちはもっと交流したかった、と感じてくれたようです。教員側が思っている以上に生徒たちは外国の文化や外国人との交流をもとめていることがよくわかりました。

そして生徒の感性はとても柔軟なことに驚きました。

まとめ


生徒の感想の一つに次のような感想がありました。

暴力的なイメージだったが全くそうでは無かった。

このポツリと呟いた感想。「暴力的なイメージ」こそ日本社会や大人たち全体が共有しているイスラームのイメージなのではないでしょうか。

イスラームについてはマスコミからの情報や日本社会の漠然とした雰囲気で危険、暴力的、怖い、と思ってしまいがちです。

イスラームはまもなく世界最大の宗教になると言われています。

この記事では2100年と予想していますが、現在18億人と予想されているムスリムの数。この伸びをみていると世界最大の宗教になる日はそう遠くないのではないかと感じます。

さて世界最大の宗教であるイスラーム、現在世界最大のムスリムがいる国インドネシア。

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日本の未来を担う高校生たちが、ムスリム、そしてインドネシアと誤解のない交流をしていく必要が不可欠であると強く思っています。

この新型コロナウィルスにより、国際交流の機会が著しく減りました

しかし新型コロナウィルスによりZoomをはじめとしたビデオ会議が爆発的に普及したことも事実です。

このようなときだからこそ、テクノロジーを使った国際交流、多文化理解をすすめていくような世界史の授業をしていきたいと思います。

このような素晴らしい学びの機会を与えてくださったインドネシアのムスリムの方々、ありがとうございました!

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