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北海道

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2021年8月の記事一覧

昆布はどこからどこへ行く⑧ナガコンブ2

昆布はどこからどこへ行く⑧ナガコンブ2

「えー!食事はどうするの???」

歯舞で、ナガコンブの漁期の一日のスケジュールを伺ってわたしは驚いた!

昆布漁の朝は早いのです。朝5時に漁を始めます。

今朝のツイッターの、釧路町昆布森の翔ちゃん(カネショウ)さんのアップ、夜明けの中を進む昆布船です。かっこいいですねー。

この箱のようなスペースに昆布がいっぱい入ります。

(↓ここからはコロナ前の2019年7月に歯舞漁協の調査船で取材させて

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昆布はどこからどこへ行く⑦ナガコンブ

昆布はどこからどこへ行く⑦ナガコンブ

沖縄は1972年以前は、日本で一番昆布を食べる県でした。あの富山県!より消費が多かったのです。

市場ではすぐ調理できる状態での昆布が売られていたといいますから、まるで産地状態だったといえましょう。

なんで?

食べる昆布は、ナガコンブ。道東産です。

なぜ、一番東の昆布が一番西の沖縄に?

この、不思議を解こう!というのが私の、昆布を巡る冒険の原点でした。

那覇の伝統料理のお店、美栄さんでい

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シゼントトモニイキルコトから野菜が届きました。

シゼントトモニイキルコトから野菜が届きました。

こんばんは。

今朝、今金町のオーガニック生産者シゼントトモニイキルコトの野菜が届きました。

ご近所の八百屋さんには知り合いの生産者から直接入荷する野菜も多いし満足しているのですが、時々は生産者から購入します。

ながーいキュウリ。クロサンゴですね。2本分の長さです(!)
真ん中で切って並べると薄切りしやすい形です。

もう一つのは、名前はわからないのですが、キュウリの一種と思われます。

ほの

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三平汁はすぐ出来て味わい深い魚のスープ。

三平汁はすぐ出来て味わい深い魚のスープ。

こんばんは。

北海道の三平汁といえば、まず、鮭と野菜のスープです。

アイヌのオハウに倣って、和人が作ったと言われています。

昆布だしに野菜と鮭。アイヌは保存食の鮭の燻製で作ったと上の記事にありますが、北海道の郷土料理では、塩鮭が多いのではないでしょうか。

鮭は山漬けなら尚良し。
鮭を山のように積み上げて塩漬けにし、寒風にさらします。
頃合いになれば、上下を入れ替えます。
じんわりじんわり。

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札幌は秋の気配がしています。

札幌は秋の気配がしています。

こんばんは。

札幌はとりあえず秋です。

北海道はお盆を迎えると秋と言われてきたので、

これでノーマルなお天気に戻るといいなぁ。

大雨にみまわれている地域に住む友人たちが気になってなりません。

今夜は、晩夏で初秋の公園をご覧ください。

今年は暑くて大変だったね、あじさい。

もみじは夏の姿です!

きょうのびっくり。気づいたら足元にいたんですよ!

春に生まれたこどもたちには、人間は怖い

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北海道食べる通信とやまの会のこと。

北海道食べる通信とやまの会のこと。

「食べる通信」は読むと食べるを同時に楽しみながら生産者のことを知る雑誌です。
「北海道食べる通信」の夏号はやまの会がテーマです。

やまの会って何ぞや?

道南せたな町・今金町の、志を同じくするオーガニック生産者のグループです。

映画「そらのレストラン」は彼らと、同じ志を持つうみのひと西田船長、そして道産チーズの先駆者、近藤さんをモデルにしています。

彼らのゆるやかなつながり。メンバーそれぞれ

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昆布はどこからどこへ行く⑤羅臼昆布・後編

昆布はどこからどこへ行く⑤羅臼昆布・後編

こんばんは!

きょうは羅臼昆布のダイナミックな旅のお話です。

羅臼昆布を日本で一番使っているのは富山県なんです。

そして、昆布の消費量が日本一。たまに2番目。昆布を使い切る知恵が詰まっているのも富山県。

昭和のころのこどもが昆布をガムのようにかじっていたというのも富山県。(令和になったらどうなのかな。。たまにいるかな。)

羅臼昆布は買うときには割高なのに、どうして県民の日常に根付いたので

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海辺をお散歩気分で食べたいもの

海辺をお散歩気分で食べたいもの

こんばんは!

海に行きたいなーと写真を見ていたら、食べたくなったものがあります。

ヴォンゴレのスパゲッティ!!

いえ、きょうは暑くて、空気が重い。

ビールが飲みたい、ビールに合うものがいい。

北海道のビールは明治時代の開拓史麦酒醸造所にはじまった、と。
そのころは寒くて米の栽培ができなかったから、日本酒ではなくビールだったんですね。

それで、食べたいのは、

ピッツァです。

なんちゃ

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久しぶりの雨上がりの午後に

久しぶりの雨上がりの午後に

こんばんは。

一昨日、やっと雨が降りました。

畑の人たちは、やっとホッとされたでしょうか。

その土地にあった気温と、適度の晴れと雨のバランスの大切さを痛感する今年の夏です。

激しい雨のあと、公園にいってみました。

ぜったいきれいなものが見つかるはず!

ジャングルかよ?😅

さーっと光が差してきました。大好物です。

樹々の葉から、池に水滴が落ちています。

紫陽花はほぼしおれています

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北海道に天然青海苔があるって知ってますか?

北海道に天然青海苔があるって知ってますか?

こんばんは。

函館の青海苔がやってきました。

送ってくださったのは、はこだて海の教室実行委員会です。

この会は、函館のこどもたちに豊かな海をつなげ、
海っていいなー!とこどもたちが感じることを、
海のある函館っていいなーっ!!ってこどもたちが誇りに思うことを目的に、青海苔活動をしています。

函館の町は、昔、遠洋漁業(鮭をとりに大型船アラスカまで行っていました)の基地だったり、それよりずーっ

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昆布はどこからどこへ行く④羅臼昆布・前編

昆布はどこからどこへ行く④羅臼昆布・前編

こんばんは。

羅臼昆布はわたしにとって、遠いものでした。

原因は、そのお値段です。高いです。

でも、わたしたちが買うようになるまでの工程を知り、使い勝手を覚えたら、今は推しの昆布になりました(⋈◍>◡<◍)。✧♡

❓工程を知ると値段の高さを感じないの❓

いえ、高いものは高いです。それでも、味が濃いので少しで効果がある、とか、やわらかくなりやすいので具として食べられる、とか、おつまみ昆布で

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昆布はどこからどこへ行く③日高昆布

昆布はどこからどこへ行く③日高昆布

こんにちは!

きょうから8月。昆布漁はこれからお盆くらいまで、スパートかけている時期です。

きょうは日高昆布のお話です。

わたしが初めて昆布産地で漁師にお話を伺ったときの写真です。
えりも町です。

こではでは船から水揚げした昆布をケーブルを使って干場まで運んでいます。
黒い昆布がぶらさがっているのが見えますか?

日高昆布はえりも岬の東から西にかけて、23の浜で水揚げされます。太平洋は波が

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