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ほっかいどう暮らし55 浦河町 かつめし

北海道の浦河町に「かつめし」という料理があります。

ご飯の上に乗ったトンカツに醤油ベースの甘辛いタレをかけたもので、浦河町発祥のご当地グルメ、浦河町民のソウルフードと呼ばれています。

しかしこの「かつめし」、僕にはあまりいい思い出がありません。 

というのも…。

それは2018年の春のこと。ご近所のコーイチさん(40代後半)とゆういちさん(40代半ば)を誘ってえりも町の「ウニ祭り」に行きました。

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大行列に並んでウニを手に入れ、近くの直売所などを覗きながらドライブをしていたらお昼の時間もだいぶ過ぎたので、「浦河町でお昼ご飯を食べよう」「せっかくだから浦河町の有名な『かつめし』を食べたいね」という話になり、「かつめし」を食べられるお店を探して向かいました。

暖簾をくぐって店内に入ると「昼の営業時間ギリギリ」だったらしく、奥の方から店主と思われる男性(以下『店主』)が

店主 「なんだ、もう閉めようかと思ってたんだが

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そのまま店を出ようかとも思ったのですが、人気のお店のようですし、今から他のお店を探しても閉まっている可能性があるので大人しくカウンター席に座りました。

カウンター越しに「かつめし」3つ注文したら

店主 「あー、午前中に札幌からバイクの団体が来てよぅ、『かつめし』けっこう出ちゃったのよ

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…で、鳥の「かつめし」を食べました。たぶんおいしかったのではないかと思うのですが、店主のインパクトが強すぎて味の記憶がなく、写真も撮っていません。

コーイチさんと二人の時にはこんなことは無いのですが、やはりゆういちさんに原因があるのでしょうか。

というのも…

それは2019年のお盆時期のこと。コーイチさんとゆういちさん、その子供たちも連れて小樽へドライブに行きました。

お昼に、小樽では人気の「レストランとビアホール」を兼ねたお店に入りました。お盆のお昼時ということもあり、お店は大変込み合っていて、店員さん達も忙しそうでした。

テーブル席に案内されてしばらく待っていると、若い女性の店員さんがメニューを持ってきて、ゆういちさんの前に無言で

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子供たちもいたので、そこは穏便にやり過ごしたのですが…。

それからも度々そういったことが起きるので、ご近所では「ゆういちさんと一緒にいると『不愛想な人』を引き寄せる」という話になっています。

さて、先日の日曜日のこと。コーイチさんとゆういちさんと3人で日高方面にドライブに行きました。

目的は「今夜のツマミに美味しい魚介類を買ってくる」こと。出発した時間が遅かったこともあり、ちょうど浦河町付近でお昼の時間になりました。

「せっかくの浦河だから、また『かつめし』でも食べに行くかい?」「今回はフツーに食べたいね」なんて話になりましたが

でもな〜

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「何にも起きないよ!もともと俺のせいじゃないから!!」と言い張るので、とりあえず前回とは違うお店に向かいました。

今回お伺いしましたのは

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「味の助六」さん

骨つきの鶏肉を味噌ベースのタレに漬け込んで油で揚げた「山賊焼」が人気のお店です。

暖簾をくぐってお店に入ると笑顔で

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これこれ、こういうことですよ。

小上がりのテーブル席に着いて「かつめし」を3つ注文。しばらくして出てまいりましたのが

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かつめし

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助六さんの「かつめし」は薄めの豚ロースをサクサクに揚げて、旨みのある醤油ベースのタレをかけ、さらにアクセントに山椒を振っています。

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確かにトンカツなんですが、軽くてあっさりしているのでいくらでも食べられる感じです。

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サクッと完食。わりとご飯が多かったと思うのですが、「まだいけたな〜」「大盛りにすればよかったかな〜」なんて思いながらも、気持ちよくお店を後にしました。

お店を出るとすぐにゆういちさんが

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そんな話をしていたら天気も良くなってきたので、せっかくここまで来たのだから

「久しぶりに襟裳岬まで行ってみよう」

ということで、浦河町から約50Km先にあります

襟裳岬へ。

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海風に吹かれ、雄大な景色を眺めていたゆういちさん

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「どういう意味さ!?そんなに汚れてないから、俺の心!!」

その後駐車場横のお土産屋さんで

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提灯を発見。欲しかった「襟裳岬」の提灯はもう製造してませんとのことで、「様似町」を購入。

帰り道々「本来の目的」である美味しい魚介類を購入するべく、直売所や鮮魚店を覗きながら走っていました。

途中、以前雑誌に載っていた鮮魚店に立ち寄りました。ツブや牡蠣の入った水槽を見ていたら、奥の方からお店の人と思われる年配の男性が出てきて

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…やっぱりゆういちさん。

おしまい

(実際にはマスクの着用などには気をつかっています)

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